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2025年8月30日土曜日

NOKTON 50mm F1 AsphericalとSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIを比較してみました

明るい50mmレンズを2本も買ったレンズオタクが適当に比較してみました。



名称NOKTON 50mm F1 AsphericalSPEEDMASTER 50mm F0.95 III
メーカCOSINA中一光学
レンズ構成7群9枚
(非球面レンズ2枚)
7群10枚
最短撮影距離[m]0.450.5
最大撮影倍率0.150.1
フィルター径[mm]6267
絞り羽根枚数[枚]1211
サイズ[mm]φ79.3×66.6mmΦ73×88
質量[g]598770
価格¥194,922¥99,000

スペックはこんな感じSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの方が1/6段明るく170g重いです。

まずは絞り違いの実写比較です。SPEEDMASTER絞りのクリックがないので目感で合わせています。まずは絞り開放から、SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIはF0.95、NOKTON 50mm F1 AsphericalはF1です。

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F0.95)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F1)

中心付近を拡大してみます。

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F0.95)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F1)

どちらも盛大に青色の色付きが発生しています。SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの方がフレアが多めで滲んだボケになっているいわゆる柔らかいボケです。NOKTON 50mm F1 Asphericalの方フレアは少なめですがボケは硬めでぐるぐるボケの傾向があります。ピント合わせは甘すぎてどこにピントが合ってるのかすら判別困難なSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIよりもコントラストが高いNOKTON 50mm F1 Asphericalの方が合わせやすいです。

お次は約1段絞ったF1.4。

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F1.4)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F1.4)

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F1.4)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F1.4)

色付きがまだ目立つSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIに対してNOKTON 50mm F1 Asphericalは色付きがなくなりすっきりしています。ボケ味も相変わらずSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの方が柔らかい傾向がありますNOKTON 50mm F1 Asphericalもぐるぐるボケの傾向が減って差はなくなって来ています。

F2

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F2)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F2)



SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F2)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F2)

SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIも色付きが少なくなってきますがまだ甘い。NOKTON 50mm F1 AsphericalはNOKTON 50mm F1 Asphericalはシャープでコントラストが高くなり引き締まってきます。

F2.8

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F2.8)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F2.8)

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F2.8)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F2.8)

SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIは色付きがなくなりますがコントラストが低くて少し甘め。NOKTON 50mm F1 Asphericalはコントラストが上がりシャープです。

F4

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F4)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F4)

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F4)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F4)


SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIはもコントラストが上がってきます。NOKTON 50mm F1 Asphericalはコントラスト、シャープさ共にピークです。ボケ味はSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの方が少し自然でなめらかです。

逆光

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F2.8)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F2.8)

絞りにや撮影距離よってもゴーストの出方は変わるので参考までに。実際に使ってみてもSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの方がゴーストは出やすいです。

比較して気づいたのがNOKTON 50mm F1 Asphericalのボケの癖。実写ではそんなに気にならないのですがSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIの柔らかいボケをみてしまうとどうしても硬いボケに見えます。

こういったシーンではボケの差が出にくいのです。むしろSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIのフレアの多さの方が目立ちます。

SPEEDMASTER 50mm F0.95III(F0.95)

NOKTON 50mm F1 Aspherical(F1)

どっちが良いって判断は難しいです。あえて結論つけるのであればボケ重視ならSPEEDMASTER 50mm F0.95III、コントラスト重視ならNOKTON 50mm F1 Asphericalです。実写でのピントの合わせやすさはNOKTON 50mm F1 Asphericalの方がやりやすいです。

2025年8月23日土曜日

SmallRig Nikon Zf グリップ 4262

SmallRig Nikon Zf グリップ 4262(以下SmallRig 4262)を購入しました。


中古カメラ屋で定価の半額くらいで見つけてしまい試着だけさせてもらおうと思って棚から出してもらったのが最後⋯購入してしまいました😁せっかくなのでNEEWER CA073 L型 ハンドグリップ(以下NEEWER CA073)と比較しながら見ていきましょう。

SmallRig 4262

NEEWER CA073

底面はアルカスイス互換になっています。NEEWER CA073は底面にコールドシューがついてます。どちらもはグリップ下端部に縦吊り可能になるストラップホールがついてます。三脚ねじ穴はNEEWER CA073は2個、SmallRig4262は3個開いています。取付はどちらも三脚ねじ部のDリングを起こして回すタイプで作業性は同じでした。取付時の位置決めはNEEWER CA073はZf-GR1と同じものを、SmallRig 4262は三脚ねじすぐ傍の穴を使用します。電池蓋の開閉はどちらも問題なく可能です。


グリップ形状はカメラのアウトラインをそのまま延長したような丸みを帯びた形状になってますがSmallRig 4262の方がRが大きい印象です。カメラを取り付けたときの厚さ方向の寸法はNEEWER CA073が58mm、SmallRig 4262が57mmです。NEEWER CA073はデザイン上のアクセントにもなっているフロントカバーに沿った肉薄の形状があります。この形状はカメラの傷つきを防ぐ効果がありますが手の大きい人は指先が当たって邪魔に感じるかもしれません。


握り心地は使ってみると結構違います。どちらも指掛かりは同じような感じですがアルミに合成皮革のNEEWER CA073は滑りやすく角の指当たりもはっきりと感じられます。SmallRig 4262は樹脂素材ベースにシリコンで覆ったつくりで指で押すと凹むくらい柔らかくて滑りにくいので手にフィットする感覚があります。どっちが使いやすいかと言えばSmallRig 4262です。操作性は滑りにくいSmallRig 4262の方がサブコマンドダイヤル操作性が若干良いかなくらいでフィールドで使っている分には全く気にならないレベルです。この辺は個人差があると思うので参考までに。ちなみに私の手のサイズは手袋でいうとM、人差し指と親指を伸ばした時の先端の長さが17cmです。


