製品概要はこちらの記事で紹介しています。一部内容が重複します。
レンズ構成はEDレンズ1枚と高屈折レンズ4枚を含む7群10枚です。
絞りリングはクリック感のあるタイプでAポジションにすることでカメラ側から絞りを設定をすることも可能です。絞りリングを使用したときは実絞りAEになります。絞りポジションをAに設定すれば純正レンズと同じくF5.6までは実絞りでそこから先は固定という挙動に変わります。色々面倒くさいと思う人はAポジションにしてカメラ側から絞りを設定すれば挙動に問題はありません。
絞り羽根は9枚です。円形絞りと謳っていませんがボケはとても綺麗です。
フードはプラスチック製で剛性感がありクリックストップもしっかりとしています。形状が浅い広角レンズ用の花型形状で効果はほとんど期待できません。更に内径が小さすぎで62mmフィルターを取り付けると干渉するものがあります。完全に設計ミスだと思います。
ファームアップはリヤキャップに設けられたUSB端子を介して行います。この機能のせいででリヤキャップは指定の1カ所しか入らない仕様になっています。フィールドで使う際は社外品のリヤキャップに付け替えることをおすすめします。
写りについて。
コントラスト高めで抜けがよくメリハリがある写りです。絞り開放ではエッジには少し滲みが見られますが1段絞ると改善します。解像感は少し低めで絞ってもカリカリにシャープにはならないのが特徴です。ボケは前後共に自然かつ滑らかで軸上色収差はほぼなしです。ポートレート向けというキャッチコピーは合ってそうです。
逆光で撮ってみました。最近のレンズとして逆光に強い方ではないです。太陽を入れると画面全体のコントラストが落ちます。
安っぽさを一切感じさせない写りも作りと中望遠とは思えないほど小型軽量さでコスパの良いレンズです。中国メーカーは経験不足からどこかしら残念なとこがありがちですがこのレンズにはそれが少ないです。注意すべき点はフィルター使用と絞りリングの挙動くらいです。非S-lineには現在中望遠レンズがないのでその代わりとなるレンズとしては最適だと思います。
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