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2026年6月6日土曜日

Z 50mm f/1.8Sを購入しました

Z 50mm f/1.8Sを購入しました。

当初はViltrox 55mm F1.8 EVOを購入しようかと悩んでいました。レンズは9群13枚(低分散レンズ2枚、非球面レンズ2枚、高屈折レンズ1枚)、最短撮影距離0.43m、フィルター径58mm、外径φ69x78、質量385g。Z 50mm f/1.8Sよりも外径で7mm全長で8mm小さく、質量で30g軽い。性能は拮抗しているとするレビューサイトが多くて光学性能の評判も良いです。決め手は価格差です。68,000円は年中キャッシュバックキャンペーンをやってるZ 50mm f/1.8Sと比較すると価格差は1万円未満です。314.5ドルを円換算した値段5万円であれば検討してたんですが…。Aliexpressでは3万円台で買えます。日本での販売価格が高すぎです。 

ということでZ 50mm f/1.8Sのボロい中古を58,000円で買いました。ファームウェアがVer.1.01と結構前だったので比較的古いモデルと思われます。


レンズ構成9群12枚、EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚。ダブルガウス型の前後に凹レンズを付け足したレトロフォーカスタイプです。50mmF1.8という控えめなスペックに贅沢なレンズ構成を奢ったことで最高性能を実現しています。後からZ 50mm f/1.4が同等のサイズと価格で発売されたことで「圧倒的高性能」と「明るさと味わい」のどっちを求めるかをユーザーが選べるようになりました。

このレンズの特許と思われるJP7131609B2の明細書を見ると球面収差、非点収差、歪曲収差がほぼ完璧に補正されています。ミラーレスになってからは歪曲収差や倍率色収差を画像処理に委ねて他の収差を抑えるのがトレンドですがこのレンズは光学設計で全て抑え込んでいます。

この内容は製品特長にも記載されていて自信に満ち溢れています。

  • 軸上色収差の抑制を徹底的に追求することで、色づきを抑え画面中心から周辺まで高い解像度を実現
  • 前ボケ、後ボケともに色づきを良好に抑えており、形状も均質
  • 絞り開放からサジタルコマフレアを効果的に抑制し画面周辺部まで点像を美しく再現
  • ゴーストやフレアを抑えるナノクリスタルコート

外観はコントロールリングと後部筒が金属、それ以外は高品位なプラスチック製で剛性感がある作りで質感は良好です。コントロールリングはかなり幅広で、フォーカス以外にも絞りや露出補正に割り当てることも可能です。ただ過敏に反応するのでフォーカス以外に設定するのはお勧めできません。

フードは花型のHB-90。公式には謳ってませんが35mm f/1.4またはZ 50mm f/1.4用のHB-115も取付可能です。

AFはステッピングモーター。個体差なのか私の買ったものはステッピングモーターにしては少し音が大き目で静かな部屋では動作音が聞こえます。

絞り開放からキレのある写り、自然なボケと色ノリ、どこを見ても優秀です。一般的な理想的なボケはもう少しフレアっぽくて輪郭が残らないものをイメージしている感がありますので「ボケが硬い」という評価をよく見ます。全般的に良くできてて以前も述べた上善如水、無味乾燥とも取れる特長の無さが特徴です。それはそれでいいことだし癖がないからどんなシーンでも卒なくこなせます。写りに個性が欲しいというのであればZ 50mm f/1.4がありますからどうぞ。

ライバルは中国メーカのYONGNUO、VILTROX、Meike、七工匠、SG-imageから似たようなスペックのレンズが出ていますがどれも最短撮影距離が長くて寄れないのが欠点です。予算が3万円の場合は検討する価値はありますが6万円出せるのであればZ 50mm f/1.8Sの中古を買った方が長く使えると思います。このレンズを買っておけばしばらく性能面で悩むことはないでしょう。

2026年5月1日金曜日

Leitz Elmar 90mm F4 3rdについて深堀りしてみました

テッサー型については1902年にドイツで特許登録されています。(DRP 142294)請求項について要約すると以下のようになっています。(出典Gemini)