デザイン性で見ればニコンF3オマージュのNEEWER CA073の方がヘリテージデザインを上手く生かせていると思う人が多数いる一方で、SmallRig 4262は実用性重視でつけた方がかっこいいと思う人はあまりいないかな?自分だったら比較的軽いオールドレンズ中心のセットアップだったらNEEWER CA073、Z純正レンズ中心のセットアップだったらSmallRig 4262を使うと思います。

2025年8月16日土曜日

Jupiter-8を購入しました

またロシアレンズを買ってしまいました。

このレンズの歴史はZENIT公式サイトに詳しく書かれています。要約するとこんな感じです。

コンタックス用のカール・ツァイス・ゾナー5cm F2は、1930年代初頭にルートヴィヒ・ベルテレによって設計されました。第二次世界大戦後、ソ連は、多くのドイツ製レンズに関する資料、ならびにそれらの製造に必要な技術、材料、設備を賠償として受け取りました。クラスノゴルスク機械工場(KMZ)での製造開始当初、このレンズは「ZK」(クラスノゴルスク・ゾナー)という名称で販売されていました。このレンズは、色収差、球面収差、像面湾曲を大幅に排除するように設計されています。

コンタックスマウントのZK2/50 (後に Jupiter-8 と命名) の生産は、1947 年にキエフ兵器廠工場でKievがリリースされたときに始まりました。

L39マウントのKMZ製のJupiter-8は、ZorkiとLeningrad用のレンズとして供給されました。

焦点距離:52.49mm
絞り羽根枚数:9枚
最短撮影距離:1m
サイズ:φ49x45mm
質量:130g
開発年(Sonnar 5cm F2):1930~1932年
ドイツオリジナル設計:ルートヴィヒ・ベルテレ
再設計:M.D. マルツェフ

レンズ構成図を見るとSonnar 5cm F2とJupiter-8はレンズのRや肉厚が明らかに違うところがあり完全なコピーではないことは明確です。

Sonnar 5cm F2


Jupiter-8

1950年代から1990年頃まで長きに渡って生産されたレンズでバリエーションがあります。大きく分けるとシルバー鏡筒で無限遠ロックのある前期型、シルバー鏡筒で無限遠ロックがない中期型、ブラック鏡筒の後期型です。それ以外にもレンズ銘板の表記(1:2 F=5CM or 2/50、コーティングという意味を示すПの有無)が異なるなど何種類かバリエーションがあります。私が購入したのは1961年製の中期型です。

ロシアレンズはネットの方がタマ数が多いのでネットで購入することが多いのですが今回は実店舗で購入しました。古さ故のコンディションもありますがビルドクオリティが低さが特徴ということもあるので買う前に実物が見られるというのは安心感があります。 L39マウントの相場は2万円前後、安い品物はほとんどがコンタックスマウントです。

入手したレンズはフォーカスリングのグリスが抜け気味、レンズ内はカビクモリなし、ロシアレンズにはよくある拭きキズはほとんどなしというコンディションでした。

鏡筒はアルミ製で非常に軽量です。見た目もスペックもそっくりながら真鍮で作られたNikkor H・C 5cm F2のずっしり感とは全く異なります。絞りはクリックなしの不等ピッチです。先端かつ径が細いのでフードを付けると操作が非常にやりにくくなります。

絞り開放ではコントラスト低めで柔らかな描写です。絞るとシャープになってきますが解像感は大きく改善しません。周辺に行くとピント位置を見極めるのが困難なくらい流れています。HELIOS-44のような中心以外は使えない!位極端ではないもののはっきりと認識できます。


一方でフレアや色付きは目立ちません。後ボケは輪郭が残ってて硬め、前ボケの方がどちらかと言うと綺麗で若干二線ボケ傾向がみられるもの自然なボケ味になっています。発色は地味ながらトーンがしっかりと出てます。古いレンズなので当然ですが逆光でゴーストが出やすくオールドレンズらしい描写になります。


2025年8月9日土曜日

座間ひまわりまつり

座間ひまわりまつりに行って来ました。会場は座架依橋下の座間エリアと四ツ谷エリアに分かれていて今回もひまわりの本数が多い座間エリアに行って来ました。いつも通り日の出とほぼ同時に到着。朝から結構人がいます。イベントは何もやってないけど気温が低いこの時間が見るにはちょうど良いです。

Zf+15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

Zf+TTArtisan AF 75mm f/2

SAMYANG AF 135mm F1.8 FEを借りてきました。135mm F1.8でありながら772gという軽さが魅力です。ただAFは外してばかりで合焦マークがついてもピンボケでした。ETZ21で使うのはだめかもしれません。写りはピントさえあえば結構シャープで寄れるしボケも綺麗で使い勝手はとても良さそうだったので残念です。

Zf+AF 135mm F1.8 FE

ひまわり畑は望遠の方が使いやすいというか圧縮効果と背景を処理しやすいのでついつい多用してしまいます。

Zf+AF 135mm F1.8 FE

お気に入りのキャラクターと一緒に撮る人、犬と一緒に撮る人、愛車と一緒に撮る人、子供と一緒に撮る人。ひまわりだけで撮るよりも何かあった方が絵になりますね。何かしらお供を連れて行った方が楽しそうです。

Zf+TTArtisan AF 75mm f/2

Zf+AF 135mm F1.8 FE

Zf+Velvet 28

Zf+AF 135mm F1.8 FE

Zf+AF 135mm F1.8 FE

というわけで私は愛車と一緒に撮りました😉

Zf+AF 135mm F1.8 FE

ではまた来年!