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2024年7月27日土曜日

VILTROX AF 20mm F2.8 Zを購入しました

VILTROX AF 20mm F2.8 Zを購入しました。

最大径Φ64.9×全長59.6mmm、質量152g、と小型軽量です。外観はシボ加工?と思われるプラスチック製で質感は良好です。操作部はフォーカスリングのみで切替スイッチ類は皆無です。


デザインはZ 28mm f/2.8やZ 40mm f/2を参考にしたというかコピーしたと言っていいほどよく似ています。フォーカスリングのパターンと外観仕上げはほぼ同じ、フィルター径もφ52で同じです。高品位とは言えませんが、質感は値段を考えるとかなり頑張っていると思います。印刷文字が白すぎて目立っていてちょっとチープに見えます。もう少しグレーに近づけると品が増すと思います。

マウントはアルミ製でマウント部にラバーがないので防塵防滴には対応していません。マウント面にはファームアップ用のUSB-C端子が搭載されています。こんなところに大きな穴を開けてマウント精度大丈夫なのか?不安になりますがきっと大丈夫なのでしょう。


フードは浅い花型です。外径内径共にシボ加工が施されています。バヨネット式でロック機構は一応ついていますがクリック感はほぼゼロで非常に緩いのでちょっとした力で簡単に回ってしまいます。ロック機構はフード本体とは別体の板バネ式でViltrox製レンズではではよく見る構造ですが他のレンズよりは緩いようです。


レンズ構成は8群10枚。高屈折レンズが1枚、非球面レンズが2枚、EDレンズが2枚使われています。レンズの肉厚も薄くして極限まで軽量化を図っているように見受けられます。MTFだと周辺の落ち込みが非常に大きいのが気になります。


レンズのコーティングはかなり良さそうでレンズ表面の反射は少なく内部パーツの遮光の良好で国産レンズと遜色ないように見えます。また、フロントレンズには防汚コートがされていると書かれています。


AFはステッピングモーターで静かでスムーズです。特別早くはありませんが実用上全く問題ないです。

写りは絞り開放は中央は甘くて周辺の落ち込みも目立ちます。中央の甘さはほんの少し絞るだけで改善しますが、像面湾曲があるようで周辺の落ち込みは絞っても残ってます。比較対象がありませんが小型軽量を優先したレンズとしては良好という印象です。個人的経験から言わせてもらうとAiAF 20mm F/2.8s、AT-X17mm F2.8のような古い設計の超広角レンズよりはまともに写ると思います。


最短撮影距離は0.19m、最大撮影倍率0.17倍です。タムロンよりは劣るもののそこそこ寄れる印象で広角レンズらしいパースつけた絵作りが可能です。

自動ゆがみ補正機能には対応していませんがゆがみは少ないので気になりません。補正したい場合はLightroom ClassicであればRAWデータを開くとレンズプロファイルが自動で適用されます。この辺がライセンス契約を結んでない所の面倒臭さでしょうね。


VILTROX AF 20mm F2.8 Zは小型軽量で写りもそこそこ良くて値段は安いという素晴らしいレンズです。Z 28mm f/2.8とZ 40mm f/2の延長線上で作った超広角レンズとして見ると間違いなく満足できます。中華製ならではの欠陥!?みたいなものも今のところ一切ありません。画像周辺の描写とリバースエンジニアリングであることが許容可能であればおすすめします。風景や星空写真で画面の四隅まで完璧な描写を求める人には向いていません。ちなみにZマウントの20mm短焦点レンズはこれと純正のZ 20mm f/1.8Sだけです。


マウントアダプタETZ21を使用して考えてタムロンとサムヤンAF 18mm F2.8FEを使ってみましたがタムロンF050はカメラ内収差補正が前提の設計で撮って出しのJPEGデータが使えないのでダメ、サムヤンAF 18mm F2.8FEは寄れなくてダメでした。この2つのレンズをマウントアダプタを介して使用する意味はないです。


