ニコンZ5IIが発表になりました。Z6とZfユーザー目線で見ていきたいと思います。
仕様表を比較するとZfとほぼ同じであることが分かります。イメージセンサー、シャッター、EVF、LCDのユニット部品は恐らく同一でしょう。外観はフロント、トップ、リヤにマグネシウム合金が使われています。Z8、Z6IIIで使われていたCFRTPのセリーボが今回は使われていません。評判が悪かったのか放熱の問題かよく分かりませんが今後の動向が気になるところです。
ZfとZ5IIの違いを上げるとするとファンクションボタンが2つあるサブセレクターがある、リモートコードと縦位置グリップが使える、背面UIの左上のレリーズモードボタンと右下の再生ボタンの場所が入れ替わっています。センサーは使い古されたIMX410系、手振れ補正段数が落ちているのはCIPA規格が変わったからで性能自体は同等と思われます。
スペック的にはZfで十分だけどヘリテージデザインのせいでホールド性が良くないのが欠点だと思っていた人には朗報です。価格はZfより3万円ほど下がっています。Zfにあったコストのかかる削り出しのダイヤル類や貼り革の工程がなくなったことによる違いと思われます。ユーザーが実感できるコストダウンが行われているかは実際に実物を手にしてみないと何とも言えませんね。
目新しい機能が一切ないけど必要な機能は一通りそろっていて比較的手頃な値段なので売れそうな気がします。しかし、話題が値段しかないのは新製品としては寂しいです。キャッチコピーは「さあ、どう撮ろう」じゃなくて「さあ、どう売ろう」なんじゃないかと。
これまでZfを持っている人がZ5IIを買う意味はないと結論付けていながらZ5IIはほぼ間違いなく買うと思います。熱りが冷めてキャッシュバックキャンペーンが始まるか中古価格がこなれた頃に買う予定です。それまでにZ6は売却かなぁ。