このブログを検索

2025年4月12日土曜日

ニコンZ5II

ニコンZ5IIが発表になりました。Z6とZfユーザー目線で見ていきたいと思います。




Z6Z5Z6IIIZfZ5II
センサ裏面照射型CMOSCMOS部分積層型CMOS裏面照射型CMOS裏面照射型CMOS
有効画素数2450万画素2432万画素2450万画素2450万画素2450万画素
総画素数2528万画素2593万画素2679万画素2528万画素2528万画素
ボディ手ブレ補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正
補正段数(最大)約5.0段約5段約8.0段約8.0段約7.5段
記録媒体CFexpress(Type B)、XQDSDデュアルCFexpress(Type B)、XQD、SDSD、microSDSDデュアル
ファインダー0.5型、約369万ドット0.5型、約369万ドット0.5型、約576万ドット0.5型、約369万ドット0.5型、約369万ドット
視野率約100%約100%約100%約100%約100%
倍率約0.8倍約0.8倍約0.8倍約0.8倍約0.8倍
アイポイント接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm
視度調節範囲-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1
シャッタースピード1/8000~30秒、Bulb、Time、X2001/8000~30秒、Bulb、Time、X200
電子シャッター1/16000秒
1/8000~30秒、Bulb、Time、X2001/8000~30秒、Bulb、Time、X200
連続撮影速度約5.5コマ/秒
拡張時約12コマ/秒
約4.5コマ/秒
約8.1コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約7.8コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約7.8コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
測光範囲-4~17 EV-3~19 EV-4~17 EV-4~17 EV-10~19 EV
ISO感度ISO 100~51200ISO 100~51200ISO 100~64000ISO 100~64000ISO 100~51200
AF検出範囲-3.5~ 19EV(ローライトAF 時:-6~ 19EV)-3.5~ 19EV(ローライトAF 時:-6~ 19EV)-10~19EV-10~19EV-10~ 19EV
フォーカスポイント273点273点273点(シングルポイントAF)
299点(オートエリアAF)
273点273点
モニターチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット
処理エンジンExpeed6Expeed6Expeed7Expeed7Expeed7
使用電池EN-EL15bEN-EL15cEN-EL15cEN-EL15cEN-EL15c
ボディ材質マグネシウム合金(前カバー/トップカバー/背面カバー)マグネシウム合金(前カバー/トップカバー)マグネシウム合金(前カバー)
Sereebo® P(トップカバー/背面カバー)
マグネシウム合金(前カバー/トップカバー)マグネシウム合金(前カバー/トップカバー/背面カバー)
寸法(幅×高さ×奥行き)約134×100.5×67.5mm約134×100.5×69.5mm約138.5×101.5×74mm約144×103×49mm約134×100.5×72mm
質量約675g約675g約760g約710g約700g

仕様表を比較するとZfとほぼ同じであることが分かります。イメージセンサー、シャッター、EVF、LCDのユニット部品は恐らく同一でしょう。外観はフロント、トップ、リヤにマグネシウム合金が使われています。Z8、Z6IIIで使われていたCFRTPのセリーボが今回は使われていません。評判が悪かったのか放熱の問題かよく分かりませんが今後の動向が気になるところです。





Z5からはイメージセンサー、AF、手振れ補正、モニターのスペックアップが実感できそうです。
ZfとZ5IIの違いを上げるとするとファンクションボタンが2つあるサブセレクターがある、リモートコードと縦位置グリップが使える、背面UIの左上のレリーズモードボタンと右下の再生ボタンの場所が入れ替わっています。センサーは使い古されたIMX410系、手振れ補正段数が落ちているのはCIPA規格が変わったからで性能自体は同等と思われます。


スペック的にはZfで十分だけどヘリテージデザインのせいでホールド性が良くないのが欠点だと思っていた人には朗報です。価格はZfより3万円ほど下がっています。Zfにあったコストのかかる削り出しのダイヤル類や貼り革の工程がなくなったことによる違いと思われます。ユーザーが実感できるコストダウンが行われているかは実際に実物を手にしてみないと何とも言えませんね。

