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2025年3月22日土曜日

NOKTON 50mm F1 Asphericalを購入しました

フォクトレンダーブランドのNOKTON 50mm F1 Asphericalを購入しました。


メーカHPには超大口径の標準レンズとして、全長を抑えた精悍なスタイリングとレンズ性能の双方を満足させるべく、一般的なモールド非球面レンズと比較して製造管理が困難な一方、高融点・高屈折ガラスを用いることが可能なGA(研削非球面)レンズを採用。フローティング機構を搭載し絞り開放のF1では、メリハリの効いた合焦面の描写に加え、極めて大きなボケ味が楽しめます、とあります。

ライカMマウント用が2022年、Zマウント用が2023年、RFマウントとEマウントが2024年の発売です。Mマウント用では全長が短くすることでファインダーのケラレが軽減できますから大きなメリットです。


レンズタイプはダブルガウス型の像面側に3枚レンズを付け足した構成です。この3枚レンズは接合レンズ+単レンズで構成されていて最も像面側の単レンズが非球面であることが特許(特開2023-063766)の請求項になっています。こうすることでレンズ全長の短縮化が達成できると書いてあります。MTFは非公開ですが特許の明細書の中にある実施例にはこのレンズ収差が出ています。



球面収差と歪曲収差は小さくまとまってますが、軸上色収差と非点収差大きめです。実写でどんな感じになるのか気になります。

同クラスのZマウントレンズを比較してみました。50mmF1というスペックのレンズは他に無いのでF0.95~1.05の間で選んでピックアップしてみました。

名称NOKTON 50mm F1 AsphericalZ 58mm f/0.95 S NoctSPEEDMASTER 50mm F0.95 IIIBrightin Star 50mm F0.957Artisans50mm F1.05
メーカCOSINANikon中一光学星曜光学七工匠 7Artisans
レンズ構成7群9枚
(非球面レンズ2枚)
10群17枚
(EDレンズ3枚、
非球面レンズ4枚)
7群10枚
(高屈折レンズ1枚、
高屈折低分散レンズ5枚)
9群10枚
(高屈折レンズ4枚、
低分散レンズ2枚)
7群10枚
(低分散レンズ1枚)
最短撮影距離[m]0.450.500.500.50.57
最大撮影倍率0.150.190.10非公開非公開
フィルター径[mm]6282676258
絞り羽根枚数[枚]1211111013
サイズ[mm]φ79.3×66.6mmφ102×153mmΦ73×88Φ70x90Φ64×79
質量[g]5982000770750590
価格¥194,922¥1,024,650¥99,000¥77,287¥59,850

SPEEDMASTER 50mm F0.95と7Artisans 50mm F1.05もダブルガウス型の像面側にレンズを追加するという考え方は同じで2群4枚のレンズを追加しています。というかレンズ構成がほぼ同じです。偶然の産物にしては似すぎている気がするんですが…。7Artisans 50mm F1.05とNOKTON 50mm F1 Asphericalは寸法と質量が近いです。先ほどの特許の明細書によるとNOKTON 50mm F1 Asphericalは第1、2、5、6、7レンズは高屈折低分散ガラスです。つまりSPEEDMASTER 50mm F0.95の高屈折低分散ガラス使っているところと同じです。


SPEEDMASTER 50mm F0.95

7Artisans 50mm F1.05

Brightin Star 50mm f0.95は他のレンズとは構成が違いますがダブルガウス型の変形というところは共通しています。比較的安価なレンズには非球面レンズが使われていません。

Brightin Star 50mm f0.95

Z 58mm f/0.95 S Noctは寸法、質量、値段も桁違いに大きいです。このレンズも研削非球面レンズを使用しています。性能も素晴らしいと聞きますが財力的にも、体力的にも使える機会は一生ないですね💦

Z 58mm f/0.95 S Noct



発売時から欲しいと思ってたのでこの2年間ネット上在庫状況を見てました。生産は恐らく年に1回、中古はほとんど出てこず新品在庫がない時の中古価格は新品価格とほぼ同じです。長く中古狙ってましたが諦めました。

買ってから気付いたのですがこのレンズは撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応していますが周辺光量補正、歪曲収差補正は非対応です。このレンズに限らずコシナのZマウントレンズの対応機能は同じなのでコシナとニコンとのライセンス契約による仕様と思われます。
ちなみにRFマウントはZマウントと同じく撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応で周辺光量補正と歪曲収差補正は非対応、Eマウントは撮影情報、距離情報、手ぶれ補正(5軸)、周辺光量補正、歪曲収差補正全てに対応しています。

フード円筒型金属製のバヨネット式で内部には植毛処理が施されています。RFマウントとEマウントはねじ込み式です。ものを見てないので何とも言えませんがこの2つには絞りのデクリック機構がついているのでそれが影響している可能性が高いです。

使用してからの印象はこれからです。作例がまとまったら記事にします。





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