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2022年8月26日金曜日

ドライブインで雨宿り

峠道をツーリングしていたら急に雨が降ってきたので廃ドライブインAで雨宿りすることにしました。

Z6+Z14-30mm f/4S

ここは前回来たときにお風呂が見つけられなかった、という疑問が残っていましたので早速探してみました。
先ずは地下室にお風呂がある可能性を探ってみましたがただの物置でした。

Z6+Z14-30mm f/4S

2階の居住スペースもくまなく調べてみましたがありません。店舗とは繋がっていない建物がいくつかありますががそれらにもありませんでした。

恐らくこの建物は元々は1階も2階も店舗で、大小宴会場という看板が示す宴会場とは2階の和室のことだった可能性が高いです。それを後から居住スペースに改装したけどお風呂までは作らなかったというところでしょうか。
普通、自宅2階にこんな大きな非常口の案内を作りませんよね…。

fp+65mmF2DG DN C

2010年頃に廃墟になったと考えられるこのドライブインですが、それ以前からドライブインは閉業していたと思います。理由は多数あり、少なすぎる食器、冷蔵庫が家庭用、生活感のある2階の部屋などです。
ということでお風呂探しはもうやめて写真撮影に集中することにしました。

生活感のある廃墟でドアが閉まっている場合、開けたらその先に誰かがいる予感がしてとても緊張します。しかも雨が降っているのであちこちで雨音が響くのでさらに緊張感が高まります。

Z6+Z14-30mm f/4S

向かって一番右の戸は襖と見せかけてのクローゼットです。なかなか良いセンスですね。襖は何度か張り替えた形跡がありますね。

fp+35mmF2DG DN C

タンスの中に入っていたものは引っ張り出されて床に散らばっています。その中には家紋の入った女性用の喪服がありました。

Z6+Z14-30mm f/4S

1階は荷物が雑然と置かれていてドライブインとして営業していたころの面影は少なめです。

Z6+Z14-30mm f/4S

私の予想では、廃墟になる直前はこの1階も含めて住居として使用していたと考えています。

fp+35mmF2DG DN C

化粧室と書かれた矢印の方向へ行くと事務所のような狭いスペースがあります。どう見ても化粧室には見えません。

Z6+Z14-30mm f/4S

メインの建物以外にも離れの様な建物がいくつかあるのですがものがゴミが大量に放置されていて写真を撮っでも全然面白くありません。元からあったものなのか不法投棄なんだかすらわかりません。

Z6+Z14-30mm f/4S

今回はカメラはシグマfpをメインに広角側だけNikon Z6+Z14-30mm f/4sを使いました。

65mmF2DG DN Cは余り馴染みのない焦点距離ですが使ってみると標準レンズ的な感覚で使えます。
最短撮影距離は55cm、撮影倍率0.15倍と単焦点レンズとしてはごく一般的な仕様です。ところが使用感が標準レンズっぽいので標準レンズよりも10cmも遠い最短撮影距離は寄れない感覚が強いです。最短撮影距離付近ではAFが迷いがちという点もあり使いにくさが目立つレンズでした。

fp+65mmF2DG DN C

35mmF2DG DN Cは、最短撮影距離27cm、撮影倍率0.18倍とほぼ似たような仕様ですがもっと寄れる感覚がありました。不思議です。

fp+35mmF2DG DN C

fpはメカシャッターがないので撮影時無音なのが良いです。カメラはとても小型軽量でカメラバッグの収まりも良く、レンズもコンパクトなものが多数ラインナップされていてカメラのコンセプトに合っています。これに手ぶれ補正がついたら廃墟撮影には最高の相棒だと思います。

これは私の問題なんですが何故かこのカメラは電源をOFFにし忘れます。普段使っているニコンが右手で電源ON/OFFなのでその癖があるせいもあると思いますが、デジカメの電源切り忘れはバッテリー切れという命取りになる可能性もあるので本当怖いです。

fp+65mmF2DG DN 

ドライブイン廃墟にいる間はずっと雨が降っていて本当に雨宿りでした。おかげでバイクはびしょ濡れでしたが体は濡れず助かりました。

最後に忠告です。この廃墟は、国道沿いあるのですが、道路監視用と思われるカメラが物件の方を向いて設置されているため、一部始終を記録されている可能性があります。有事の際は、確実に疑いの目を向けられるでしょう。


2022年8月20日土曜日

Nikon Z MC 50mm f/2.8とSIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artを使ってみて

対応マウントも焦点距離も異なる異種格闘技のようなものなので優越をつける意味はないと思いますが、現行品で比較的安く入手できるマクロレンズということで比較してみたいと思います。

どちらもマクロレンズではありますがコンセプトが異なります。

Z MC 50mm f/2.8のキャッチコピーは、マクロ撮影からスナップ、テーブルフォトまで幅広いシーンで気軽に写真表現を楽しめる、小型軽量の高性能マイクロレンズです。

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Artのキャッチコピーは、圧倒的な解像感とヌケ感です。別名「カミソリマクロ」です。

