このブログを検索

2024年4月20日土曜日

Z 28mm f/2.8を購入しました

このレンズのキャッチコピーは「豊かなボケ表現を日常的に楽しめる、コストパフォーマンスの高いフルサイズ対応小型・軽量単焦点レンズ」です。


レンズ構成は8群9枚(非球面レンズ2枚)、最短撮影距離0.19m(0.2倍)、ワーキングディスタンスは0.1m程度とかなり寄れます。正面から見ると非常に小さい前玉が特徴です。
外観はマウントも含めてプラスチック製です。ビルドクオリティはしっかりとしていますが安物感は否めません。Z 40mm f/2と並べるとそっくりで並べて置いておくと間違えて持って行く可能性が高いです。私もきっと間違えると思いますw

コントロールリングの重さは軽めでMF用として使用することを想定していると思われます。素早く回すとシャリシャリと音がするのが少し気になりました。


写りはキャッチコピーだと「豊かなボケ表現を日常的に楽しめる」なんて書いてあってさすがに28mmF2.8でボケ表現を楽しむのは無理だろうと思ってましたが最短撮影距離近くまで寄ると結構ボケてくれます。更にニコンがマルチフォーカスと呼ぶ複数のアクチュエータでフォーカス群を駆動するフローティング機構が搭載されています。


近接撮影時の写りは絞り開放ではピントが合ったところはフレアっぽく柔らかめの描写です。その代わりボケ味は綺麗です。ちなみに開放の甘さは被写体から離れるか1段絞るだけで改善されます。
 

ハイライトで青色の倍率色収差が出ることがありますが稀ですので気にしなくていいでしょう。歪曲収差は画処理でほぼ綺麗に取り除かれています。周辺減光は被写体に空があると気になります。


絞り開放柔らかい描写、滑らかなボケ、口径食の少なさなど写りのキャラクタは同時期に発売されたZ 40mm f/2とよく似ています。 フードは、付属していないどころかオプションでも用意されていません。逆光耐性は今日のレベルで見れば低めで太陽を入れた構図でははっきりとしたゴーストが出ます。


このレンズは3万円台で買えるいわゆる撒き餌レンズです。3万円と考えると質感に不満はありますが、写りは納得できるものでしたので買って損はないと思います。Z 28mm f/2.8とZ 40mm f/2の2本だけ持っていくというも軽快で楽しいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