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2023年8月27日日曜日

Z 50mm f/1.8Sを使ってみました

レンズ構成9群12枚、最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率0.15倍、外径φ約76.0mm、全長86.5mmです。変形ガウス型の前後に凹レンズを追加したレトロフォーカスタイプです。



キャッチコピーは、開放のボケ味も高画質で楽しめる新世代大口径標準レンズです。


ビルドクオリティはS-Lineに準じた高品位なものです。コントロールリングは幅広で扱いやすいです。外形は50mmF1.8クラスにしてはやや大きめです。


AFは無音かつ高精度で、動き物が少し弱いかなと思いましたがこれはZ6の性能の影響もありますのであえて言及しないことにします。

変形ガウス型特有のふわっとした立体感を残しつつ色収差やコマ収差を取り去った描写です。開放からシャープで解像感があり、ボケは自然かつ滑らかです。色収差は倍率、軸上とも見られません。コントラストはやや高めでシャドウのトーンは残っています。ピントの合ったところのキレとボケに至るまでの柔らかさの丁度いい落としどころを狙っている印象です。画質安定化のために絞りを絞る必要は一切ありません。


キャッチコピーに偽りなしの高性能です。強いて欠点を上げるなら口径食が目立つことでしょう。

マウントが違うので比較対象にはなりませんが、同時期の製品としてシグマ50mm F2 DG Contemporaryがあります。こちらの方が高コントラストで解像感を重視した描写です。

Z6+50mm F2 DG Contemporary

性能は申し分なく今後このレンズを超えるような新製品が出たとしても僅差できっと長く使えると思います。一方で取り回しのしやすさは結構重要です。


取り回しの良さはZ 40mm f/2に比べると大きく劣る一方、Z 50mm f/1.2Sの標準レンズとは思えない大きさ重さとAFの遅さに比べればまだ現実的です。どちらかというと描写よりもサイズ感を選択することになるのが今のZマウント標準レンズの選択のポイントのようです。

2023年8月24日木曜日

箱根に行ってきました(その2)

お盆休み中に急にホテルを予約しようといってもなかなか無理ですが今年のGW期間中に利用した旅籠屋を調べると空き室があったので泊まってきました。

Z6+Z 14-30mm f/4S

利用したのは旅籠屋仙石原店。箱根という立地の割に温泉はないですし、ピークシーズンなので料金は1人当たり11,000円(2人宿泊の場合)で素泊まりにしては割高感があったのできっと空室があったのだと思います。自分の場合、ホテルは快適な寝床があればサービス等は求めず欲は出さないタイプです。ボイラーのタンク容量が少ないのか時々水が出てくるとか、Wi-Fi接続が不安定とかちょっとした不安はありましたが許せる範囲内ではありました。

Z6+Z 24-70mm f/4S

朝ごはんは一応出ますがパンとコーヒーだけです。大涌谷で黒たまご買っておくと朝ごはんが少しだけ豪華になります。

Z6+Z 50mm f/1.8S

ホテルでモバイルノートでRAW現像しようと思ってモバイルノートdynabook V72を持って行ったのですが第7世代Corei3(デュアルコア)に8GBのメモリではLightroomはプレビューにも時間がかかるほどで現像処理に使えるとは言いがたいレベルでした。特に頻繁に使用する被写体認識を使用したマスク機能が時間がかかりすぎて実用的ではありませんでした。そろそろ買い換えたいところですが最近メインPCを買い換えたばかりですし、モバイルPCで現像するのは宿泊を伴う外出位なのでもうしばらく我慢することにします。

Z6+Z 14-30mm f/4S

芦ノ湖周辺は標高が高いこともあり日中でも30℃くらいで酷暑とは無縁でした。夜になれば25℃以下で非常に快適です。天気予報を裏切ってピンポイントで雨が降るのは私が雨男のせいですが😅

