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2025年2月1日土曜日

RICOH XR RIKENON 50mm F2を使ってみました

RICOH XR RIKENON 50mm F2を使ってみました。 


実はずっと自宅にありましたがその存在すら知りませんでした。というのも義父が当時XR500と一緒に新品で買ったものをもらってきてそのまま10年以上部屋の片隅に放置していました。レンズは小カビ、絞り羽根は油滲みがあって動作重め、フォーカスリングはグリスが抜け気味でトルクムラがある状態です。


このレンズは、別名和製ズミクロンと言われていて興味が沸いてきたのでマウントアダプターを買って試してみることにしました。発売は1978年、レンズ構成は5群6枚の変形ガウス型、最短撮影距離45cmです。外観は金属製です。製造は富岡光学で当時ヤシカ傘下でCarlZeissブランドのレンズを製造していて富岡光学製のレンズは性能が良いことで定評があります。


和製ズミクロンと呼ばれるようになったエビデンスは不明ですがズミクロンに匹敵する解像力があったとか?私自身がズミクロンを使ったことがないので何の比較もできませんが。


コーティングはおそらく単層で前面から見るとレンズ面の反射が多いです。実際に撮ってみてもゴーストとフレアが盛大に発生し低コントラストです。色乗りはあっさりでシャープネスも低め、周辺部には乱れが見られます。絞り羽根は5枚、ゴーストやボケに五角形がはっきりと出ます。オールドレンズらしい味わいのある描写です。


ピント面もかなりソフトで50mmF2にしてはピントの山が掴みにくいです。


F8くらいまで絞ると急激にシャープネスが上がります。変形ガウス型らしい特徴です。



光線状態によるゴースト、フレアの出方の違いが顕著でちょっとカメラを振るだけで写りが大きく変わるので面白いです。


私の経験値では特に同時代のレンズと比較して特に良いという印象はなくごく普通のオールドレンズでした。手頃な価格で楽しめるオールドレンズとしておすすめだと思います。

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