このレンズはF1.4と明るいレンズでありながらS-lineではないレンズです。
サイズ外観はZ 50mm f/1.8Sとほぼ同じでZ 50mm f/1.4には幅の狭いコントロールリングがあるのが特徴です。レンズ構成は7群10枚のレトロフォーカスタイプです。変形ガウス型に凹レンズを付け足したZ 50mm f/1.8Sと良く似たレンズ構成ですが非球面レンズは1枚、低分散レンズ等は使っていません。
コンセプトは、大きなボケ描写を気軽に楽しめる明るくコンパクトな標準単焦点レンズです。
Z 50mm f/1.8Sとの比較では外寸は最大径が2mm異なるだけで質量はほぼ同じとF1.8の大きさ重さでF1.4を実現しています。幅が広いフォーカスリングと狭いコントロールリングがあるZ 50mm f/1.4に対して幅が広いコントロールリング1つのみのなのがZ 50mm f/1.8Sです。両者は大きさデザインが良く似ていて両方所持している場合、間違えてしまう可能性が高いです。
フードはHB-115でZ 50mm f/1.8SのHB-90とは異なりますが、フィルター径が同じなので試しにHB-90をZ 50mm f/1.4に取り付けてみたところ問題なく装着可能でした。ケラレの確認をしてないので何とも言えないところですがフード長がHB-115の方が長いだけで共用可能と思われます。
AF速度はごく普通、動作音も静かな部屋で聞こえる程度で特別優れているというわけではないものの実用上は何の問題も感じませんでした。
最短撮影距離は0.37m付近まで寄って撮ってみました。ピントのあったところはフレアがかかっていて芯がありならがら柔らかい描写です。色づきは少なくボケはとても綺麗でこのレンズの魅力の一つだと思います。色乗りとコントラストが良く逆光にも強いのでオールドレンズっぽさとは違う感じです。周辺の描写は今回気になる撮り方をしなかったのでよくわかりませんでした。
絞っても急激に改善しないので描写でのZ 50mm f/1.8Sとの棲み分けはできている印象でした。どちらが良いかについては好みもあり甲乙つけがたいですね。点光源を撮ったり解像力を重視するのであればZ 50mm f/1.8Sですが、そうでなければZ 50mm f/1.4の個性ある写りも楽しいと思います。
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