HELIOS-44M-4を購入しました。HELIOS-44M-4の主なスペックは58mmF2、最短撮影距離は0.5m、フィルター径52mmです。レンズ構成は戦前のCarl ZeissのBiotar58mmF2をベースに設計したガウス型です。
HELIOS-44シリーズのマウントはM42/ZENIT-7用/Kマウントが作られていてM42マウントだけでも7種類のバリエーションがあります。ZENITのHPに書かれている内容をベースに販売されている写真等を見て表にまとめてみました。※ZENITも全てのバリエーションを把握できていないようです。
生産場所はKMZ(クラスノゴルスク機械工場)、MMZ(ミンスク機械工場)、VALDAI(ジュピター・バルダイ光学機械工場)の3つの工場です。HELIOS-44-M4/5/6/7は同じサイズでデザインも同じです。
表の内容だけで判断すると透過率と解像度の高いHELIOS-44-M7が一番よさそうに見えますが、そこはロシアンレンズですから購入時は鏡筒ガタつきやレンズ内部状態も含めて判断した方がいいと思います。
44Mという名称だと自動絞り機構でそれがないものはプリセット絞りです。自動絞りはマウントアダプタ側がピンを押す構造になっていないと絞りが動作しません。中古市場ではHELIOS-44-2が最も多く、次いで多いのがHELIOS-44M-4のようです。詳しいことはM42 MOUNT SPIRALや出品者のひとりごとに書かれています。
Z6+HELIOS-44-2 |
実は以前にHELIOS-44-2を買って使っていましたが絞りリングの動作が硬くて使いにくいのでHELIOS-44M-4を購入しました。最近はロシアンレンズですら高くて手が出ないものが出てきましたがこのレンズは非常に安価なので修理することは考えず使い捨て感覚で購入できます。
Zf+HELIOS-44M-4 |
このレンズの特徴はぐるぐるボケで「ぐるぐるボケ」で検索するとこのレンズがまず出てきます。実際に使ってみると綺麗なぐるぐるボケを出すには被写体との距離が離れていて(ボケが大きい)かつ背景が単調であるといった条件が必要で単に絞りを開けて撮っただけではぐるぐるボケは出てきません。むしろ逆光に非常に弱いという特徴の方が簡単に出せます。
オールドレンズの味として見ればおもしろい効果ですのでこれらを生かした作例が撮れましたらまた記事にしたいと思います。
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