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2024年9月7日土曜日

Ai AF 50mm f/1.4S

Ai AF 50mm f/1.4Sについてです。入手したのは相当昔で地元ハードオフのジャンクコーナーから買って来た記憶があります。 ジャンク扱いでしたが特に不具合のないごく普通の中古レンズで取り扱い説明書までついてきました。


このレンズの歴史について少し紹介します。光学系は1976年発売のAi 50mm f/1.4Sから2020年に販売終了するAi AF 50mm f/1.4Dまで変更がありませんでした。光学設計は1978年発売のAi 50mm f/1.2SやAi 50mm f/1.8Sよりも先輩です。

Ai AF 50mm F/1.4D


1976年 Ai 50mm f/1.4S
1986年 Ai AF 50mm f/1.4S
1991年 Ai AF 50mm f/1.4S〈New〉
1995年 Ai AF 50mm f/1.4D

Ai AF 50mm f/1.4S〈New〉とAi AF 50mm f/1.4D外観上の違いは筐体に書かれたDという文字だけです。市場に多く流通しているのは販売期間が長いAi 50mm f/1.4SとAi AF 50mm f/1.4Dのようです。


Ai AF 50mm f/1.4SとAi AF 50mm f/1.4S<NEW>はの違いは外観で<NEW>はフォーカスリングが細いプラスチック製から幅が広いゴム巻になってなり操作しやすくなっています。Ai AF 50mm f/1.4S<NEW>とAi AF 50mm f/1.4Dは外観はほぼ同じで距離情報伝達機構の有無が違いになります。Ai AF 50mm f/1.4Sは古い上に他のものと比較すると生産期間も短いせいか中古市場にはあまり出回ってないようです。これ以外にも環境規制に対応するための硝材変更やニコンスーパーインテグレーテッドコーティング(Nikon Super Integrated Coating→略してSIC)へのコート変更等が行われていると思われます。
経年劣化が少なく程度が良いものが欲しいのであれば最近まで現行品で修理が効くAi 50mm f/1.4SかAi AF 50mm f/1.4Dの方が良いでしょう。


Ai AF 50mm f/1.4SとZfの組み合わせはFTZとAi AF 50mm f/1.4Sのカラーリングも形もチグハグなところにヘリテージデザインのカメラで純正の組み合わせとは思えない酷い見た目です。




写りは絞り開放からF2まではレトロ感たっぷりの低コントラストで柔らかい描写が特徴的です。ボケは輪郭が滑らかにボケて非常に綺麗です。倍率色収差が多いのでハイライトでの滲みがかなり大きく出ます。ボケに少し癖があるAi 50mm f/1.2Sと開放からコントラストが高めで線が太いAi 50mm f/1.8S、いずれも所有していますがこのレンズが最も素直で好きな描写です。


このレンズは実用性とオールドレンズ的な要素を兼ね備えていますがZマウントになるとAFが使えないのでちょっと微妙かもしれません。その分価格は安いので個人的にはお勧めなレンズです。

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