このブログを検索

2022年11月20日日曜日

20-40mm F/2.8 Di III VXDを使ってみました

20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)を使ってみました。Eマウント版なので今回もETZ21を介してZ6に取り付けて試用しました。

コンセプトは、携帯性を徹底的に追求した大口径標準ズームレンズです。タムロンはこのレンズを大口径標準ズームレンズと呼んでいます。私はあまり動画を撮らないのでわかりませんがVlogユーザーからすると標準レンズ的に扱えるのでこう呼んでいるのでしょう。

メーカはクラス最小・最軽量を謳ってますが、同じようなレンズはLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6くらいで比較対象がほとんどないと思います。手してみるとF2.8通しのズームレンズとは思えない小ささで誇張抜きで単焦点レンズ並みのサイズ感です。ズーム方式はワイド端で最も繰り出す凹先行型ズームが採用されています。


外観デザインは今回からリニューアルされて光沢感のある塗装仕上げになっています。キズが目立たないようにしたとのことですが質感は以前のマットなものの方が良かったように思います。

ズームリング、フォーカスリング共にかなり軽く特にフォーカスリングは指一本でスルスルと回ります。シビアなピント合わせには向いてないのでこれは好みが分かれるでしょう。AFは動画向けを謳っているだけあってリニアモータで音もなく非常に高速です。

写りはシャープです。広角レンズなので周辺光量不足を心配しましたが意外と問題なさそうです。歪曲収差は大きめで被写体によっては目立ちますので後処理による補正が必要になります。広角端での最短撮影距離は0.17m、最大撮影倍率0.26倍で被写体とレンズが接触寸前まで寄れます。

ボケは後ボケの輪郭に縁取りがあり騒がしい印象です。被写体によってはかなり目立ちます。

F値が明るくて小さくて寄れる、三拍子が揃ったレンズです。スペックだけでは魅力が伝わりにくいと思いますが、手にしてみるとその良さが分かります。標準ズームと超広角ズームを既に持っていて追加で欲しい人やF2.8通しズームは欲しいけど大きいのは嫌という人にとっては候補になりそうです。


0 件のコメント:

コメントを投稿