目新しい機能が一切ないけど必要な機能は一通りそろっていて比較的手頃な値段なので売れそうな気がします。しかし、話題が値段しかないのは新製品としては寂しいです。キャッチコピーは「さあ、どう撮ろう」じゃなくて「さあ、どう売ろう」なんじゃないかと。

これまでZfを持っている人がZ5IIを買う意味はないと結論付けていながらZ5IIはほぼ間違いなく買うと思います。熱りが冷めてキャッシュバックキャンペーンが始まるか中古価格がこなれた頃に買う予定です。それまでにZ6は売却かなぁ。

2025年4月5日土曜日

わに塚の桜

毎年恒例のわに塚(王仁塚)の桜へ行って来ました。わに塚の桜は、山梨県韮崎市の農地の中にある樹齢330年と言われるエドヒガンサクラの1本桜です。今年は開花してから寒の戻りと悪天候で開花してからの進みが遅かったので開花から満開まで1週間ほど要しました。

ときは4/4(金)、晴れるという予報を信じて未明に出発。夜明けと共に韮崎に到着したときに綺麗な富士山と八ヶ岳が見えた時は「ありがとう、ありがとう」と意味もなく拝んで連呼していました。個人的には3年ぶりのすっきりした晴れです。
富士山ビュースポットは朝から大混雑です。駐車場もほぼ満車でした。平日でこれですから休日はもっと凄いと思います。

Zf+Z 70-180mm f/2.8

今回写真を撮ったのは大体この辺りです。



A付近で撮ると富士山をバックに撮れます。富士山ビュースポットはAよりもさらに北側です。富士山と鉄塔の位置関係が選択のポイントになります。

Zf+Z 70-180mm f/2.8

八ヶ岳ビュースポットはBです。地図には書いていませんが田んぼの中に遊歩道が整備されているので行けばすぐにわかる場所です。いつもと違った雰囲気を期待してNikkor-H・C 5cm F2で撮ってみました。モノクロ時代のレンズなのでカラーバランスが青に偏ってますが思った以上に綺麗に撮れてしまい別の意味で期待外れでした😁F5.6だと絞り過ぎたかも…

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

こっちは普通のレンズです。よく写っているなあと思ってもS-lineのレンズとは全く違います。

Zf+Z 24-70mm f/4S

個人的には好きなのは朝日の斜逆光で桜が映えるの辺りです。

Zf+Z 24-70mm f/4S

D付近でも富士山は見えますが広角レンズで撮ることになるため迫力のある写真は撮れません。昨年からCとDの間に遊歩道が整備されて撮りやすくなりました。

Zf+15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

E付近りは午前中は逆光でいい感じです。あえて逆光に弱いレンズをつかうのもアリかと思います。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

定番はBとDです。Aは富士山が見えない日は行く価値がほとんどないかも!?ちなみに私はせっかく来たのでいつも1周回ります。背景もそうですが撮る方向によって樹形が違って見えるのも楽しんでます。ライトアップの写真とか星空とのコラボレーションも撮りたくなります。あとは満開の時期だけじゃなくて四季折々の写真があってもいいんじゃないかとか、色々撮ってみたくなってきました。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2


2025年3月29日土曜日

MIRROR-TELEPHOTO 600mm F8を使ってみました

MIRROR-TELEPHOTO 600mm F8シグマのミラーレンズです。

1986年発売。その後外観変更何度か経て生産終了時期は不明ながら2002年頃には売られていました。レンズ構成は4群7枚、最短撮影距離は2m、最大撮影場率0.33倍、フィルター径は95mmまたは後部差し込み式で30.5mm、サイズ99xφ122mm、質量830gです。フードはΦ95mmねじ込み式です。内側に植毛処理がされています。取り外し不可の三脚座がついてます。発売当初はブラックのみ、1987年にカラーバリエーションモデルが発売されパールホワイト、 ナトーグリーン、 ガンメタリックの3色がありました。1990年に入るとまたブラックのみ(ZEN仕上げ)になっています。


フォーカスリングの回転角度は約300度。回転トルクは低めで指の腹でスルスルと回ります。600mmなのでF8と暗くても被写界深度が浅いのでピントのヤマは分かりやすいです。全長が短いので取り回しは良好です。