  • 3つのレンズ群から構成され、そのうち2つの群は空気層によって隔てられ、残りの1つの群は**2枚のレンズを貼り合わせた(接合した)**ものであること。
  • 絞りを挟んで一方(前群)には、屈折率の異なる2枚の独立したレンズ(凸レンズと凹レンズ)を配置すること。
  • もう一方(後群)には、集光性の貼り合わせ面を持つ、凹レンズと凸レンズの接合レンズを配置すること。
  • 特に、貼り合わせ面の前後で、後方のレンズの屈折率が前方よりも高いこと。



Elmarはこの特許を回避するために絞りを1群と2群の間に配置しています。1922年にこの特許は切れていたので1931年発売のElmar 9cm F4はテッサー型でも問題なかったわけです。テッサーと言えば、高い中心解像力とコントラスト、鮮やかな色再現、ヌケの良さが特徴と言われています。

このレンズも高い解像力とコントラストは健在です。一方で色再現性は大人しめでテッサー型が苦手とされる白トビ、黒潰れについては発生しにくいです。光線状態によって写りの印象が大きく変わるので内面反射が影響しているものと思われます。

深掘りということでLeitz Elmar 90mm F4 3rdの違いも調べてみました。ネット上にある画像をチェックしただけなので見間違いもあると思うので参考までに。

マウント鏡胴フィルター径銘板色銘板表記絞り値距離指標備考
L39
固定
34クローム
9cm 1:4
鏡胴
feet または m
前期型
39
ブラック
後期型
M
沈胴
絞りリング
固定
feet または m または feet/m併記
90/1:4

調べるまで固定鏡胴とL39とMマウントは単なるマウント違いかと思ってましたが外観デザインから違いました。

私が購入したものは銘板ブラックで大文字、距離指標はmとfeet併記でした。

以上、調べてみると意外と深かったLeitz Elmar 90mm F4 3rdでした。


2026年4月18日土曜日

ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm F3.5を購入しました

衝動買いです。ジャンクコーナーで小カビありで3600円でした😀

カビは全体に薄っすらと生えていて、長時間どこかに仕舞われてしたらしく外観はホコリが積もっていてとても汚い状態でした。

カビはほぼ前玉だったので拭くとほぼ綺麗になりました。外観も拭いたら年式相応のヤレ感程度には復活しました。カビを取ったらレンズ内が少し曇ってることが発覚しました。中古市場では1万円以下で沢山見つかります。ちなみに曇りはこのレンズの持病のようです。


発売は1973年、レンズ構成は4群5枚のクセノタール型です。全長40mm最大径φ61mm、フィルター径49mm、質量200g。50mmf F1.8かと思うほどコンパクトです。


写りは絞り開放F3.5はフレアをまとった柔らかい描写になります。マクロ領域で被写界深度が浅い条件でもピントピークの見極めが難しく感じます。色付きはハイライトでは目立ってきますがほとんどシーンで感じられずこの時代のレンズとしては優秀です。


植物等でこういった写りが良いなと思う人は結構いると思います。タムキューっぽい写りと言いますか、こっちの方が先輩ですけど。ボケは後ボケが二線ボケ気味で前ボケの方が綺麗に見えます。
1段絞ったF5.6では一気にシャープネスが向上しキレのある写りに変わります。絞り羽根が6枚なのでボケの形は綺麗ではありません。



そうなんです。このレンズ、オールドレンズのくせにとてもよく写っちゃうんです。だから人気がないんですね。その代わり実用性はばっちりです。普段物撮りなんてしない私が撮っても綺麗に撮れます。ボケがーなんて全然気になりません。



安い標準マクロレンズとしてススメです。1万円以下でこの写りなら十分と言えると思います。





2026年4月4日土曜日

Leitz Elmar M90mm F4 3rdを購入しました

 Leitz Elmar M90mm f4 3rdを購入しました。3rdと呼ばれる経緯とかは検索すると色々と出てくるので割愛します。最短撮影距離は1m、レンズは3群4枚のテッサー型、1954~1968年にかけて作られました。Mマウント版には沈胴式と固定鏡胴式があります。

