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2022年10月1日土曜日

Sonnar T* FE35mmF2.8ZAを使ってみました

ほんの少しだけですがSonnar T* FE35mmF2.8ZA(SEL35F28Z)を使う機会がありましたのでここに感想を書いておこうと思います。

このレンズの特長は、高い解像力を有しながら小型化を実現したことで、プレスリリースに以下のように書かれています。

非球面レンズを3枚採用し、諸収差を良好に補正することで、すべての絞りで高いコントラストかつ周辺域でも高い解像力を有しながらも、徹底した小型化を実現しています。色再現に優れた「T*(ティースター)コーティング」により被写体を鮮やかに写しとります。汎用性の高い35mmの焦点距離とF2.8の明るさで、風景、スナップまで多彩なシーンに対応します。

35mmF2.8、最短撮影距離35cm、最大撮影倍率0.12倍、とスペックは平凡です。Sonnarという名称ですがレンズ構成はゾナータイプではなくレトロフォーカスタイプです。質量は120gと非常に軽量で携帯性に優れたキャップタイプのフードが付属しています。

外観は金属製で質感は高く小型軽量ですがしっかりとしています。フォーカスリングも滑らかな動きでビルドクオリティに関しては文句のつけようがありません。

発売は2013年11月とミラーレス専用レンズにしてはかなり古いです。

写りは開放付近は少し甘めですが絞ると解像感が向上します。発色はコントラストが高めで特にシャドウ部は潰れ気味になることが多いようです。

ボケは、F2.8で近接撮影能力も低いのでボケ量そのものが期待できないですが、硬めでお世辞にも綺麗なボケとは言えない印象でした。

周辺光量落ちもかなり大きめでF8まで絞っても目立ちます。

このレンズの魅力について考えながら使ってみましたが小型軽量以外は特長がない普通のレンズでした。ツァイスらしさというと絞り開放から圧倒的な解像感や豊かな発色をイメージしますがそういうレンズではないようです。


値段はお高めで1.3段明るいFE35mmF1.8よりも1万円以上高く、焦点距離が少し違いますが撮影倍率0.2倍と寄れてかつ小型軽量なFE40mmF2.5Gとほぼ同価格です。Sonnar T* FE35mmF2.8ZAはフルサイズα登場時からあるレンズで発売当時はFEマウントのラインナップが少なく小型軽量という魅力があったのかもしれませんが今は他のレンズに役割を奪われた感があります。


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