Z6+Z 24-70mm f/4S

前回書きましたが、機材はニコンZ6とZ 24-70mm f/4S,Z 14-30mm f/4S,Z 50mm f/1.8Sの3本を使用しました。

Z6+Z 50mm f/1.8S

今回の旅行ではZ 24-120mm f/4Sがあれば良かったというのが本音です。そのうち買いたいレンズではあるのですが、人気が高いのか発売から1年半が経過した今でも中古価格は新品とそれほど変わらず、キャッシュバックキャンペーンも対象外なので買う機会がありません。ただこのままだといつまでたっても買えないのでどっかで思い切りが必要になってくるかもしれません。


Z 50mm f/1.8Sという選択も微妙でした。わざわざ借りたので持って行こうと何も考えずに持ち出したのですが美術館へ行くなら寄れるマクロレンズの方が良かったと思いました。

Z6+Z 50mm f/1.8S

カードの容量不足を感じるようになったので記録メディアをXQDカードからCFexpressに変更しました。購入したのはNextorage NX-B1SE 128GBです。


CFexpressカードリーダも持っていなかったのでSDカードリーダ機能もついたArkidyn Plus CFexpress SDカードリーダーを買ったのですがこれが曲者でプレビューが非常に遅いのです。サムネイルをオフにしても遅く、ファイルコピーも110MB/s前後とカードの読み出し速度やUSB3.2 Gen2の公称値の約10分の1です。しかもカードリーダに挿しっぱなしにするとカードが非常に熱を持つので転送後は即カードを抜く必要があります。一流ブランドの5分の1の価格でしたが安物買いの銭失いだったような気がします。

最後は旅行とは無関係の話になってしまいましたがこれでおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

2023年8月20日日曜日

箱根に行ってきました(その1)

台風7号に翻弄された今年のお盆休み。 14日からの予定で静岡方面に宿泊する予定だったのですが台風の進路にモロに被りキャンセル料が発生しない2日前にキャンセルしました。結果的に西に逸れたので行けたかどうかは分かりませんが天気は暴風雨だったことに変わりはないので行かなくてよかったと思っています。

その間ボーっといても面白くないので密かに旅の計画を練り直して何かあっても諦めがつきそうな近場で済ますプランを立てた結果箱根に行くことにしました。我が家から箱根は日帰り旅行で行く距離感ですがのんびりと過ごしてみました。

まずは大涌谷。
斜面に見えているのは蒸気井温泉の施設です。仙石原の井戸水に火山の蒸気を当てて作る造成温泉で温泉法において認められているれっきとした温泉です。源泉がない仙石原あたりのホテルに供給しているそうです。

Z6+Z 14-30mm f/4S

以前行ったときは黒たまご売り場が遊歩道を登った山の中腹の辺りだったはずですが今は駐車場内にある施設の中に移動していました。ということはおそらく2015年に火山活動が活発化する以前の話ですね…。

Z6+Z 14-30mm f/4S


ガラスの森美術館

Z6+Z 24-70mm f/4S


雨が降っていたので屋外に避難するために選択しました。美術系は疎いので初めて行きましたが、結構楽しめますね。ちょっと意外だったのが町田市立博物館所蔵の展示品が多かったこと。町田市は博物館を閉鎖してしまったのでこういうところで公開する以外に手段がなくなってしまったからだと思われます。
Z6+Z 50mm f/1.8S


建物外観もフォトジェニックだったのですが雨ではうまく撮れず…、やはり天気は良いに越したことはないです。

Z6+Z 24-70mm f/4S

流れでラリック美術館も行ったのですがこちらは全面的に写真撮影が禁止だったので写真なしです。

食事処は芦ノ湖が近かったので名物のワカサギ(公魚)が食べられるところということで網元おおばでランチをしました。選んだのはもちろんワカサギ定食(1,200円)。天ぷらとフライが選択可能です。両方食べてみたのですが個人的にはサクッとした天ぷらの方が好みです。

Z6+Z 50mm f/1.8S

箱根は夕食処が非常に少なくて予定していたお店が夜の部がお休みで難民になりそうなところを勝馬亭というお店に救われました。

Z6+Z 24-70mm f/4S


ジビエの鴨肉を使った鴨重がお勧めてましたがここはあえて2番人気?っぽい穴子天丼を食べてみました。穴子が三尾ほど入っていてボリューム感がありました。

Z6+Z 24-70mm f/4S

味も穴子の僅かな泥臭さを残した甘めのタレで美味でした。鴨重も食べてみましたが予想通り硬めの鶏肉で特別な肉をイメージしている人はちょっと期待外れに感じるかもしれません。あくまでもジビエをおいしくいただくと考えてください。