2024年7月21日日曜日

和のあかり×百段階段2024~妖美なおとぎばなし~

和のあかり×百段階段2024~妖美なおとぎばなし~に親戚を見送るついでに行ってきました。

Z6III+Z 24-120mm f/4S

今年のテーマは、竹取物語、葛の葉伝説、見るなの花座敷、天女の羽衣……。 普段使われない奥の間から見つかった巻物には、昔この場所で起こった不思議な話が綴られていました。 美しい月が眺められる「十畝の間」での幻想的な世界。池の鯉が龍と化す様子を垣間見る「草丘の間」。 夢か現かまるでおとぎばなしのような物語の扉が、階段をあがる度に開いていきます。 
〜公式サイトより引用〜

Z6III+Z 40mm f/2

妖美なおとぎばなしということでおとぎばなしのまつわる妖しい噂を題材にした作品がメインでした。2023年までのお化け屋敷っぽい雰囲気から少し離れて怖いのかどうかよくわからない世にも奇妙な物語っぽい雰囲気でしょうか。

葛の葉伝説安倍晴明出生の物語、安倍晴明の母は狐が人間に化けた姿でつまり安倍晴明は狐の息子で…あとは展示の説明をご覧ください。

Z6III+Z 40mm f/2

展示物の写真撮影は自由です。クリエイターの作品を如何に上手く写真に残すかが📷腕の見せ所になります😁ちなみに去年の感想はオールドレンズで撮っても楽しいかもでしたがそんなことすっかり忘れて借り物のZ6IIIに、ZマウントのAFレンズを3本という安心安定の完全に起きに行った機材選定でした。

Zf+Z 24-120mm f/4S

生け花のリフレクション。ユリの香りも仄かにしていました。今年は香りや光の変化という見せ方をする作品が少なかったので写真じゃで伝わらないという印象は少なかったです。

Z6III+AF 20mm F2.8 Z

Z6III+Z 24-120mm f/4S

Z6III+Z 24-120mm f/4S

ここまでは公式サイトで紹介されている作品です。ここからは個人的に気になった作品をピックアップします。
Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

人面木のような作品。生きているかのような表情で木にヒトの魂が宿ってるみたいでした。よねやまりゅうさんという造形作家の作品で去年の印象的な作品を出していました。ほかの作品も今にも動きそうで印象的です。

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

あとはほぼ説明なしでゆっくりとご覧ください。今回もニコンZ6IIIをお借りして撮っています。

Z6III+AF 20mm F2.8 Z

Z6III+Z 24-120mm f/4S


Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+AF 20mm F2.8 Z

Z6III+Z 24-120mm f/4S

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2

Z6III+Z 40mm f/2


2024年7月17日水曜日

Z6IIIを使ってみました

7/12に発売になったばかりのZ6IIIを少しですが使ってみました。


スペックはこんな感じ。スチル機能メインで比較しています。大きな違いはセンサとEVFと液晶モニターです。

Z 6Z 6IIZ fZ6III
センサ裏面照射型CMOS部分積層型CMOS
有効画素数2450万画素
総画素数2528万画素2679万画素
ボディ手ブレ補正イメージセンサーシフト方式5軸補正
補正段数(最大)約5.0段約8.0段
記録媒体CFexpress(Type B)、XQDCFexpress(Type B)、XQD、SDSD、microSDCFexpress(Type B)、XQD、SD
ファインダー0.5型、約369万ドット0.5型、約576万ドット
視野率約100%
倍率約0.8倍
アイポイント接眼レンズ面中央から21mm
視度調節範囲-4~+2m-1
シャッタースピード1/8000~30秒、Bulb、Time、X200
電子シャッター1/16000秒
連続撮影速度約5.5コマ/秒
拡張時約12コマ/秒
約5.5コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約7.8コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約8.1コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
測光範囲-4~17 EV
ISO感度ISO 100~51200ISO 100~64000
AF検出範囲-3.5~ 19EV(ローライトAF 時:-6~ 19EV)-4.5~19 EV(ローライトAF時:-6~19 EV)-10~19EV
フォーカスポイント273点273点(シングルポイントAF)
299点(オートエリアAF)
モニターチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット
処理エンジンExpeed6デュアルExpeed6Expeed7
使用電池EN-EL15bEN-EL15c
ボディ材質マグネシウム合金(前カバー/トップカバー/背面カバー)マグネシウム合金(前カバー/トップカバー)マグネシウム合金(前カバー)
Sereebo® P(トップカバー/背面カバー)
寸法(幅×高さ×奥行き)約134×100.5×67.5mm約134×100.5×69.5mm約144×103×49mm約138.5×101.5×74mm
質量約675g約705g約710g約760g

