酸化トリウムを使ったレンズであるSuper-Takumar 50mm F1.4後期型は黄変が発生しやすいことで有名です。
原因はレンズに含まれている二酸化トリウムが放射性元素であり、微量の放射線(主にアルファ線やガンマ線)を出し続けています。この放射線がガラスの原子に衝突すると、電子が叩き出されます。この弾き飛ばされた電子がガラス内部の原子欠陥(結晶格子の隙間)に捕らえられると、「F中心(F-Center)」と呼ばれる光吸収構造が形成されます。このF中心は、可視光線のうち波長の短い「青色の光」を強く吸収する性質を持ちます。青色光が遮られ、残った波長(黄色〜茶色)の光が透過するため、レンズが黄色に変色して見えるのです。私が所有するレンズも例に漏れず黄変していました。
黄変を戻すには紫外線または熱を加えてF中心を分解して元の原子配置に戻します。
紫外線(UV)ライトは市販されていてしかも結構安価に入手できます。ネイル用に売られている?形をしたライトを使って黄変が戻るか実験してみました。
ということで実験前後の写真です。同じ光源を使用しカラーモードはニュートラル、ISO100、WB5000Kです。
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| 紫外線照射前 |
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| 紫外線24時間照射後 |
24時間程度照射することでかなり色味が変わりました。これなら撮った写真が黄色味を帯びることもなさそうです。
ちなみに見た目はこんな感じです。まだ少し黄変が残っているように見えますが以前よりもクリアになりました。残る黄変がトリウムレンズによるものなのかレンズの経年劣化なのはわかりません。
黄変したオールドレンズならではの発色は失われてしまいますのでこういうのが好きという人はやらない方がいいです。
簡単かつ効果が期待できるので興味のある人はぜひやってみてはいかがでしょう。












































