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2024年4月13日土曜日

タムロン20mm F/2.8 Di III OSDを使ってみました

桜の撮影にタムロンの20mm F/2.8 Di III OSD(ModelF050)をごく短時間ですが使用しましたのでその感想を書きたいと思います。



レンズ鏡筒は24mm F/2.8 Di III OSD、35mm F/2.8 Di III OSDと、開放F値をF2.8に最大径×全長も73×64mmに、フィルター径は67mmに統一してあります。20mm F/2.8にしては鏡筒が少し太めに感じます。外観仕上げは高品位なプラスチック製で質感は良好です。操作部はフォーカスリングのみでスイッチ類は一切ありません。フォーカスは前群繰り出し式ですが鏡筒内で繰り出すので全長は変わりません。


今回はETZ21経由でニコンZfにつけて使用しました。ETZ21への取り付けはかなり固めですがこれは防塵ラバーの逃がしがないETZ21側の問題なので対応品であるETZ21PROにすればきっと解決するでしょう。


結論から申し上げますと使いにくいのでおすすめしません。

1つめはAFです。ハンチング、偽合焦、動作しないという現象が割と頻繁に発生します。快適とは程遠いです。


2つめは歪曲収差です。このレンズの歪曲収差はカメラ側で補正することを前提で設計されています。このレンズはEマウント用なのでZマウントに装着した場合は補正データが機能しないため歪曲収差が補正されないまま記録されます。つまり撮って出しのJPEGデータが使えないのです。これは扱いにくいです。


0.5倍まで寄れるというメリットはあるものの2つのデメリットの方が大きいためマウントアダプター(ETZ21)を介しての運用は厳しいという結論になりました。


このレンズを使ってみようと思ったきっかけはViltrox 20mm F2.8 Zが気になっているからです。近接性能こそタムロンF050に負けるものの値段やサイズ感はお手頃で評判がいいので今注目しているレンズです。

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