入手した個体は1960年に生産された固定鏡胴式で外観は目立つキズなし、絞り羽根は少し油にじみはあるけど動作良好、レンズは周辺にごく僅かにクモリあるだけでカビ、キズはなくて年代を考えればかなり良好でした。相場は10,000~30,000円とライカレンズにしてはかなり安い方です。しかし、いざ買おうと吟味すると1万円台のレンズは程度がかなり悪いものが多く最低でも2万円位の予算はあった方が良いと感じました。

レンズ構成図はこんな感じ。テッサー型とエルマー型の違いは絞りの位置で2群と3群の間にあるのがテッサー、1群と2群の間にあるのがエルマーと言われていますがこのレンズは正真正銘のテッサー型です。

全長89mmフィルター径は39mm。見た目よりもずっしりとしています。非常に細いので携行性は良好です。


フォーカスリングは回転ヘリコイドでピント合わせによってフィルターと絞り指標位置が回転します。フォーカスリングに対して絞りリングのトルクはかなり低めというかスカスカに近い設定です。それでも絞りリングを回すとフォーカスリングも一緒に回りそうになるので絞り値は先に決めておいた方が良いです。絞り羽根は15枚もあるので絞っても綺麗な形を維持してます。


作例です。

評判通りの柔らかい写り。順光だとスッキリ、ちょっとでも迷光が入るとフレアが画面全体を包み込む感じです。逆光でのゴーストも絵になります。

低コントラストで色ノリは浅い、線は細くてシャープです。暗いレンズの割にピント合わせはやりやすいです。

絞り開放、撮って出しの画像です。F4と暗めとはいえおしべとめしべがしっかりと解像していてとてもシャープでぶったまげました。光線状態が良いと全然違う表情を見せてくれます。

ボケはごちゃごちゃしたものが背景にあるとざわついた感じになります。シンプルな背景ではそのアラが目立たずに意外ときれいなボケです。ただし、暗いレンズなので背景を整理できるほど大きなボケ味は期待できません。

絞っても目立つ周辺光量落ちがあり、被写体によっては結構目立ちます。

語彙力の無い文章で語るよりも作例の方が参考になると思うので画像を多めに掲載します。ただしBloggerの画像はピクセル数そのままながら解像度が96dpiに下がってEXIFデータも消されているので注意してください。



色を弄っちゃってるんでもはやオールドレンズの面影もないですが絞ると見事な解像力です。60年前のレンズとは思えません。


2026年3月22日日曜日

Z 50mm f/1.8Sを使ってみました

キャッチコピーは「開放のボケ味も高画質で楽しめる新世代大口径標準レンズ」です。
軸上色収差を徹底的に補正し、絞り開放から、画像周辺部においても被写体の質感を描写するほか、撮影距離を問わずディティールを鮮明に写す高い解像力を実現、とあります。

レンズ構成9群12枚、ダブルガウス型の前後にレンズを付け足したような形をしています。イメージセンサー側のレンズがマウント面ギリギリまで配置されていてフランジバックの短いZマウントの特徴を活かした設計になっています。

最短撮影距離は0.4mと少し寄れそうにみえて最大撮影倍率は0.15倍と普通です。外形Φ76.0mm×86.5mm、質量415gも出た当時は大きいと言われてましたが後から出た中国製の50mmF1.8もほぼ同じサイズで段々普通と思えるようになってきました。

操作性についてはコントロールリングが1つしかないので後発のコントロールリングとフォーカスリングが独立したものと比較すると見劣りします。コントロールリングに絞りや露出補正を割り当てると敏感に反応して煩わしいのでこのような使い方をする人はほとんどいないでしょう。

写りについて。絞り開放からピントの合ったところはシャープで自然なボケ、周辺まで均質な画質。シャープなレンズのボケはイマイチなイメージがありますけどこのレンズはそんなことは一切ありません。色付きやフレアっぽさも一切なし。キャッチコピーに偽りなし。とても優秀です。