低コントラストで発色は地味で解像感低め。全体的に写りが眠いのでピンボケなのかちゃんと合ってるのかよく分からないです。正直言って撮って出しの画像は使い物にならない、というのが個人的な感想です。オールドレンズ的とも言えるかもしれませんがちょっと違います。作例はレタッチでコントラストとシャープネスを弄って仕上げています。

使いこなしのコツはリングボケが出せるかどうかです。被写体から程良く離れた背景にごちゃごちゃした明るいものを持ってくると沢山出てきます。リングボケは簡単に出せるけど綺麗に魅せるのはコツが必要です。ちなみにボカし過ぎるとリングボケは出てきません。


正直言ってネタで使うくらいしか用途がないです。このレンズで動き物を撮ると難しくて使いこなし甲斐があります。


比較用にメジロを最新の600mmレンズで撮ってみました。いかにこのレンズの写りが眠いかが分かると思います。

Zf+Z 600mm f/6.3 VR S
Zf+Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR


2025年3月22日土曜日

NOKTON 50mm F1 Asphericalを購入しました

フォクトレンダーブランドのNOKTON 50mm F1 Asphericalを購入しました。


メーカHPには超大口径の標準レンズとして、全長を抑えた精悍なスタイリングとレンズ性能の双方を満足させるべく、一般的なモールド非球面レンズと比較して製造管理が困難な一方、高融点・高屈折ガラスを用いることが可能なGA(研削非球面)レンズを採用。フローティング機構を搭載し絞り開放のF1では、メリハリの効いた合焦面の描写に加え、極めて大きなボケ味が楽しめます、とあります。

ライカMマウント用が2022年、Zマウント用が2023年、RFマウントとEマウントが2024年の発売です。Mマウント用では全長が短くすることでファインダーのケラレが軽減できますから大きなメリットです。


レンズタイプはダブルガウス型の像面側に3枚レンズを付け足した構成です。この3枚レンズは接合レンズ+単レンズで構成されていて最も像面側の単レンズが非球面であることが特許(特開2023-063766)の請求項になっています。こうすることでレンズ全長の短縮化が達成できると書いてあります。MTFは非公開ですが特許の明細書の中にある実施例にはこのレンズ収差が出ています。



球面収差と歪曲収差は小さくまとまってますが、軸上色収差と非点収差大きめです。実写でどんな感じになるのか気になります。

同クラスのZマウントレンズを比較してみました。50mmF1というスペックのレンズは他に無いのでF0.95~1.05の間で選んでピックアップしてみました。

名称NOKTON 50mm F1 AsphericalZ 58mm f/0.95 S NoctSPEEDMASTER 50mm F0.95 IIIBrightin Star 50mm F0.957Artisans50mm F1.05
メーカCOSINANikon中一光学星曜光学七工匠 7Artisans
レンズ構成7群9枚
(非球面レンズ2枚)
10群17枚
(EDレンズ3枚、
非球面レンズ4枚)
7群10枚
(高屈折レンズ1枚、
高屈折低分散レンズ5枚)
9群10枚
(高屈折レンズ4枚、
低分散レンズ2枚)
7群10枚
(低分散レンズ1枚)
最短撮影距離[m]0.450.500.500.50.57
最大撮影倍率0.150.190.10非公開非公開
フィルター径[mm]6282676258
絞り羽根枚数[枚]1211111013
サイズ[mm]φ79.3×66.6mmφ102×153mmΦ73×88Φ70x90Φ64×79
質量[g]5982000770750590
価格¥194,922¥1,024,650¥99,000¥77,287¥59,850

SPEEDMASTER 50mm F0.95と7Artisans 50mm F1.05もダブルガウス型の像面側にレンズを追加するという考え方は同じで2群4枚のレンズを追加しています。というかレンズ構成がほぼ同じです。偶然の産物にしては似すぎている気がするんですが…。7Artisans 50mm F1.05とNOKTON 50mm F1 Asphericalは寸法と質量が近いです。先ほどの特許の明細書によるとNOKTON 50mm F1 Asphericalは第1、2、5、6、7レンズは高屈折低分散ガラスです。つまりSPEEDMASTER 50mm F0.95の高屈折低分散ガラス使っているところと同じです。