どちらも共通していることはフォーカス方式に前群繰り出し式を採用している点です。

その方式を採用した理由が異なり、Z MC 50mm f/2.8が鏡筒の小型化なのに対し、70mm F2.8 DG MACROは高画質を達成としています。小型化はユーザーにとって分かりやすいメリットですが、高画質は同じ仕様のインナーフォーカスレンズを作って違いが分かるのか?と聞かれるとおそらく分からないと思います。

高性能なのは70mm F2.8 DG MACRO ARTでしょう。ヌケ感の高いキレのある画像は見ていて気持ちいいです。

Z6+70mm F2.8 DG MACRO ART

では、Z MC 50mm f/2.8がダメなのかというとそんなことはないです。十分シャープですし、ボケはとても綺麗です。

Z6+Z MC 50mm f/2.8

無意味だよな、と思いつつ同じ被写体を撮ってみました。

Z6+70mm F2.8 DG MACRO ART

Z6+Z MC 50mm f/2.8

どちらも絞り開放です。焦点距離が違いがボケ量に出てしまうのでレンズの違いはひとめで分かります。これだけ見ても70mm F2.8 DG MACRO ARTキレの鋭さが分かると思います。ただシャープなだけでいいというわけではないのがレンズの奥深さで花の様な被写体の場合、ピントの合ったところからボケへの遷移が滑らかな方が好みという人いると思います。

70mm F2.8 DG MACRO ARTの方がマクロ撮影時にワーキングディスタンスという面では有利そうに見えますが、前群繰り出しの量が多いため大して変わらないです。

Z6+Z MC 50mm f/2.8

Zマウントユーザーであれば、Z MC 50mm f/2.8をお勧めします。理由は純正だから。Eマウントレンズをアダプタを介して運用よりずっと信頼性は高いです。

Z6+70mm F2.8 DG MACRO ART

ニコンZマウントの場合、中望遠マクロはZ MC 105mm f/2.8 VR S一択です。ただし手振れ補正付レンズでかなり大きく重く、しかも高価です。そこで悩んでいる場合は、70mm F2.8 DG MACRO ARTが良い選択です。マウントアダプタを購入することを考えるとコストパフォーマンスが高いとは言えませんが、そこそこの大きさ重さで性能は満足できます。




2022年8月16日火曜日

和のあかり×百段階段2022へ行って来ました

 都心方面に所用がありましたのでついでに目黒雅叙園で開催されている和のあかり×百段階段2022へ行って来ました。

2019年にも行ったことがありますので3年ぶりの訪問です。会場は目黒雅叙園にある東京都指定有形文化財「百段階段」です。

今年のテーマは、光と影・百物語ということで怪談の展示がされていました。お化け屋敷みたいになるんじゃないかと想像しましたが実際はそんなことはありませんでした。ただ般若の面などが展示されていましたので不気味であることは間違いありませんね。

Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III

撮影は自由で撮った作品をSNSで共有することを推奨しています。

Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III

Z6+Z24-70mm f/4S

Z6+Z24-70mm f/4S

レンズは超広角~標準くらいまでがおススメです。屋内で引けませんので超広角は絶対にあった方が良いです。

Z6+Z14-30mm f/4S

和のあかり演出のため室内はかなり暗めです。三脚の使用は禁止されているため手ぶれ補正機能や高感度など暗所に強い機材は必須です。

Z6+Z14-30mm f/4S

ここは明るいレンズの出番だと思いSPEEDMASTER 50mmF0.95IIIを持ってきました。このレンズ明るさはずば抜けていますが開放の写りはフワフワです。これはこれで面白い絵が撮れます。

Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III
Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III

聞こえてくるのは音響と屋外のセミの鳴き声だけです。静かなのでカメラのシャッター音ですら無粋に聞こえます。

Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III

Z6+Z14-30mm f/4S

浴衣で来ている人も結構見かけました。雰囲気にあっていていいですね。

Z6+Z14-30mm f/4S

展示を見るにかかる時間は、ゆっくり写真撮りながら見て1時間程度でした。
イベントは9月25日まで開催されています。お近くに行った際の暇つぶしに丁度いいと思います。

Z6+SPEEDMASTER 50mmF0.95III





2022年8月12日金曜日

座間のひまわり畑に行って来ました

3年ぶりに開催された座間ひまわりまつりに行って来ました。
座間市座架依橋の際にあるひまわり畑です。

機材は、ニコンZ6にZ 24-120mmf/4SとVelvet28mmF2.5。シグマfpに35mm F2 DG DN | Contemporary |を付けて撮影してきました。Z6とVelvet28mmF2.5以外は全部借り物です。いつも通り映え重視のハデハデ現像処理でお届けします。