強いていうなれば味わいが少ない。上善如水(じょうぜんみずのごとし)と言ったら当てはまるでしょうか。色んなレンズを使っていると個性がはっきりした物を欲するようになります。でもいざという時にちゃんと写るレンズがないと困りますからそんな時にこのレンズの出番です。




このレンズの購入を本機で検討しています。比較対象として気になっているのがViltrox 55mm F1.8 EVOでAPOの名を冠する設計が如何ほどで、価格はどのくらいなのかが気になっています。実はCP+2026の2nd focusのブースで展示されていたらしいのですが、全く気づかなかったし公式Xで告知されたのも3/1と最終日❗でした。見たかったなぁ。

2026年3月7日土曜日

CP+2026

CP+2026今年は2日間行って来ました。1日は急遽仕事で行ったのでほとんどブースは見てませんが…。Zマウントを中心に気になる製品を見てきました。

70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (A065)



発売されてから数か月が経ってますがようやく実物を触りました。小型軽量で手ぶれ補正がついているのは魅力的で価格も現実的です。70-200mmF2.8はFマウントのAF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIをFTZを介して使っているので買い替えの候補として最有力候補になっています。

小さくて軽いってやっぱり良いです。低い質感は先代と同等で少し妥協が必要です。

35-100mm F/2.8 Di III VXD



コンパクトで取り回しが良さそうなレンズでした。望遠側で寄れると良かったです。28-75mm F/2.8とどちらかを選ぶのであればこのレンズを選びます。

SEPTON 40mm F2 Aspherical


オルソメタータイプのクラシカルなレンズ構成の40mmです。説明員によると開放の近距離以外ではシャープな写りを実現しましたとのことでした。各社がZマウントの40mm出してますけどコスパがとても良い純正のZ 40mm f/2を持っていると他に目移りはあまりしません。50mmは何本持っていても満足できない病にかかってしまいましたが40mmは今のところ大丈夫そうです。

APO-LANTHAR 90mm F4 Close focus


APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL II Close Focusの再来を思わせるようなスペックです。今回はVMマウントですがいずれZマウントも出そうな気がします。結構シャープな写りです。

APO-SKOPAR 75mm F2.8


中望遠とは思えないほど小さいレンズでした。残念ながら寄れないのでAPO-LANTHAR 90mm F4 Close focusの方が魅力的です。

PORTRAIT HELIAR 75mm F1.8


Over(前ボケが綺麗になる)

Under(後ボケが綺麗になる)

DC NikkorシリーズやRF100mm F2.8L MACRO IS USMのような球面収差を変化させてボケ味をコントロールするレンズです。変化量を大きくするとソフトフォーカスレンズ的な味わいが楽しめます。ソフトフォーカスレンズと違って絞り値とは別に設定できるのが便利そうです。良いなぁと思いましたがDC Nikkorシリーズの中古の方が安いので本当に欲しくなったらそっちにいっちゃうかもしれません。

SG-image AF 35mm F2.2


パンケーキタイプの35mmレンズです。小さくて明るいので見た目だけではなく実用性も高そうです。写りはちょっと緩め!?性能よりも大きさ重視なのでこんなもんかなとは思いました。

MonsterAdapter  LA-FZ1

展示品はガラスケースの中でしたので説明員の私物というものを見せてもらいました。AiAF 50mm F/1.4Dがついていてかなりスムーズな動きでした。3月に予定されている値上げ予定の品物に含まれているそうで買うなら今!?でもAiAFレンズのAFが動いたところで使用頻度が上がるとも思えないし、それを使うためのマウントアダプターに5万円も出す勇気がないです。

ニコンユーザなのにニコンブースには気になる新製品がなかったのでほぼスルーしました。 NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIが値段は高いし混雑してて興味が沸かなかっただけですが💦

おまけElmar M90mm F4で撮った焦点工房のブースのおねえちゃん