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2022年7月18日月曜日

Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXDを使ってみました

70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)を借りてきました。


マウントはもちろんEマウントです。今回もETZ21を介してZ6に取り付けて試用しました。

Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXDは、2020年5月に発売された大口径望遠レンズです。キャッチコピーは世界最小、最軽量と最短撮影距離85cmです。

手ぶれ補正は搭載されておらず、筐体にあるのはズームロックスイッチだけと非常にシンプルです。ズームは沈胴式でワイド端で最も全長が短くなります。外観はプラスチックで塗装はされていません。フィルター径は67mmで同社の28-75mm F/2.8 Di III VXD G2、17-28mm F/2.8 Di III RXDと統一されています。
フードは花型のバヨネット式でクリック感や着脱感触は良好ですが、他のF2.8望遠ズームのストッパー機構が凝ったものと比べると見劣りします。

誤解を恐れずに言うと見た目は70-300mmF4-5.6クラスの望遠レンズと同等です。外観質感も低いため安っぽく感じます。F2.8望遠ズームレンズは三脚座ついた立派なレンズじゃないとダメという考え方の人には適してません。


AFはリニアモーター駆動で非常に高速です。MF時のみ広角端70mmで27cm(0.5倍)まで寄れるマクロ機構が搭載されています。


ニコンユーザとしてはズームマイクロレンズのAiAF Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6Dを彷彿とさせてくれるスペックです。


マクロ域での撮影は、MFに切り替える必要があるのですがレンズ側にAF/MF切り替えスイッチがないのでカメラのメニューから切り替える煩わしさがあります。この機能を付けるのであればレンズ側にAF/MF切り替えスイッチは必須だと思います。せっかくいい機能なのに使いづらいのは少し勿体ないです。

写りはかなり良いです。解像感、色収差、周辺減光どれをとっても小型軽量化したことによる影響を感じさせません。


ボケも自然かつ滑らかです。近接時の絞り開放の描写は若干甘さを感じますが、許容範囲内だと思います。


外観の質感の低さは使っていくうちに気にならなくなってきます。それよりもF2.8望遠ズームレンズを首から下げて歩けることは画期的です。これは素晴らしいメリットだと思います。


作例の一部は羽田空港を半日ほど歩いて撮っていますが、終盤はF2.8大口径望遠ズームを使っていることをすっかり忘れていました。

トリミングしてます

手ぶれ補正は搭載されておらずカメラ側任せですが、良く効いているように思えました。小型軽量はこんなところにも生かされていると感じました。

トリミングしてます

正直、Zマウント版が発売されたら欲しくなるくらい良いレンズだと思うのですが、テレコンバーター非対応というのが最大の欠点です。個人的には望遠レンズは70-200mmF2.8と2倍テレコンバーターあれば十分かなと思っていましたのでこの点は非常に残念です。

もっとも70-180mm F/2.8 Di III VXDは、他の70-200mmF2.8より割安な価格設定なのでこのレンズと400mmまでカバーするレンズをもう1本買った方が、70-200mmF2.8と2倍テレコンバーターを買うよりも安上がりという可能性はありそうですが…。

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