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2023年7月29日土曜日

SIGMA 100-400mm F5-6.3DG DN OS Contemporary

100-400mm F5-6.3DG DN OSを購入しました。Zマウント用は存在しないのでEマウントです。

Zマウントで手ごろなサイズ感と価格の望遠ズームレンズがあれば良かったのですが、個人的にはなかったのでマウントアダプタ経由という選択になりました。

コンセプトは、本格的な撮影に必須となる光学性能と機能とを凝縮しつつ、フィールド撮影に重要な軽量さとコンパクトさの両立を実現。気軽に持ち出せる超望遠ズームです。


最大径φ86.0mm、全長199.2mm、質量1,140g、フィルター径φ67mm、最大撮影倍率0.243倍(400mm時)。一眼レフ用の100-400mm F5-6.3DG OS HSMは最大径φ86.4mm、全長 182.3mm、質量1,160g、フィルター径φ67mm、最大撮影倍率0.263倍でした。ミラーレス用は、全長が17mm伸びた以外はほとんど変わっていません。手持ちで軽快に撮影できるシグマの超望遠ズームということでライトバズーカという愛称を与えられています。1kgを超えているので持ったときの第一印象は軽量とは言い難いです。中古価格は9万円前後でこのクラスのレンズの中では最も安価です。


レンズ構成図を見れば明らかですがLEICA VARIO-ELMAR-SL 100-400 f/5-6.3とは兄弟関係になっています。仕様はレンズのコーティング(アクアデュラコーティング)や外観のマテリアル(アルミ削り出し)や三脚座が付属するといった違いがあります。


NikonZマウントユーザとしては、Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sがあります。クラス最軽量を謳っていますが大きく重くカメラバッグに収まる大きさではありません。100-400mm F5-6.3DG DN OSはZ 100-400mm f/4.5-5.6 VR SよりもF値を1/3段暗くしたことでひと回り以上小さく価格は1/3になりました。

Eマウント中では50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (A067)も候補になりますが中古での価格差が4万円と大きい為候補から除外しました。スペック的には50mmまでカバーできてかつ撮影倍率0.5倍まで寄れて非常に魅力的なんですけどね。


中古で購入する際に注意点としてはFW Verの確認が挙げられます。Ver01だった場合、シグマに送料着払いで送って対応してもらう必要があります。無償とはいえ時間がかかるのでできればVer02以降のものを買った方が楽です。シリアルナンバーによって対応FWが異なるようですがシグマから公式発表は何もないので何が違うのかは不明です。

レンズ鏡筒はマウントと三脚座が取り付く辺りは金属、それ以外はプラスチック製です。ビルドクオリティは非常に高くガタツキは感じられません。ズームロックスイッチがついていますが鏡筒を下向きにしても自重で落ちてきません。また、テレ側にした場合は鏡筒先端を持った方がホールドが安定します。フードもそれを意識した形状になっていて良い設計だと思いました。ズームは繰り出し式でズームリングを回転させる以外に鏡筒を直接引っ張って前後させる直進式にも対応しています。


試しに使ってみましたがどうしてもギクシャクしてしまい上手くズーミングできませんでした。巷の評判は良いのできっと私の修行不足です(泣)

手ぶれ補正は最大4段分ということでファインダー上の安定感はかなりありフレーミングもしやすかったです。

AFはETZ21経由で使用すると一番苦手な場所ですが…AF-Sではあれば速度精度共申し分なし、AF-Cだと時々ウォブリングが発生し動作が不安定なことがありました。例えばハスの花の作例のようなほとんど動かない被写体だとピントはちゃいんと合いますし、速度も不満はありません。


飛行機の場合、Z6の被写体認識機能がポンコツで近距離の被写体に合わそうとしてしまうことがありますが被写体をちゃんと補足できていればそこそこ追従はできていそうです。


三脚座は別売りになっていますが、1kgを超えるレンズでカメラ側マウントに負荷がかかりますので三脚に取り付ける可能性があれば必ず購入するべきだと思います。


また、三脚座は、シグマ純正TS-111以外にAmazon等で中国製と思われる安価な製品も購入可能です。違いは材質でシグマTS-111はマグネシウムであるのに対して中国製はアルミの削り出しになっています。どちらも丈夫な素材なので問題ないと思いますがアルミはマグネシウムと比較して比重が大きい為、質量も約3倍近くになってますのでその点は頭に入れておいた方が良いと思います。私は少しでも軽量にしたいのと周囲との素材感の統一感があった方が良いと思い中古のTS-111を購入しました。

写りはシャープでボケも綺麗です。画像はキレキレではありませんがマクロ的に使える望遠側も十分なシャープさがあります。色収差はレタッチなしでも問題にならないくらい良く補正されています。歪曲収差は糸巻き型が若干あります目立たないレベル、周辺光量落ちがあり被写体によってはかなり目立ちます。


マウントアダプタ経由という使いにくさはどうしてもあるもののクラス最安値のレンズは思った以上に高性能でした。ただしオススメできるのは静物中心の撮影の人で動く被写体が中心という人はやはりネイティブマウントを使用すべきかと思います。

このレンズを買って久しぶりにφ67のC-PLフィルターを使おうとしたら購入から19年以上が経過していてすっかり劣化していたので買い換えました。メーカは同じKenkoでPRO1D WIDEBAND サーキュラーPL(W)からPRO1D C-PL SUPER SLIMに買い替えです。高いレンズ買っちゃったのでフィルターも新品は買えませんw

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