Z6+Z 24-70mm f/4S

翌日は晴れたら三島スカイウォークで富士山を見ようと思っていましたが晴れ予報はどこへやら箱根周辺は時々雨の降る天気で断念しました。その代わり、箱根神社と箱根関所に行ってきました。

Z6+Z 14-30mm f/4S

箱根神社は朝から大混雑で湖に浮かぶ鳥居を撮ろうと道路まで大行列!!天気の悪い日にそこまでして撮りたいとは思わなかったので迷わずスルーしました。ここは海外旅行客が多かったです。コロナ前の日本が戻ってきているなと実感しました。

Z6+Z 24-70mm f/4S

ところがすぐ近くの箱根関所の方はほとんどが日本人でした。写真映えしない!?ので不人気なんでしょうかね。係員の人がとても元気で順路や展示を解説していました。年齢的にもシルバー人材センター的な何かで雇用されている人だと思います。

Z6+Z 14-30mm f/4S

ちなみに機材はニコンZ6とZ 24-70mm f/4S,Z 14-30mm f/4S,Z 50mm f/1.8Sの3本を使用しました。100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryも持って行ったのですが1回も使用することはありませんでした。Z 50mm f/1.8Sについても別の記事で感想を述べてみたいと思います。

2023年8月16日水曜日

座間ひまわり畑

毎年恒例に近いですが、座間ひまわり畑に行ってきました。今年は台風接近の可能性がありましたので前の晴れの日の朝に行ってきました。場所は座間市と厚木市の境にある座架依(ざかえ)橋の北側です。見渡す限りひまわり畑というほどの広さはありませんがかなり広大で撮影のやり甲斐は感じられる規模です。

D850+AF-S 24-120mm f/4G ED VR

ちょっと寝坊したので着いたのが6時過ぎでした。暑さと人出を回避するには6時前に到着する必要があります。機材はニコンD850、久しぶりに一眼レフを使いました。

D850+AF-S 24-120mm f/4G ED VR

最近はZ6がメイン機材となっていたのでD850の重量感とかレスポンスをすっかり忘れてしまい、随分と重い機材だなぁと思いました。以前はこれが当たり前だと思っていたんですけどね。マニュアルフォーカスと露出調整のやり方なんてすっかり忘れてました。一眼レフでピント位置の拡大なんてできるはずない(LVは除く)のですがついつい何かボタンを押してしまいます。ソフトフォーカスレンズのピントと露出合わせは特に難しくカメラ任せでは必ずと言っていいほど失敗します。

D850+MC SOFT 45mm F4.5

ひまわり畑の広々感を表現したかったので対角魚眼レンズシグマ15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEを久しぶりに使ってみました。普段なかなか出番がないレンズですが、ミラーレス一眼用でAFが使えるまともな対角魚眼レンズはまだないので一眼レフ用のこのレンズがまだまだ現役です。

D850+15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

使いこなしは非常に難しいです。完全にレンズに振り回されています。被写体には必要以上に寄らないと小さくしか写らないですし、朝の時間だと自分の影の写り込みが気になります。

D850+15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

椅子、展望台、プラカードといった小ネタの多さも座間ひまわり畑の醍醐味です。カップルとか家族で行くと楽しいと思います。早朝は犬の散歩で来る人が多いです。なんまちひまわり畑もそうでした。

D850+AF-S 24-120mm f/4G ED VR

D850+AF-S 24-120mm f/4G ED VR

D850+AF 100mm F3.5 MACRO

このブログが公開される頃は今年の見ごろは過ぎているかもしれませんが町おこしでやっている広大なひまわり畑は見ごたえありますのでぜひ足を運んでみてください。

2023年8月14日月曜日

ちょっとおいしい話

ちょっとおいしい話です。

三崎朝市でおいしいスイカ。

Z6+Z 50mm f/1.8S

有名な三浦のスイカを三崎朝市でも買うことができます。一番小さいMサイズで1箱2個入りで1,500円というのを買いました。Mサイズと言っても直径30cmくらいある大玉で東京なら1個1,500~2,000円が相場でしょう。安いし甘くて美味しいし大満足の品でした。もちろん、くろば亭のマグロ漬けも忘れずに買いました。