3年間土壌がお休みして少し栄養が回復したようで以前よりひまわりの背丈も大きくなったような気がします。

Z6+Z 24-120mmf/4S

丹沢方面には虹が出ていました。山間部に雨を降らせている雲だと思われますが、バイクで来た私は雨雲の動きが気になります。幸い雨に降られることはありませんでした。

Z6+Velvet28mmF2.5

花の群生はVelvet28mmF2.5の出番だと思い持って来ました。ひまわり畑は広大ですが広角レンズは電柱や橋が写り込んでしまいがちなので少し使いにくい印象です。

Z6+Velvet28mmF2.5

早朝からあちらこちらで名前を呼ぶ声がします。でも子どもはいません。愛犬をひまわり畑の中に入れて写真を撮ろうとしている人たちの声です。

シグマfpはRX1Rの代わりになるかなと思い借りて来ました。

fp+35mm F2 DG DN C

最短撮影距離は27cmと寄れるレンズではありますがRX1Rはさらに寄れる20cm。比べる相手が悪すぎました。解像感も若干負けているような気がします。今度じっくり比較してみたいですね。

ひまわり畑の何カ所かに撮影用のステージがあります。高い所に登るといい写真が撮れそうですが早朝は台の向きとひまわり畑の方向が一致せずひまわりは皆そっぽ向いてしまい今一つでした。

Z6+Z 24-120mmf/4S

実はスマホをXperiaに買い換えたのでスマホでも少し撮ってみました。


RAWで撮れるのでスマホ内RAW現像したり、Lightroomで現像したりしてみましたがカメラ自体の性能はそんなに悪くないと思います。UIは言いたいことが多いので別の機会に記事にしたいと思います。


ちょっとした遊び心も健在です。ざまりんが夏バテしておりました。近くに日陰も飲み物を売っている場所ないので撮影に集中しすぎての熱中症には要注意です。

fp+35mm F2 DG DN C

Z6+Z 24-120mmf/4S

綺麗なひまわり畑ですが13日午後は台風が通過する予報になってますのできっと倒れてしまうでしょう。久しぶりでしたので記録に残せて良かったと思います。

Z6+Z 24-120mmf/4S





2022年8月8日月曜日

Z MC 50mm f/2.8を使ってみました


ニコンのマイクロレンズZ MC 50mm f/2.8を使ってみました。

キャッチコピーは、マクロ撮影からスナップ、テーブルフォトまで幅広いシーンで気軽に写真表現を楽しめる、小型軽量の高性能マイクロレンズです。どんなシーンでも使えるってことで一言でまとめるとオールマイティレンズってところでしょうか。


外観は、塗装されたプラスチック製で軽いということもあり質感が高いとは言えませんが、鏡胴のガタツキも少なく強度的には問題なさそうです。軽量であることは間違いありませんが、小型かどうかは少し疑問でフィルター径46mmに対して最大径74.5mmとレンズに対してメカスペースがかなり多いことが分かります。

レンズ構成は7群10枚で、EDレンズ1枚、非球面レンズが1枚使用したことで、色にじみや縁に色づきがないことアピールしています。



伝統的なレンズ構成とは大きく異なっていて強いて言えばクセノタール(ビオメター)の後方にレンズを追加したような非対称の構成です。
MTF曲線が少し変わっていて高周波(30本)のMTFが像高5mm付近から大きく落ち込んでいます。


AFはステッピングモータによる前群繰り出し式です。フォーカスリミットスイッチは、Fullかマクロ領域の2択で無限遠から0.4m付近に制限する選択肢がありません。メーカのいうスナップ、ポートレート、風景まで快適に使用するには制限を設ける配慮があってもいいのではと思います。AF音は静かですが無音ではなく、昨今のレンズにしては音が大きい方ですので動画撮影には適していないと思います。


電源オフまたはスタンバイ状態になるとレンズは自動的に沈胴します。置きピン、MFであっても問答無用で沈胴しますので使い方によっては不便と感じるかもしれません。


F値表示はニコン伝統の実効FNo.で、等倍で絞り開放時のF値表示はF5.6です。露出倍数を計算する時にはこの表示は有効だとは思いますが今はTTL測光が当たり前の時代なので計算する必要はなく、しかも露出倍数はマイクロレンズだけでなく他のレンズにもあるのにマイクロレンズだけ頑なに実効FNo.表示を続ける理由がわかりません。せめてカメラ側の設定で変えられるようにして欲しいです。


写りは、シャープでキレがあります。ボケも非常になめらかかつ綺麗で玉ボケに不自然な模様もありません。試しにポートレートを撮ってみましたが肌のトーンが滑らかで非常にいい仕上がりでした。


Z MC 50mm f/2.8の価格は新品で8万円前後、中古で6万円台です。描写力は価格相応だと思いますが、外観質感は低いと感じました。


個人的には50mmマクロは等倍だとワーキングディスタンスが少なく使い道が難しいので撮影倍率1/2倍に抑えてその代わり開放F値を1段明るくしてF2にしてもらいたいと思ってます。マクロ(マイクロ)レンズ=等倍というイメージが強いのでマクロレンズとして販売するには商品力不足になってしまうかもしれませんがオールマイティなコンセントには一致すると思いました。