SPEEDMASTER 50mm F0.95

7Artisans 50mm F1.05

Brightin Star 50mm f0.95は他のレンズとは構成が違いますがダブルガウス型の変形というところは共通しています。比較的安価なレンズには非球面レンズが使われていません。

Brightin Star 50mm f0.95

Z 58mm f/0.95 S Noctは寸法、質量、値段も桁違いに大きいです。このレンズも研削非球面レンズを使用しています。性能も素晴らしいと聞きますが財力的にも、体力的にも使える機会は一生ないですね💦

Z 58mm f/0.95 S Noct



発売時から欲しいと思ってたのでこの2年間ネット上在庫状況を見てました。生産は恐らく年に1回、中古はほとんど出てこず新品在庫がない時の中古価格は新品価格とほぼ同じです。長く中古狙ってましたが諦めました。

買ってから気付いたのですがこのレンズは撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応していますが周辺光量補正、歪曲収差補正は非対応です。このレンズに限らずコシナのZマウントレンズの対応機能は同じなのでコシナとニコンとのライセンス契約による仕様と思われます。
ちなみにRFマウントはZマウントと同じく撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応で周辺光量補正と歪曲収差補正は非対応、Eマウントは撮影情報、距離情報、手ぶれ補正(5軸)、周辺光量補正、歪曲収差補正全てに対応しています。

フード円筒型金属製のバヨネット式で内部には植毛処理が施されています。RFマウントとEマウントはねじ込み式です。ものを見てないので何とも言えませんがこの2つには絞りのデクリック機構がついているのでそれが影響している可能性が高いです。

使用してからの印象はこれからです。作例がまとまったら記事にします。





2025年3月15日土曜日

おおいゆめの里の早咲き桜

おおいゆめの里の早咲き桜を見に行ってきました。例年は早朝、富士山狙いで日の出と同時に行ってましたが今回は昼間に行ってみました。大井里山花まつりの公式ページによると足柄平野と富士山をバックに約170本の早咲桜とあります。木がの高さが低いせいか170本あるようにはとても見えません。

Zf+Z 24-120mm f/4S

撮影日2025/3/2の天気は晴れ。富士山は頂上付近が雲に隠れていて微妙な感じでした。桜は満開手前の8分咲といったところでした。個人的には葉っぱが出てくるとイマイチなのでこのくらいがベストです。

Zf+Z 24-120mm f/4S

駐車場代は1,000円ですが農産物直売所かキッチンカーで使える500円分のチケットがもらえて実質駐車料金は500円というシステムになっていました。道が狭いこともあり駐車場は待ちが発生してました。

Zf+Z 24-120mm f/4S

おおいゆめの里の早咲き桜は何度も見に来ていますが日中に来るのは久しぶりです。正直これ以上人は増えて欲しくないなというのが写真を撮る人の気持ちです。

メジロと桜狙いで100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryを持ってきましたがメジロはどこにもいなくて完全に空振りでした。(後日ほかの場所でリベンジしました)

Zf+100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary

桜は綺麗に撮れたから良しとしましょう。 ハチは元気に飛び回っていました。

Zf+Z 24-120mm f/4S

そしてこちら新レンズNOKTON 50mm F1 Asphericalです。遂に買っちゃいました!F1とは思えないほど小さくてハンドリングは良好です。被写界深度が非常に浅いのでピント合わせは細心の注意が必要でちょっとでも動くとピンボケです。難しいけど、楽しいです。

Zf+NOKTON 50mm F1 Aspherical


Zf+NOKTON 50mm F1 Aspherical

ここは桜の木の高さが低くくて木の根元まで行けるので子供や犬と一緒に撮るのに向いてます。入学式の前撮りには最適ですね。

Zf+Z 24-120mm f/4S

早咲き桜はピンク色合いが濃くていいですね。最近街中でも時々咲いているを見かけるようになりました。そのうち早咲き桜の方がスタンダードになるかもしれませんね。

Zf+Z 24-120mm f/4S

Zf+NOKTON 50mm F1 Aspherical