フォクトレンダーブランドのNOKTON 50mm F1 Asphericalを購入しました。
ライカMマウント用が2022年、Zマウント用が2023年、RFマウントとEマウントが2024年の発売です。Mマウント用では全長が短くすることでファインダーのケラレが軽減できますから大きなメリットです。
レンズタイプはダブルガウス型の像面側に3枚レンズを付け足した構成です。この3枚レンズは接合レンズ+単レンズで構成されていて最も像面側の単レンズが非球面であることが特許(特開2023-063766)の請求項になっています。こうすることでレンズ全長の短縮化が達成できると書いてあります。MTFは非公開ですが特許の明細書の中にある実施例にはこのレンズ収差が出ています。
球面収差と歪曲収差は小さくまとまってますが、軸上色収差と非点収差大きめです。実写でどんな感じになるのか気になります。
同クラスのZマウントレンズを比較してみました。50mmF1というスペックのレンズは他に無いのでF0.95~1.05の間で選んでピックアップしてみました。
SPEEDMASTER 50mm F0.95と7Artisans 50mm F1.05もダブルガウス型の像面側にレンズを追加するという考え方は同じで2群4枚のレンズを追加しています。というかレンズ構成がほぼ同じです。偶然の産物にしては似すぎている気がするんですが…。7Artisans 50mm F1.05とNOKTON 50mm F1 Asphericalは寸法と質量が近いです。先ほどの特許の明細書によるとNOKTON 50mm F1 Asphericalは第1、2、5、6、7レンズは高屈折低分散ガラスです。つまりSPEEDMASTER 50mm F0.95の高屈折低分散ガラス使っているところと同じです。
![]() |
SPEEDMASTER 50mm F0.95 |
Brightin Star 50mm f0.95は他のレンズとは構成が違いますがダブルガウス型の変形というところは共通しています。比較的安価なレンズには非球面レンズが使われていません。
![]() |
Brightin Star 50mm f0.95 |
Z 58mm f/0.95 S Noctは寸法、質量、値段も桁違いに大きいです。このレンズも研削非球面レンズを使用しています。性能も素晴らしいと聞きますが財力的にも、体力的にも使える機会は一生ないですね💦
![]() |
Z 58mm f/0.95 S Noct |
買ってから気付いたのですがこのレンズは撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応していますが周辺光量補正、歪曲収差補正は非対応です。このレンズに限らずコシナのZマウントレンズの対応機能は同じなのでコシナとニコンとのライセンス契約による仕様と思われます。
ちなみにRFマウントはZマウントと同じく撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応で周辺光量補正と歪曲収差補正は非対応、Eマウントは撮影情報、距離情報、手ぶれ補正(5軸)、周辺光量補正、歪曲収差補正全てに対応しています。
ちなみにRFマウントはZマウントと同じく撮影情報と手ぶれ補正(3軸)に対応で周辺光量補正と歪曲収差補正は非対応、Eマウントは撮影情報、距離情報、手ぶれ補正(5軸)、周辺光量補正、歪曲収差補正全てに対応しています。
フード円筒型金属製のバヨネット式で内部には植毛処理が施されています。RFマウントとEマウントはねじ込み式です。ものを見てないので何とも言えませんがこの2つには絞りのデクリック機構がついているのでそれが影響している可能性が高いです。
使用してからの印象はこれからです。作例がまとまったら記事にします。
0 件のコメント:
コメントを投稿