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2024年4月27日土曜日

桜の写真2024

今年撮った非公開の桜の写真を適当に貼っていきます。毎年同じような場所で撮っているのでせめて機材だけでも変えていつもと違う写真を撮ろうと普段あまり出番のないレンズを引っ張り出してきて使っています。

Zf+Velvet28

Velvet28、28mmF2.5の広角ソフトフォーカスでしかも0.5倍まで寄れるという唯一無二のスペックの持ち主です。使いこなしが非常に難しくF5.6まで絞ると普通のレンズの写りになります。撮っていて楽しいのに帰ってから写真を見るとがっかりというのもこういう特殊レンズの性かもしれません。

Zf+Velvet28

私が持っているのはZマウント用です。メーカHPではなぜかディスコンになっていて新品で購入することはできません。元々一眼レフ用で設計されたレンズなのでマウントアダプタで対処すれば問題ありません。

Zf+PERGEAR 35mm F1.4

PERGEAR 35mm F1.4の開放の写りはふんわりソフトで滲むような描写が特徴です。写りが甘いレンズのことをソフトフォーカスレンズみたいという表現をしますが、本物のソフトフォーカスレンズであるVelvet28を使った後だとずいぶんまともな写りをすると感じます。

Zf+PERGEAR 35mm F1.4

周辺の性能落ち込みが大きいので画面周辺に被写体を持って行きたくないという気持ちが出てしまい、撮れる写真は日の丸構図ばかりです。日の丸構図が絶対にダメというわけではないと思いますが、古い人間にはこのセオリーがなかなか頭から離れません。

Zf+Z 50mm f/1.2S

Z 50mm f/1.2Sは今回取り上げる中では唯一まともな写りをするレンズです。というか絞り開放からずば抜けた高性能で驚きました。ピントの合ったところからボケに至るまで一切の不自然さを感じさせることなく滑らかに遷移していきます。Photo Yodobashiのインタビュー記事によれば「カリカリに写るのは、実は収差の補正が上手くできていないからなんだよ。良いレンズは描写が柔らかい」なんて書いてある通りの写りです。

Zf+Z 50mm f/1.2S

個人的にはサイズが大きすぎでいくら高性能でも自分のお金で買って持ち出す気力はないなという感想を持ちました。フォーカスリングの感度が敏感すぎてすぐにMFに切り替わってしまうのも使いにくかったです。気が向いたらまた借りて使ってみたいと思います。

Zf+600mmF8MIRROR

シグマ600mmF8MIRRORサイズ重さ共にZ 50mm f/1.2Sといい勝負ですが600mmF8にしてはかなりコンパクトです。絞りはF8固定ですからピント合わせに集中するだけです。とは言え600mmで画面いっぱいに被写体を捉えてピントを合わせるのは至難の業です。最短撮影は2mと一見遠そうですが最大撮影倍率は0.3倍とかなり寄れるレンズです。

Zf+600mmF8MIRROR

描写はミラーレンズらしい癖の強い描写です。撮って出しは彩度とコントラストが低めでレタッチでコントラストやシャープネスを弄ってあげる必要があります。ミラーレンズはKenko製が現行品として購入可能ですが作例を見た印象はシグマ600mmF8MIRRORと大差ないように思います。反射光学系は構造上内面反射を抑えるのが難しいそうですがミラーレンズはこれ以上伸びしろがないのかもしれません。

Zf+600mmF8MIRROR

以上、桜と普段あまり使わないレンズの話でした。

2024年4月20日土曜日

Z 28mm f/2.8を購入しました

このレンズのキャッチコピーは「豊かなボケ表現を日常的に楽しめる、コストパフォーマンスの高いフルサイズ対応小型・軽量単焦点レンズ」です。


レンズ構成は8群9枚(非球面レンズ2枚)、最短撮影距離0.19m(0.2倍)、ワーキングディスタンスは0.1m程度とかなり寄れます。正面から見ると非常に小さい前玉が特徴です。
外観はマウントも含めてプラスチック製です。ビルドクオリティはしっかりとしていますが安物感は否めません。Z 40mm f/2と並べるとそっくりで並べて置いておくと間違えて持って行く可能性が高いです。私もきっと間違えると思いますw

コントロールリングの重さは軽めでMF用として使用することを想定していると思われます。素早く回すとシャリシャリと音がするのが少し気になりました。


写りはキャッチコピーだと「豊かなボケ表現を日常的に楽しめる」なんて書いてあってさすがに28mmF2.8でボケ表現を楽しむのは無理だろうと思ってましたが最短撮影距離近くまで寄ると結構ボケてくれます。更にニコンがマルチフォーカスと呼ぶ複数のアクチュエータでフォーカス群を駆動するフローティング機構が搭載されています。


近接撮影時の写りは絞り開放ではピントが合ったところはフレアっぽく柔らかめの描写です。その代わりボケ味は綺麗です。ちなみに開放の甘さは被写体から離れるか1段絞るだけで改善されます。
 

ハイライトで青色の倍率色収差が出ることがありますが稀ですので気にしなくていいでしょう。歪曲収差は画処理でほぼ綺麗に取り除かれています。周辺減光は被写体に空があると気になります。