外観はマグネシウムの領域が減ってセリーボという複合炭素繊維樹脂になったので剛性感が気になるところですが、結論からいうと全然問題なしでした。言われなきゃ分からないと思います。グリップの形状はほとんど変わっていないように見えますがボディ奥行が増えた分手の大きい人向けになった印象です。とはいえ手袋サイズMの私の手でも指先がついてたのでまだ窮屈だと思う人はそれなりにいるでしょう。


進化したEVFは私には違いが分からず…。私の目がダメなんです。最近老眼かなと思うときがあります。今までもクオリティが高かったので違いが分かりません。MFをじっくりやったら違いがわかるかも!?シャッター感触はZ6とZf全く同じでした。

Z6III+Z 40mm f/2

再生ボタンが左上から右下に移動したことが1番慣れないところです。しかもボタンレイアウトが窮屈なので隣のボタンをついつい押してしまいます。一般的には持ち替えずに右手で再生ボタンが押せるようになったので操作しやすいと歓迎されているようです。私は左上に慣れているのでカスタマイズで変えたいと思い調べてみましたが残念ながら変えられないみたいですね。

Z6III+Z 24-70mm f/4S

AF性能はまずまず良好で人の顔は複数人いても認識します。光源等輝度差の大きいところは苦手でフォーカスポイントを少し移動させる必要がありました。

Z6III+Z 40mm f/2

レビューサイトで指摘されているダイナミックレンジの狭さは普通に撮影している分には特に何も感じませんでした。トーンカーブを大きく変化させるようなレタッチをしたらきっとわかるかもしれません。Adobe Lightroom Classicの仕様だと思われますがピクチャーコントロールの中でCreative Picture Controlに該当するカラーモード(ドリーム、モーニング、ポップ、サンデー、ソンバー、ドラマ、サイレンス、ブリーチ、メランコリック、ピュア、デニム、トイ、セピア、ブルー、レッド、ピンク、チャコール、グラファイト、バイナリー、カーボン)がとFlexible Color1つに統合されてしまっていて非常に使いにくくなっていました。

Z6III+Z 40mm f/2

チルトが好きな私にとってバリアングルモニタになったことは個人的にはマイナスです。スチルメインならチルトが良いと思うのですが世の中の流れはバリアングルのようです。

Z6III+AF 20mm F2.8 Z

普段Z6とZfを使っている身としてはホント自然に使いこなせるカメラでした。逆に感心するところは何もないです。Z6から買い替えるかで検討するつもりでしたがAF性能と手ぶれ補正性能が現状でも不満がないのであればZ6(Z6II)を引き続き使うというのもありだと思います。

1番の改良はZと6の間の半角スペースがなくなったことでしょう。これで検索ヒット数もだいぶアップするでしょうね。

2024年7月13日土曜日

薬師池公園の大賀ハス

毎年見に行っている薬師池公園の蓮の花を適当に貼っていきます。解説は2年前のブログ記事を読んでください。

使用機材は3年連続でZ 70-180mm f/2.8です。正確には2022年は70-180mm F/2.8Di III VXD(A056)ですが、OEMなのは間違いなしでしょうか同じとみなしましょう。花をほぼ同じレンズで切り取るくらい気に入ってレンズですが、まだ私のものでありません。そろそろ買ってもいいかなw

