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2022年9月17日土曜日

Xperia5IIIを使ってみました

 Xperia 5 IIIのカメラアプリはPhotography ProとCinematography Proがあります。Cinematography Proは名前の通り動画に特化したアプリですので今回はPhotography Proに絞ってお話しします。

SnapseedでRAW現像

Photography Proはモード切替が可能でモードは「BASIC」、「AUTO」、「プログラムオート(P)」、「シャッタースピード優先(S)」、「マニュアル(M)」、「メモリーリコール(MR)」の6つがあります。

BASICは、写真用語がほとんど出てこないシンプル表示でスマホのカメラアプリしか使ったことが無い人はこれがいいと思います。AUTOは、シーンに合わせた最適な設定をカメラが自動で判断するモードでカメラまかせで撮るモードです。

SnapseedでRAW現像

プログラムオート(P)、シャッタースピード優先(S)、マニュアル(M)、色々と弄りたい人向けでメモリーリコール(MR)は予め登録した機能を読み出すモードです。絞り優先オートがないのは、絞りが搭載されていないからなので納得できます。

デジタル一眼を使っている人は、弄れそうなプログラムオート(P)、シャッタースピード優先(S)、マニュアル(M)を使いたくなると思いますが、ガッカリポイントがありました。

MENUに色の設定という項目がありますが、変えられるのはDROや肌色の設定だけで風景、ポートレートといった絵作りを変える項目がありません。絵作りは、カメラ設定において重要な項目でコンデジからデジタル一眼までついている機能です。絵作りを変えたい場合は、レタッチソフトで後から弄るかRAWで撮って現像するしかありません。絵作りはもっと気軽に切り替えられるようにして欲しいですね。

LightroomでRAW現像

色を変える機能としては、クリエイティブエフェクトという機能があり大胆に色を弄ることができます。この機能はBASICモードにすると選択できてその他のモードにすると出てきません。クリエイティブな人はBASICしか使わない想定でしょうか?意味が分かりません。

背景をぼかしたい場合もBASICモードのみです。被写体に近すぎ/遠すぎを繰り返すばかりで注文が多く使っていてイライラします。

ちなみにBASICモードにすると本体サイドのシャッターボタンが使用できなくなり、他のスマホと同じような画面内をタッチするにUIに変わります。

撮って出し

光学手ぶれ補正(OIS)は広角と望遠側についていますが、望遠側のOISはジンバルにカメラを載せたみたいにゆっくりと動いていてカメラを静止させていてもゆっくりと撮影範囲が移動しています。

近接撮影性能も大したことなく特に望遠側は寄れずに不満です。スマホは最短撮影距離を開示していませんのでわかりませんでした。

シャッターボタンは結構重めに感じます。1stレリーズでピントを合わせて2ndレリーズで撮るという感覚はシャッターチャンスに強くカメラに使い慣れている私には馴染みやすかったです。シャッタータイムラグも短めで好印象でした。

Xperia5IIIに限らずスマホのカメラには絞りが搭載されていませんが、RAWで撮ると若干露出オーバー気味なのが気になったのでISO感度とシャッター速度について調べてみました。

まずISO感度やシャッター速度の仕様は開示されていません。なのでマニュアルモードで設定できる値を調べたところ最低ISO64、絞りf1.7、最高シャッター速度1/8000秒でした。EV値に換算すると凡そ15EVになります。これは日中晴天の明るさを何とかカバーできる値で条件によっては露出オーバーになる可能性があります。

下の写真のExifデータを見てみるとISO50、f1.7、ss1/1250とシャッター速度にはまだ余裕がありそうに見えます。空の白飛びを許容して風景が写るように露出を設定している可能性がありそうです。

撮って出しのJPEG画像。自然な発色で現実に忠実な仕上がりです。

この画像のRAW(DNG)データを何も弄らずにそのまま書き出した画像です。

DNGをLightroomを使って見栄えがするようにかつ空のディテールを残すように弄った画像です。

完全に白飛びしているわけではないのでRAW現像で救出することはできそうです。とは言えラチチュードは狭いのでフルサイズで撮った写真と比べるとかなり弄りにくいです。

撮った画像はGoogleフォトで再生するようになっています。簡単なレタッチやRAW現像ができますがぼかし等の高度な機能は有料になっています。Xperia5IIIオリジナルのRAW現像ソフトはありませんのでGoogleフォトやSnapseed、LightroomといったRAW現像ソフトが別途必要です。カメラ機能をウリにしているのであればビュアーやレタッチアプリも含めて開発してもらいたいです。

SnapseedでRAW現像

逆光には非常に弱く太陽が近いと派手なゴーストが出ます。ツアイス自慢のT*コーティングのはずなんですが…。

LightroomでRAW現像

カメラとしての機能はメモ代わりに撮るのに十分な画質でスマホのメリットである速写性にも優れています。ところが、Photography ProのUIがはっきり言って非常に使いにくいです。今後のバージョンアップに期待したいところです。






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