絞り開放柔らかい描写、滑らかなボケ、口径食の少なさなど写りのキャラクタは同時期に発売されたZ 40mm f/2とよく似ています。 フードは、付属していないどころかオプションでも用意されていません。逆光耐性は今日のレベルで見れば低めで太陽を入れた構図でははっきりとしたゴーストが出ます。


このレンズは3万円台で買えるいわゆる撒き餌レンズです。3万円と考えると質感に不満はありますが、写りは納得できるものでしたので買って損はないと思います。Z 28mm f/2.8とZ 40mm f/2の2本だけ持っていくというも軽快で楽しいと思います。

2024年4月13日土曜日

タムロン20mm F/2.8 Di III OSDを使ってみました

桜の撮影にタムロンの20mm F/2.8 Di III OSD(ModelF050)をごく短時間ですが使用しましたのでその感想を書きたいと思います。



レンズ鏡筒は24mm F/2.8 Di III OSD、35mm F/2.8 Di III OSDと、開放F値をF2.8に最大径×全長も73×64mmに、フィルター径は67mmに統一してあります。20mm F/2.8にしては鏡筒が少し太めに感じます。外観仕上げは高品位なプラスチック製で質感は良好です。操作部はフォーカスリングのみでスイッチ類は一切ありません。フォーカスは前群繰り出し式ですが鏡筒内で繰り出すので全長は変わりません。


今回はETZ21経由でニコンZfにつけて使用しました。ETZ21への取り付けはかなり固めですがこれは防塵ラバーの逃がしがないETZ21側の問題なので対応品であるETZ21PROにすればきっと解決するでしょう。


結論から申し上げますと使いにくいのでおすすめしません。

1つめはAFです。ハンチング、偽合焦、動作しないという現象が割と頻繁に発生します。快適とは程遠いです。


2つめは歪曲収差です。このレンズの歪曲収差はカメラ側で補正することを前提で設計されています。このレンズはEマウント用なのでZマウントに装着した場合は補正データが機能しないため歪曲収差が補正されないまま記録されます。つまり撮って出しのJPEGデータが使えないのです。これは扱いにくいです。


0.5倍まで寄れるというメリットはあるものの2つのデメリットの方が大きいためマウントアダプター(ETZ21)を介しての運用は厳しいという結論になりました。


このレンズを使ってみようと思ったきっかけはViltrox 20mm F2.8 Zが気になっているからです。近接性能こそタムロンF050に負けるものの値段やサイズ感はお手頃で評判がいいので今注目しているレンズです。

2024年4月6日土曜日

わに塚の桜

毎年恒例のわに塚(王仁塚)の桜へ行って来ました。わに塚の桜は、山梨県韮崎市の農地の中にある樹齢330年と言われるエドヒガンサクラの1本桜です。

今年は3月が寒かったせいで開花が遅かったです。昨年は3月28日に見に行ってほぼ満開でしたので約10日遅れということになります。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

今年も早朝に着くように出発。CX-8は夏タイヤに交換済です。今回からRAYSのホイールにハブリングを入れてみました。合わせが緩い社外ホイールのセンター出しができる代物ですが高速道路を走っても全く効果がわかりませんでした。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

わに塚の桜は都心の桜より少し遅めどころか都心とほぼ当時です。暖かければ早いというわけではなく寒暖の差があって休眠から冷めないと桜は咲かないそうです。今年は河津桜が2月中旬に見頃でソメイヨシノは4月上旬が見頃です。昨年は河津桜が3月上旬が見頃でソメイヨシノが3月末でした。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

天気はどんより曇り空、当然八ヶ岳や富士山は全く見えません。それでもわに塚の桜を見ようと早朝から駐車場はほぼ満車でした。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

今回の機材はNikon ZfにZ 24-120mm f/4Sとタムロン70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDにタムロン20mm F/2.8 Di III OSDのEマウント版を借りてきました。わに塚の桜は樹形が綺麗なのでいつもは木全体が入るように撮ることが多いのです今回は寄れる広角レンズを借りてきましたので趣向を変えてスイセンをメインに入れたりしてみました。

Zf+20mm F/2.8 Di III OSD

スイセンを入れつつ桜を撮影。タムロン20mm F/2.8 Di III OSDはETZ21経由で装着してます。描写は良いのですがAFが動作しない、ハンチングする、ピンボケのまま止まる等、終始不安定で使いにくかったです。寄れるレンズで良いなと思ったんですがEマウント版での使用はストレスが溜まります。

花はまさに満開でした。エドヒガンザクラは花のひとつひとつはあまりに大きく開かず色はソメイヨシノよりも少し濃い目なのが特徴です。と書いてもここ写真の色はみんなバラバラなのでよく分からないでしょうね💦

Zf+20mm F/2.8 Di III OSD

いつもと同じ構図は記録用です。

Zf+24-120mm f/4S

私が好きな方向でも1枚。日が当たらないと立体感がなくて単調ですね。

Zf+24-120mm f/4S

新しくできた西側の遊歩道から。有料?という話もありましたが料金を徴収されることはありませんでした。この遊歩道のおかげで木の近くで一周できるようになりました。

Zf+24-120mm f/4S

わに塚の桜と富士山と八ヶ岳のコラボレーションは2022年以来見てません。できればこの時期だけわに塚の桜に近くに住みたいですね~。

おまけ
PhotoShop2024で青空を捏造してみました。桜と空の色がうまく合わせられず違和感が出てしまいました。