このブログを検索

2024年11月9日土曜日

Zfの不具合がファームアップで治ったかもしれないという話

町田時代まつりの記事にしようかと思っていましたが、今年は撮れ高が良くなかったので時代まつりの写真を添えながら別の内容の記事にしたいと思います。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

9月頃から気になりだしたシャッターエラーですが結論から言うとVer1.1⇒1.2ファームアップでおそらく再現しなくなりました。2024年4月30日に出ていたファームウェアを見逃していただけなんですね。

ファームアップの内容は主に下記の通り、主にバグFIXです。

• ホワイトバランスを[オート]または[自然光オート]に設定してピクセルシフト撮影をする時に、最初に撮影したコマのホワイトバランスを残りのコマの撮影にも適用するようにしました。

• 通信機能で表示される以下の初期設定を変更しました。
- 暗号キー
- カメラの初期化後に表示されるパスワード

• 以下の現象を修正しました。
- [静止画フリッカー低減]を[ON]に設定して、レリーズモード[高速連続撮影(拡張)]で連続撮影すると、カメラが応答しなくなる場合がある。
- HDMI 対応機器に接続し、画像モニターを閉じた状態で使用していると、カメラの操作ができなくなる場合がある。
- [サイレントモード]が[ON]で、かつ[画質モード]の設定に RAW 画像が含まれる時、画像モニターを閉じた状態で撮影すると、シャッターをきったときにファインダー内の画面が暗くならない場合がある。
- 以下の設定の時、静止画撮影 / 動画撮影時のライブビュー表示および、撮影した画像/動画の暗部にノイズが目立つ場合がある。

▸ [ピクチャーコントロール]を[ディープトーンモノクローム]または[フラットモノクローム]に設定
▸ [コントラスト]をプラスに調整、または[コントラスト]を[A](オート)に設定
▸ [明るさ]をマイナスに調整

- タイムラプス動画を撮影すると、カメラが応答しなくなる場合がある。
- 特定の撮影条件で撮影した動画をカメラで動画再生中に早戻し・早送りなどの操作をすると、カメラが応答しない場合がある。

赤文字の箇所が一番近いと思いますが、設定として[静止画フリッカー低減]を[ON]というところは該当しますが連写、単写に関係なく発生していました。連写中の方が再現率は高かったのでショット数が多い、つまり頻度の問題だと認識しています。このバグをFIXしたことで併せて問題が解決した可能性はあると思います。ちなみに再現率は数百枚に1回です。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

個人的には常々ファームウエアは最新にすべきだと思っています。対外的に公開しないような稀なバグも修正されている可能性があるからです。ファームアップの告知はユーザー登録することでDMが来たり、ニコンの場合SnapBridgeでも通知が来ます。メーカとしては色んな手段を使って告知はしてくれていますが結果的に見逃してしまっていました。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

ちなみにSDカードもニコン動作検証済のNexStrage製を購入済です。ファームアップで症状が治ってしまったのでカードを変えて検証する理由がなくなってしまったのですが…そのうち変えようと思います。

Zf+70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD


2024年11月3日日曜日

Z 50mm f/1.4を使ってみました

Z 50mm f/1.4を借りてほんの少しだけ使う機会がありましたので感想を述べて行きたいと思います。


このレンズはF1.4と明るいレンズでありながらS-lineではないレンズです。
サイズ外観はZ 50mm f/1.8Sとほぼ同じでZ 50mm f/1.4には幅の狭いコントロールリングがあるのが特徴です。レンズ構成は7群10枚のレトロフォーカスタイプです。変形ガウス型に凹レンズを付け足したZ 50mm f/1.8Sと良く似たレンズ構成ですが非球面レンズは1枚、低分散レンズ等は使っていません。



コンセプトは、大きなボケ描写を気軽に楽しめる明るくコンパクトな標準単焦点レンズです。

名称Z 50mm f/1.4Z 50mm f/1.8S
メーカNikonNikon
レンズ構成7群10枚
(非球面レンズ1枚)
9群12枚
(EDレンズ2枚、
非球面レンズ2枚)
最短撮影距離[m]0.370.40
最大撮影倍率0.170.15
フィルター径[mm]6262
絞り羽根枚数[枚]99
サイズ[mm]Φ74.5×86.5Φ76×86.5
質量[g]420415
価格¥73,260¥77,600

Z 50mm f/1.8Sとの比較では外寸は最大径が2mm異なるだけで質量はほぼ同じとF1.8の大きさ重さでF1.4を実現しています。幅が広いフォーカスリングと狭いコントロールリングがあるZ 50mm f/1.4に対して幅が広いコントロールリング1つのみのなのがZ 50mm f/1.8Sです。両者は大きさデザインが良く似ていて両方所持している場合、間違えてしまう可能性が高いです。
フードはHB-115でZ 50mm f/1.8SのHB-90とは異なりますが、フィルター径が同じなので試しにHB-90をZ 50mm f/1.4に取り付けてみたところ問題なく装着可能でした。ケラレの確認をしてないので何とも言えないところですがフード長がHB-115の方が長いだけで共用可能と思われます。


AF速度はごく普通、動作音も静かな部屋で聞こえる程度で特別優れているというわけではないものの実用上は何の問題も感じませんでした。


最短撮影距離は0.37m付近まで寄って撮ってみました。ピントのあったところはフレアがかかっていて芯がありならがら柔らかい描写です。色づきは少なくボケはとても綺麗でこのレンズの魅力の一つだと思います。色乗りとコントラストが良く逆光にも強いのでオールドレンズっぽさとは違う感じです。周辺の描写は今回気になる撮り方をしなかったのでよくわかりませんでした。




絞っても急激に改善しないので描写でのZ 50mm f/1.8Sとの棲み分けはできている印象でした。どちらが良いかについては好みもあり甲乙つけがたいですね。点光源を撮ったり解像力を重視するのであればZ 50mm f/1.8Sですが、そうでなければZ 50mm f/1.4の個性ある写りも楽しいと思います。