Huawei P30 |
Z5はZ6のワンランク下の機種として2020年8月に発売されたカメラで2018年11月に発売されたZ6とは約2年の違いがあります。
外観はZ6とそっくりです。主なスペックを以下に記します。
Z6とZ5の違いをざっくり書くとイメージャを裏面照射型から通常型に、背面液晶を210万ドットから104万ドットに、上面液晶を廃止、記録メディアがXQD(CFExpress)からSDカードに、連写速度を5.5コマから4.5コマに、背面の材質をマグネシウムからプラスチックに変更した。といったところです。
スペックを比較しても似たり寄ったりでZ5が勝っている点はほぼありません。強いて言えば電池容量が増えたことで撮影可能コマ数が増えたところでしょうか。
Z5+Z 40mm f/2 |
サイズは、Z5の方が2mm厚いのが特徴です。小型軽量をアピールしていますが実はカメラ本体はZ6の方が小型です。色々機能は減らしてはいますが小型軽量化には全く寄与してません。小型軽量化はキットレンズであるZ24-50mmF4-6.3による効果と思っていいでしょう。
Z5+Z 24-50mm f/4-6.3 |
そのZ24-50mmF4-6.3も今回セットで借りてみましたが、正直に言って期待外れでした。個人的には性能云々以前にスペックからしてありえないです。テレ端のF6.3は、日中屋外でのみ使うことを想定しているのでしょうか、ISOオートでは屋内で6400まで感度が上がり折角のフルサイズセンサもさすがにここまで上がるとノイズが増えてしまい何のためのフルサイズなのか分からなくなってきます。レンズが暗いせいかAF性能も悪くちょっと暗いだけでAFが合わないことがありました。フルサイズ一眼のメリットとして絞りを変えることで背景のボケを生かした撮影ができるということがありますがこのレンズではそういった使い方はほぼできないでしょう。
一方で背面液晶画面の画素数ダウン、背面素材の違い、上面液晶がないことについては不便に感じることは全くありませんでした。EVFはスペックは同じで接眼保護窓は素材が異なるということでしたがZ5の方が表面の若干反射が多い印象でした。接眼保護窓は素材は、恐らくZ6がガラスでZ5がプラスチックと思われます。
上がZ6、下がZ5 |
Z5とZ6価格は、新品だと15万円と18万円と3万円ほどの価格差がありますが、中古だと13万円~とほぼ同じです。前述の通りZ5はZ6の大きさ重さはほぼ同じでスペックダウンしたカメラですので同じ価格であればZ6を買った方が絶対に良いです。特にキットレンズのZ24-50mmF4-6.3は日中屋外でしか使えないのでお勧めはしません。
Z5+Z 24-50mm f/4-6.3 |
Z5はZ6購入時には一応比較検討をして購入には至りませんでしたがその判断は間違っていなかったと再認識しました。