Z6+Z 14-30mm f/4S

ファナック通りでおいしいトウモロコシ

Z6+Z 24-70mm f/4S

忍野村のファナック通り周辺の露店で売っているトウモロコシです。忍野村の特産品としても紹介されていますが購入方法がこの時期限定の露店のみでお店の情報が一切ないというこのご時世にしていい加減です。商品があるかどうかは当日朝行ってみてのお楽しみです。行った日はお店がちゃんとあり今年はミルキースイーツという品種を買いました。去年まではゴールドラッシュだったと思うんですが品種を変えたみたいです。

Z6+Z 24-70mm f/4S

ちゃんとした商品は5本1,000円で販売していますが、家庭で食べるのであれば袋に入って3本100円で買えるB級品で十分です。ちょっと実の入りは悪いですが味は全く遜色ありませんのに値段が桁違いに安いのでお勧めです。

ここのトウモロコシは新鮮なので生で食べられますがその甘さは格別!砂糖をなめているかのような甘さでスイカより断然甘いです。加熱するより生の方が甘さを感じられます。

以上、おいしい話でした。

おまけ

Z6+Z 14-30mm f/4S

山中湖でハクチョウが遊び相手になってくれました。人がいることに気付くとわざわざ寄ってくるんですね。餌をもらえるとでも思っているんでしょうか。

2023年8月9日水曜日

なんまちひまわり畑

なんまちひまわり畑は、横田農園という地元農家が個人で行っている小さなひまわり畑です。最近は知名度がどんどん上がり多くの人が訪れるようになっています。

Z6+Z 24-70mm f/4S

住宅街の中にある畑に10,000本ほどのひまわりが植えられていて一気に咲く姿はとてもきれいです。10,000本と聞くと凄そうですが背丈は大人の身長より少し低めで規模はそれほど大きくありません。犬の散歩ついでに犬と一緒に写真を撮る人が多いようです。

Z6+Z 24-70mm f/4S

規模が小さいので写真に撮る際は電線や住宅街の写り込みが気になります。望遠系を使って圧縮効果で密集しているように撮るのがセオリーかと思います。今回は色んなレンズで楽しんでみました。

まずはSuper-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 50mm F4

Z6+Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 50mm F4

わざと逆光でオールドレンズらしいフレアっぽさを狙ってみました。

    Z6+Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 50mm F4

普通に撮るとヌケが良くコントラスト高めでボケ硬いかなぁといった雰囲気でオールドレンズっぽさは一気になくなります。テッサー型マクロレンズなのでレンズ枚数はたったの3群4枚です。

お次は70mm F2.8 DG MACRO Art

Z6+70mm F2.8 DG MACRO Art

エッジの立ったキレのある写りは時代の変化をはっきりと感じます。好みにもよりますが花の写真の場合柔らかい写りの方が好まれる傾向がありますのでちょっとやりすぎな感もあります。

圧縮効果で背景を整理することを狙って100-400mm F5-6.3 DG DN OS ContemporaryとAF-S 70-200mm f/2.8G ED VR II使ってみました。

Z6+100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary

人の写り込みは避けられて密集している感が出ますので個人的にはこのくらいの焦点距離が使いやすいです。どこで撮ったのか全く分からない写真にはなってしまいます。

Z6+AF-S 70-200mm f/2.8G ED VR II

100-400mm F5-6.3 DG DN OS ContemporaryとAF-S 70-200mm f/2.8G ED VR II両方使ってみて思ったんですが、サイズ感はほとんど同じでした。100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryにはもうちょっと取り回しの良さを期待してたのですがあまり良くないです。かといって他の選択肢があるわけでもないのでしばらくはこれで我慢すると思います。

Z6+100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary

色んなレンズで楽しませてもらいました。近所なのでまた来年も撮りに行くと思います。