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2024年2月25日日曜日

CP+2024

雨の中CP+2024に行ってきました。

Xperia 5 III

ニコンZマウントで期待できそうなメーカを中心に見てきました。

まずは入口付近にあったコシナから。NOKTON 75mm F1.5 Asphericalはガラスケースの中での展示でした。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

大口径でありながらコンパクトさと光学性能の高さを両立とあります。レンズ構成図は公開されていませんが6群7枚なのでおそらく変形ガウス型しょう。NOKTONと言えば柔らかい写りが特徴のことが多いのできっとこのレンズも同じ傾向だと思います。個人的には絶妙な焦点距離は好きなのですがシグマ70mmF2.8 DG MACRO Art(Eマウント)とCarl Zeiss Planar 85mm F1.4ZFを持っているので焦点距離が被るこのレンズは購入対象外になってしまいそうです。

コシナブースではZマウントレンズを一通り試させてもらいました。中でも1番印象に残ったのがNOKTON 50mm F1でした。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

第一印象は軽いっ❗いや598gもあるので全然軽くないんですよ。でも770gのSpeedmaster 50mm F0.95IIIに比べたらめちゃくちゃ軽い。しかも写りが普通に良いんです。甘いのはF1からF1.4位まででF2はカリカリにはシャープでとても使いやすそうでした。

Zf+NOKTON 50mm F1(絞りF1.0)

Zf+NOKTON 50mm F1(絞りF1.4)

Zf+NOKTON 50mm F1(絞りF2.0)

開放F1.0はふんわり柔らか、F1.4で少し柔らかさを残して、F2できっちりとシャープで実用性ばっちり。個人的にはとても理想的な大口径レンズです。逆にいうと個性は控えめです。

APO-LANTHAR 50mm F2は開放からカリカリで同じコシナのCarl Zeiss Makro-Planar 50mm F2ZFを彷彿とさせる写りでした。

Zf+APO-LANTHAR 50mm F2

ニコンとタムロンは新製品の発表がなかったのでほぼスルーしました。インディゴブルーのZfとNEEWERのグリップの組み合わせは良く目立つのですれ違う人はチラ見、ニコン社員はじっと見てました。怖いんですけどw

インディゴブルーもこうやってみると渋いんだけどなぁ…手元に来るとなぜかチープに見えます。私が悪いんだと思います。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

LAOWAのLAOWA 10mm F2.8がありました。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

Zマウント用はなんとAFに対応❗外観は全部金属でフォーカスリングの動きもスムーズで良かったです。撮ってもいいということで何枚か撮影させもらいましたが中心はシャープでしたが周辺の解像感はかなり落ちている気がしました。4月発売予定で価格は15万円だそうです。

参考出品で展示されていた15mmF5 COOKIE。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

発売予定は未定ながら手に取ることができました。固定絞りかどうか聞いてみたところ電子接点があるからカメラ側でコントールするという話でした。Zマウントも発売予定となってましたがサンプルはEマウントしかなかったので試すことはできませんでした。

見た目はチープで小型軽量で広角レンズを持っていくかどうか悩んだときに持っていくレンズとしていい候補になりそうです。安価に販売されることを期待したいところです。

KPI(ケンコープロフェッショナルイメージング)のブースにはMeyerのレンズが置いてありました。Biotarという名前がありましたがこれってCarl Zeissレンズだと思うんですが許可されたのかな?オールドレンズテイストの設計思想という説明でしたが値段はとても強気で気軽に買える感じではありませんでした。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

YONGNUOは相変わらずこじんまりで怪しいブースでした。YN50mm F1.8Z DF DSMを触らせてもらいました。 写りは開放から切れ味良好で絞るとコントラストが上がり更に良くなります。意外なほど優秀な写りで惹かれます。欠点としてはAFが少し遅いところでしょうか。 同社のYN85mm F1.8Z DF DSMよりも遅く感じました。


Zf+YN50mm F1.8Z DF DSM(絞りF1.8)

Zf+YN50mm F1.8Z DF DSM(絞りF2.8)

Zf+YN50mm F1.8Z DF DSM(絞りF4.0)

話しているうちに安く売るよという話になりましてECサイトの1万円引きくらいでとても心惹かれたのですが本当に欲しいのはNOKTON 50mm F1の方だと思いとどまりました。

CP+をひととおり楽しんだあとは野毛ちかみちのぴおシティでせんべろ&三幸苑でチャーメンコースと決めていたのですが三幸苑が長期休業でやっていなかったのが想定外でした😱

