K&F CONCEPTのKF-42Z(Z→M42マウントアダプタ)を購入しました。
M42レンズを使うのは久しぶりでレンズの特性をすっかり忘れてしまいましたので新しくレンズを買った気分になって使ってみます。
手始めにHELIOS44-2を使ってみました。ツアイスのBIOTARコピーと言われている典型的なダブルガウス型で58mmF2です。所謂ロシアンレンズですが、私が持っているのは1980年製造のMede in USSRと書かれている旧ソ連時代のものです。
私の持っているレンズは状態が悪くて鏡筒のガタツキがあり、絞りリングは動きが硬く、フォーカスリングはスカスカ、後玉は細かなキズが多いです。
そんなレンズで撮った写真は非常に個性的で逆光ははっきりとした形状が出る心霊写真のようなゴーストが出ます。
Z6+HELIOS44-2 |
発色も補正しないと黄色くオールドレンズっぽい描写が楽しめます。
Z6+HELIOS44-2 |
ぐるぐるボケと言われる非点収差が原因のボケが特長ですが、これを出すのは非常に難しいです。
Z6+HELIOS44-2 |
後ボケはぐるぐるした感じはなくとも煩いボケが常に付きまとっています。全体的にコントラストが低く中心以外は描写が甘いです。使いにくそうと思った人、正解です。使い勝手も写りも癖が強めです。真面目に写真を撮っている人から見たら不良品と言うでしょうね。でもそれが面白いんですよ。
PANCOLAR50mmF1.8も一緒に持って行きました。
PANCOLAR50mmF1.8は東ドイツのCarl Zeiss Jena製の変形ガウス型構成のレンズです。写りはコントラストが高くてシャープで35cmまで寄れます。
Z6+PANCOLAR50mmF1.8 |
Z6+PANCOLAR50mmF1.8 |
逆光は少々苦手ですが時代を考えればむしろ優秀というべきかと思います。HELIOS44-2と一緒に使うとまともな写りにちょっとびっくりします。実用性が高すぎてオールドレンズにならないのが欠点でしょうか。ツアイスってすごい。
最後にINDUSTAR-61L/Z。
1960年代?から生産されているレンズですが私が持っているINDUSTAR-61L/Zは、2004年製造の正真正銘ロシア製ロシアンレンズです。50mmF2.8のテッサ―型レンズ構成で30cmまで寄れて、絞りをF5.6~8に設定すると絞り形状が星型になるレンズです。今回はそこまで絞らなかったので絞り形状で個性を見出すことはしませんでした。
Z6+INDUATAR-61L/Z |
テッサーというとシャープでコントラストの高い描写を想像しますがこのレンズはイメージと異なり柔らかめでやや低コントラスト。その代わりボケは綺麗です。
Z6+INDUATAR-61L/Z |
マクロレンズ並の30cmの近接能力がありますがマクロレンズのようなカリカリ描写を期待すると裏切られてしまいます。あくまでオマケです。
Z6+INDUATAR-61L/Z |
M42レンズはあとSuper-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR50mmF4とSuper-Takumar55mmF1.8を所持しています。これらも暫く使用していないので使ってあげようと思います。
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