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2024年2月3日土曜日

HELIOS-44M-4を使ってみました

HELIOS-44M-4の仕様はこちらをご参照ください。
今回は珍しくオークションで購入したのですが最初に入手したものが説明とは異なるものだったので交換してもらいました。私が購入したHELIOS-44M-4は、1984年クラスノゴルスク機械工場製造のモノコート仕様です。


実際のレンズはノンコートにも見える面反射でした。
あとロシアンレンズは造りが良くないというかバラつきが大きいのである程度の不具合は覚悟してましたが、フォーカスリングに若干回転ムラとグリス滲み、距離指標文字が一部消えかかっている程度で40年前のロシアンレンズにしては良い出来でした。ちなみに最初に入手したものはフォーカスリングが重くトルクムラも多かったです。


外観はオール金属製でしっかりとした作りです。ロシアンレンズというと作りが雑で個体ばらつきが大きいイメージがありますがこのレンズに関してはフォーカスリングの回転トルクムラとグリス滲みがあるくらいで比較的よくできている方でした。


HELIOS-44-2と比較すると鏡筒がひとまわり太いです。HELIOS-44-2の特徴でもあるマウント取り付け部のくびれはなくなりオーソドックスな形状になっています。


中心部はかなりシャープな一方で周辺はピント合わせが難しくなるほどグズグズです。これがたぶんぐるぐるボケ由来となる非点収差でしょう。


地味な発色、派手に出るゴースト、独特の空気感と言いますかこのレンズならではの世界観があります。カラーよりもモノクロがよく似合います。




ぐるぐるボケが特徴のレンズですからボケは汚いです。このぐるぐる感は普通に撮ったのでは中々でにくく、被写体が近くかつボケが単調な背景である必要があります。


クセ玉ですがオールドレンズとして見ればわかりやすい個性があると言えます。価格も安いので初めてオールドレンズを買う人にもオススメです。

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