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2022年7月16日土曜日

SONY FE PZ16-35mmF4Gを使ってみました

Z14-30mm f/4Sの比較用としてFE PZ 16-35mmF4Gをお借りしました。

FE PZ16-35mmF4Gのキャッチコピーは、Gレンズならではの高い解像性能と美しいぼけ描写と世界最軽量を兼ね備えたパワーズームレンズです。レンズ構成は、非球面レンズ4枚、低分散レンズ2枚を使用した12群13枚。最大撮影倍率0.23倍、フィルター径72mm、質量353g、防塵防滴対応で前玉にはフッ素コーティングが施されています。

キヤノンRF14-35mm F4 L IS USM、ソニーFE PZ16-35mm F4Gのレンズ構成を比較してみました。

RF14-35mm F4 L IS USM


FE PZ16-35mmF4G


Z14-30mm f/4S

ニコンは沈胴式、キヤノンは手ぶれ補正付き、ソニーは16mmスタートのインナーズームという違いがありますがレンズ構成がよく似ています。設計のセオリーみたいなのがあるのでしょうか?

外観はプラスチックで造りはしっかりしていますが、金属外装のレンズと比べると質感は低く軽量であることも相まって少し安っぽい印象です。

フォーカスリングやズームリング、絞りリングは一通り使ってみましたが滑らかでスムーズです。絞りリングはデグリック機構がついています。ズームリングとフォーカスリングは非常に近く間違えるかもと思いましたが外径が異なるため間違えることはありませんでした。

Zマウントレンズでパワーズームは1本もラインナップされておらず、ETZ21を介してニコンZ6に取り付けた時に動作するのか心配だったのですが、問題なく動作しました。
なお、今回からETZ21のFWをVer2.0.0にアップデートして使用しています。


そのパワーズームですがZ6につけていると焦点距離が今何mmに設定されているか表示されません、インナーズームなので見た目でも判断できず困ってしまいました。ちなみにソニー製のカメラは液晶に焦点距離が表示されますのでこの問題は発生しません。

動画ではズーム速度を可変したり滑らかに動かせるメリットがあるパワーズームですがスチルでは煩わしいだけで不要と感じました。

AFは無音かつ高速です。Z14-30mm f/4Sと比較してもどちらが良いか判断がつかないほど優れています。

お次は写りです。

このレンズに限ったことではないのですが、収差補正を画像処理で行うことが前提の設計になっています。このレンズも該当していて何も補正されていない画像を見ると大きな歪曲収差が発生しているのが一目でわかります。ここではLightroomで補正後の画像を掲載します。また、撮影時にファインダー上で補正後の画像が見られないため、後処理で補正すると周辺がすこしケラれてしまいます。これはマウントアダプタ経由で使っている以上、仕方がないですね。

周辺光量の低下と甘さは、補正でほぼ分からないレベルまで低減します。解像感は普通といったところでしょうか。ボケを重要視するレンズではないと思いますが自然で意外と綺麗です。

逆光耐性は今回はしっかり見ることができませんでした。

最大撮影倍率0.23倍と思った以上に寄れるレンズでワーキングディスタンスは数cmです。これが0.16倍のZ14-30mm f/4Sだともう少し寄れたらなぁ、というところで終わりです。

FE PZ16-35mmF4Gは、インナーズームで小型軽量という使いやすいレンズでした。個人的にはパワーズームは必要ないので外してもらいたいです。これはマウントアダプタ経由なので仕方がないのですがソフト補正前提のレンズなのでRAWで撮って収差補正するという手間が必ず発生します。

最後にワイド端の14mmと16mmの違いは結構大きいです。マウントの違いは置いといて私はこの違いだけでもZ14-30mm f/4Sを選択すると思います。




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