Xperia 5 III

Xperia 5 III


2024年2月23日金曜日

おおいゆめの里の早咲き桜

おおいゆめの里の河津桜に行ってきました。 

富士山と河津桜で有名な西平畑公園にほど近い農村公園で人が比較的少ない穴場で最近はほぼ毎年行ってます。昨年は雪と桜のコラボレーションが見られて大満足でした。

今年は曇りの予報でそれどころか家を出るときは雨でした。せめて雨だけでも止んでくれればという気持ちで現地に向かいました。

Zf+Z 24-120mm f/4S


Zf+AF 18mm F2.8 FE

天気が良ければ富士山と河津桜のコラボレーションが見えるところですが残念ながら全く見えません。例年だと富士山目的で来る人がいますが今年は皆無で閑散としていました。おかげで自由に撮ることができました。

Zf+SPEEDMASTER 50mm F0.95III

桜の開花状況は8分咲。河津桜にはやはり綺麗な青空が似合うもので曇り空には余り映えません。日の出直後にほんの少し太陽が顔のぞかせてくれました。でもホントこれだけであとは曇りでした。

Zf+Z 24-120mm f/4S

気を取り直して河津桜に残る雨粒を撮ることにしました。昨年はマウントアダプタを忘れて使えなかったSIGMA 70mm F2.8 DG MACROを持って来ました。1年越しのリベンジです。エッジが立つカリカリシャープな写りはいつ見ても凄いです。

Zf+70mm F2.8 DG MACRO Art



Zf+70mm F2.8 DG MACRO Art

Samyang AF 18mm F2.8 FEはコンパクトで安価な広角レンズです。超広角レンズを持って行くかどうか悩んだ時に持って行ける軽くて小さい超広角レンズとしてどうかなと思い借りてきました。

Zf+AF 18mm F2.8 FE

外観はプラスチック製でチープな印象です。特にフードの強度が不足していて持っただけで歪んでしまうので装着しにくかったです。フォーカスリングもスムーズさに欠けていてザラザラ感がありました。

Zf+AF 18mm F2.8 FE

最短撮影距離は25cm、倍率は0.09倍です。今回の河津桜の撮影では寄れない!という印象が強く残りました。寄れないと使用頻度が減ってしまうので購入候補から外れました。あとはAWBがコロコロ変わったり、露出も安定しないといった現象がありました。AF 18mm F2.8 FEの時が顕著でしたがZ 24-120mm f/4Sでも発生していたのでカメラ側(Zf)の問題だと思います。

Zf+Z 24-120mm f/4S

同じ場所に何度も来るのは昨年よりもっと良い写真を撮りたいという思いがあるからなのですが昨年の印象が良すぎただけに今年は不満が残りました。滅多に雪が降らない地域ですから昨年を越えることは当面ないでしょう。

Zf+70mm F2.8 DG MACRO Art

2024年2月18日日曜日

三浦海岸河津桜

毎年必ず見に行っている河津桜。今年は趣向を変えて初めての場所に行ってみることにしました。

Zf+Z 24-120mm f/4S

今回は京急の三浦海岸駅です。京急の沿線沿いにを歩きながら小松ヶ池という小さな池を周って戻るルートで桜の木が植えられています。開花状況は7分咲~8分咲といったところで満開というと葉が出ている河津桜にはちょうどいい見ごろでした。

Zf+Z 24-120mm f/4S

ぶっちゃけ、河津町や松田町の西平畑公園の河津桜に比べるとかなり規模は小さいです。桜の木も小さいのでショボく感じると思います。京急の車両と一緒に写真が撮れるところが特徴です。

Zf+70mm F2.8 DG MACRO Art

ブルースカイトレインと一緒に撮ってみましたがボカしすぎて何を撮ったのかわからない写真になりました。完全に失敗です。

Zf+Z 24-120mm f/4S

沿道にお店はありますがお客さんの入りは余り芳しくないようで一生懸命呼び込みやってました。ゆっくり歩いてもそんなに時間かからないので長居する人が少ないのかもしれません。ちなみに1番売れてるように見えたのは三浦産の新鮮野菜でした。

Zf+AF 18mm F2.8 FE

小松ヶ池付近はシートを敷いてご飯を食べている人がいました。出店もあるので手ぶらできて現地調達でも大丈夫です。

Zf+Z 24-120mm f/4S

河津桜の撮れ高を求めるのであれば他の場所の方が良いと思います。人が少なめなのでのんびり過ごしたい人は向いてるでしょう。

2024年2月10日土曜日

とある町の廃屋

外見は古い一軒家の空き家です。場所バレを防ぐため外観の写真は非公開にします。

間取りは平屋の4DK、建てられたのは間違いなく昭和でしょう。外見からして人が住んでいるような雰囲気はないのですが、浮浪者や犯罪者が根城にしている可能性は否定できないので慎重に中の様子を伺います。

Zf+Z 14-30mm f/4S

恐る恐る奥に行くとあっ…人の気配が!!

