NIKKOR Z 24-120mm f/4Sを発売日にお借りできたので使ってみました。と言っても小一時間ほど使っただけですが💦
レンズ構成は13群16枚、EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚が使われてます。
ニコンZ6とのバランスは少しレンズヘビー。バランスならZ24-70mm f/4Sの方が良いと思います。ズームリングとフォーカスリング、コントロールリングの3つがありコントロールリングには色んな機能が割り当て可能です。ちなみにフォーカスリングはありますが、距離指標はありません。
Z24-120mm f/4SとZ24-70mm f/4Sと比較してみました。
Z24-70mm f/4Sの方がひと回りほど小さくて軽いです。ビルドクオリティはほとんど同じ。アルミマウントということですが使ってみてZ24-70mm f/4Sのマウント(恐らく真鍮と思われます)と比較して劣っている点はありませんでした。
Z24-70mm f/4Sは沈胴式なので使用時の状態にすると全長の差がほとんどなくなります。
FマウントのAF-S 24-120mm F4G VRの比較。スリムですが全長が少し長いです。カバンに入れた時の収まりはほぼ同等でした。
今回はコントロールリングを絞りに設定してみました。コントロールリングの位置がマウントに近くかつ幅が細いので最初のうちは見つからずに探してしまうこともしばしば。しかもコントロールリングはクリック無しなのでいつの間にか動いてしまわないか心配してましたが今回は問題ありませんでした。
写りは中々良好。AF-S24-120mmF4G VRは、高倍率ズームに近い描写でワイド側ではファインダー内で見てもわかるほどの樽型の歪曲収差が出ていましたが今回はそういう傾向がなくシャープで歪みが少ないです。
最短撮影距離は0.35m(0.39倍)でかなり寄れます。ボケもかなり綺麗でズームとは思えないほどです。
寄れるということと沈胴式でなくなったことで使いやすくなった印象です。
24-120mmというレンズは写りや近接性能は高倍率ズームに近い印象を持っていましたが今回は写りが犠牲になってないどころか寄れるようになっているところに進化を感じます。
Z24-120mm f/4SとZ24-70mm f/4Sは焦点距離的に被るので両方使いこなすことは難しいと思いますがどちらかを選べと言われれば間違いなく実用性の高いZ24-120mm f/4Sを選ぶと思います。
現在の販売価格は13万円前後。FマウントのAF-S24-120mmF4G VRもレンズ単体で買うと同じくらいの価格ですがレンズキットで買った人が大量に手放した結果、市場在庫が潤沢で中古は3万円台~と激安価格で売られています。
Z24-120mm F4Sは今のところレンズキットとして販売される予定はなさそうですが願わくば市場に大量供給されてAF-S 24-120mm F4G VRのように手頃な価格で入手できるようになってほしいですね。