Zf+Z 70-180mm f/2.8

Eマウント版しかないですが70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (Model A065)が出たことでなんで安くて手ぶれ補正がついてて性能も改善されてるんだって見劣りを感じちゃうんですよね。

Zf+Z 70-180mm f/2.8

半分おふざけで600mm F8 MIRRORを持ってきました。被写体との距離が離れている蓮は実は望遠が便利!ですが、さすがに600mmは長すぎで画角の調整も効かないのでやっぱり不便でした。

Zf+600mm F8 MIRROR

ミラーレンズなのでボケも当然汚い…、レタッチ次第では面白い絵が撮れますね。これはこれでありかも❗❓

Zf+600mm F8 MIRROR

というわけで最近は蓮の花をどうやって撮るかではなく持って行った機材でどう遊ぶかが主になっています。

Zf+AiAF 35mm f2/S

ちなみに某カメラ販売店が作ったカレンダーの2024年7月がこの薬師池公園の蓮の花でそれにインスパイアされてアンダー目を狙ってます。腕がついてこないのでカレンダーの写真とは程遠いですが💦

Zf+600mm F8 MIRROR

さて来年はどんな機材で撮り行こうかしら😉

2024年7月6日土曜日

PowerShot G1X MarkIIIのケース(CSC-G10BW)

今回はPowerShot G1X MarkIIIにオプションで用意されているケースCSC-G10BWについてです。

PowerShot G1X MarkIIIを中古で購入したときについてきました。カメラ本体は既に生産終了していますがケースはまだ新品で手に入るようで¥12,640で売っています。このケースが、どこを誉めたらいいのかわからないくらい駄作だったので紹介します。


オンラインショップの商品情報によると「デザイン性と機能性を両立した専用ケース。カメラを傷や衝撃からしっかりと保護します。上蓋を取り外して、ケースを装着したまま撮影できます。」とあります。

製品は主に底面を保護するケース部と、レンズと液晶を保護する上蓋に分かれています。材質は本革で表面の仕上がりは硬めです。製造国はベトナムです。

ケースのみ使用時のホールド感はカメラ単体使用時とほとんど変わらず好印象です。ケース部は三脚ねじをコイン等で回して固定するタイプでバッテリー、SDカード取り出し時や三脚使用時、レリーズやUSBケーブルの接続等でコネクターカバーを開閉する時はケースを外す必要があります。ちなみにアメリカで売られているPowerShot G1X MarkIII用ケースPSC-6300はケース下部からSDカードとバッテリーが取り出せる仕様になっています。なぜ仕向地ごとに設計を変えているのか謎です。



上蓋部分はレンズと液晶部を保護するように作られています。レンズ部が大きくつくられていますが何も入ってません。未確認ですが純正フードをつけると入らないとか!?液晶側もEVFの飛び出しに合わせて作られていて液晶部分のデッドスペースは上げ底になっています。デッドスペースにせめて予備のバッテリーとかSDカードが入るポケットくらいは設けてほしかったです。側面はカメラむき出しで傷や衝撃からしっかりと保護しているとは言えない状態です。


ストラップはケースと同じ素材の細身で軽量なこのカメラによく似合っていると思います。CSC-G10BWは下部だけ覆うケースだけならまだいいですが、上蓋をつけてしまうとPowerShot G1X MarkIIIのコンパクトさが完全に失われてしまうがっかり仕様でした。特にケースを外さないとカードもバッテリーも交換できないという仕様は納得できません。どうしてもキヤノン純正に拘るとか見た目が良ければ機能はどうでもいいという人以外はおすすめしません。