Zf+Z 24-120mm f/4S

遺影でした。男性が2人こちらを見ています。遺影の手前に置いてある白い箱が一瞬お骨に見えましたが方除四神祓塩という盛り塩でした。故人はお酒が好きだったらしく一升瓶がお供えしてありました。

Zf+50mm F1.4 DG HSM Art

無人になったのは壁に残されたカレンダーと家具の年代から2004年頃だと思われます。残留物は微妙な残り方でキッチンや風呂トイレは綺麗に片付けられているように見受けられる一方で居間には残留物がたくさんありました。

Zf+50mm F1.4 DG HSM Art

最後に住んでいた人は男性で介護ベッドと車いすがありましたので足腰が悪かったと思われます。名前が特定できるものが多数残されていましたので入院等で一時的に家を空けるつもりで出て行ったもののそのまま戻れずに廃墟になってしまったのでしょう。ラリーカーが好きだったようで雑誌やヘルメットがありました。

Zf+Z 14-30mm f/4S

Zf+HELIOS-44M-4

なんと床には現金が散乱していました。小銭とはいえ廃墟で大量の現金を見るのは初めてかもしれません。箪笥をくまなく探せば現金も出てきそうな気がしましたが泥棒する気はありませんので止めておきました。実は預金通帳を見つけてしまったのですが蓄えはそれほど多くなかったです。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

お風呂の入口にはトラップが…床が腐って穴が開いています。テープで補修した跡があるので住んでいた時から腐食は進んでいたようです。ちなみに建物は少し歪んでいて一部の扉は開きませんでした。

Zf+Z 28-75mm f/2.8

Zf+Z 14-30mm f/4S

テレビはアナログ、パソコンや携帯電話の類もありませんでした。この家の時間は20世紀で止まっています。なぜか冷蔵庫の扉が固く閉ざされていて開きませんでした。きっと見せたくないものが入っているんでしょうw

Zf+Z 14-30mm f/4S

Zf+Z 14-30mm f/4S

単なる空き家だと思って期待してなかったのですが生活感を感じるとても生々しい廃墟でした。破壊された跡が全く無いのでこのままそっとしておいてあげようと思います。

Zf+Z 28-75mm f/2.8


2024年2月3日土曜日

HELIOS-44M-4を使ってみました

HELIOS-44M-4の仕様はこちらをご参照ください。
今回は珍しくオークションで購入したのですが最初に入手したものが説明とは異なるものだったので交換してもらいました。私が購入したHELIOS-44M-4は、1984年クラスノゴルスク機械工場製造のモノコート仕様です。


実際のレンズはノンコートにも見える面反射でした。
あとロシアンレンズは造りが良くないというかバラつきが大きいのである程度の不具合は覚悟してましたが、フォーカスリングに若干回転ムラとグリス滲み、距離指標文字が一部消えかかっている程度で40年前のロシアンレンズにしては良い出来でした。ちなみに最初に入手したものはフォーカスリングが重くトルクムラも多かったです。


外観はオール金属製でしっかりとした作りです。ロシアンレンズというと作りが雑で個体ばらつきが大きいイメージがありますがこのレンズに関してはフォーカスリングの回転トルクムラとグリス滲みがあるくらいで比較的よくできている方でした。


HELIOS-44-2と比較すると鏡筒がひとまわり太いです。HELIOS-44-2の特徴でもあるマウント取り付け部のくびれはなくなりオーソドックスな形状になっています。


中心部はかなりシャープな一方で周辺はピント合わせが難しくなるほどグズグズです。これがたぶんぐるぐるボケ由来となる非点収差でしょう。


地味な発色、派手に出るゴースト、独特の空気感と言いますかこのレンズならではの世界観があります。カラーよりもモノクロがよく似合います。




ぐるぐるボケが特徴のレンズですからボケは汚いです。このぐるぐる感は普通に撮ったのでは中々でにくく、被写体が近くかつボケが単調な背景である必要があります。


クセ玉ですがオールドレンズとして見ればわかりやすい個性があると言えます。価格も安いので初めてオールドレンズを買う人にもオススメです。