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2025年4月29日火曜日

Nikon Z5IIを使ってみました

Nikon Z5IIをほんの少しだけお借りできたのでレポートします。


外観はマグネシウムボディという先入観があったからかも知れませんが触って握ったりするところの質感は廉価版とは思えない位高く感じました。モード切替ダイヤルのガタツキが非常に少ないのは嬉しいですね。ただダイヤルの目印の線は長くて悪目立ちしてるのでもっと控えめでいいと思います。


グリップを握ってわかるのが右手親指を置くところが狭いということ。本体の幅を殆ど変えずにLCDをチルト式にしたのでヒンジ分だけスペースが多く必要になった分右手を置くところが狭くなった感じです。ボタン類のレイアウトは窮屈で親指は少し無理を強いられている印象です。使ってみるとすぐ気にならなくなってきたので慣れの問題かもしれません。軍艦部天面に新設されたピクチャーコントロールボタンはちょっと指が届きにくいけど頻繁に使うボタンではないので許容範囲かな、このボタンを押したときに表示されるピクチャーコントロールの数を減らすことできる機能は便利そうです。バイナリとかまず使わないですからね。ちなみにカスタムでピクチャーコントロール以外の機能を割り当てすることも可能です。

Z5II+40mm f/2

AFははZ5のAFはZ6に比べても劣ると思っていたくらい悪かったのでZ5から乗り換えた人は大幅な進化を感じられるはずです。普段は新しく実装されたAF-Aでいいかな。シャッターを切った感触はZfとほぼ同じ、だったけどシャッターショックはZ5IIの方が大きいような…根拠はないので参考までに。VRロックがついていたのはうれしい誤算でした。コストダウンでなくなったと思ってたので…メーカHPにもついていることをしっかりとアピールにしてました。確認不足です💦

Z5II+Z 24-70mm f/4S

結果はスペックで受けた印象と変わらず、即写性が向上したZfでした。VRロックがついているので振動が多いところで使う想定の時、例えばバイク移動するとかの場合はZ5IIにすると思います。

Z5II+70mm F2.8 DG MACRO Art

Z5IIはZ5の外観にZfの中身で予想通りの仕上がりでした。期待を下回った部分がなく価格もフルサイズとしては手頃なのでこれなら売れると思います。というか益々欲しくなりました。その前にZ6売らなくては!


2025年4月26日土曜日

ZfファームウェアVer.2.00が公開されました。

ニコンZfにVer.2.00のファームウェアが公開されました。発売されて依頼初めての大型アップデートです。概要はこんな感じです。


1.「Nikon Imaging Cloud」に対応
2.「鳥」モードを被写体検出設定に追加
3.単焦点レンズ使用時でもズームができるハイレゾズーム機能を追加
4.マニュアルフォーカス撮影時に便利な機能の拡充

1.は試しにNikon Imaging Cloudにあるクリエイターのイメージングレシピを登録してみました。予めNikon Imaging Cloudに登録したレシピをカメラがWi-Fiに接続した時にダウンロードしてカスタムピクチャーコントロールに登録されます。疑問に思ったのがカメラをWi-Fiに繋ぐ必要があるのか?というところ。JPEGデータをSDカードに入れてレシピを抽出するとかだとダメなんでしょうか。出先で変えたいと思った場合Wi-Fi環境がある場所を探さないといけません。機能としては面白いですがRAWで撮ってLightroom Classicで現像するのが基本スタイル私には物足りない感じかな。とりあえずCineMというカラーで遊んでみました。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

被写体検出「鳥」モードは河津桜とメジロが撮れる先月欲しかった(笑)河津桜は終わってしまったので被写体を変えてそのうち撮ってみます。

ハイレゾズームは動画関連機能なので多分使用しないと思います。

マニュアルフォーカス撮影時に便利な機能の拡充は、MF拡大のシャッターボタン半押しので解除、レンズ名称の登録、設定した絞り値の記録ができるようになりました。今まで何故なかったのか首を長くして待っていた人もいると思います。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

最後発だけに機能は充実しています。レンズ名称の登録や設定した絞り値の設定は変える度に弄らなければならない面倒くささはありますが、どんなレンズを使ったか、絞りをいくつで撮ったか忘れてしまう問題がこれで解決します。もしかしたらZfの天面にある絞り値を表示する小さなセグメント液晶はこのために用意しされていたのかもしれません。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

今回の写真はマルイメンで開催されていたオールドレンズフェスに行ったときにすぐ近くの花園神社でやっていた骨董市の様子です。お客さんの半分以上が外国人で日本土産を求めて買いに来ている様子でした。毎週日曜日に開催されているのでガイドブックとかにも掲載されているのかもしれませんね。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

肝心のオールドレンズフェスの方は写真展を見ている人は私1人だけ、オールドレンズ売り場も10人以下と盛況とは言い難い状況でした。写真展を見てインスパイアされたかったんですが…作品に私の琴線に触れるものがなく少々残念な感じでした。

2025年4月19日土曜日

NOKTON 50mm F1 Asphericalを使ってみました

製品の紹介はこちらです。一部内容が重複します。


手にするとずっしりとしたガラスの塊感があり見た目以上に重いです。全長が短い設計になっているおかげで取り回しは良好です。
外観仕上げはブラックアルマイト、絞りとフォーカスリングは指掛かりが良くなるようにローレット加工が施されていています。
絞りリングとフォーカスリングの回転方向は純正と同じで使いやすいです。絞りはカメラ側からはコントロール不可で実絞りAE、またはマニュアルのみです。1/3段ずつのクリックストップのある絞りリングは適度なメリハリと回転トルクがあって使いやすいです。フォーカスリング回転角度は約180°です。


絞り開放では滲みがありながらピントの芯があって高コントラストでメリハリがある描写です。同クラスのフレアに満たされた甘い写りを知っている人ならば一目見ただけで一皮むけた写りに気が付くでしょう。この違いはピント合わせをする時にもはっきりと実感できます。絞っていくとに滲みは取れていきF2ではかなりシャープになります。ボケは前ボケ後ボケ共に滑らかです。


以前の記事で特許明細書にある収差のグラフから軸上色収差と非点収差が多いと書きました。桜の花びらに軸上色収差が目立ちやすいシーンですがほとんどわかりません。(下の写真の絞りはF1.3です。)


非点収差によるぐるぐるボケの傾向は複雑な背景に目立ちやすい傾向があります。と言っても出すのが難しい位なので気にする必要はありません。大口径レンズ故口径食が大きいのは仕方ないですね。

色再現は大人しめです。柔らかい写りと相まってポートレートに向いてます。なんて書いておきながらポートレートの作例を出さなくてごめんね。


高コントラスト故に白飛び、黒潰れは結構唐突です。明暗差のある被写体は苦手だと思います。
逆光は最近のレンズにしては弱い方です。フードも浅いので効果は期待できません。


ニコンZマウントのS-Lineのような高性能レンズではありませんが味わいと性能の両立を実現した優等生です。逆に言うとオールドレンズ的な雰囲気を期待している人には向いてません。
むしろ7群9枚という比較的少ないレンズでここまで性能の良いレンズが作れるのが不思議です。Z 50mm f/1.4やZ 40mm f/2のような非S-Line単焦点の写りが好みの人であればこのレンズの写りの良さも分かると思います。


AFがなく実絞り優先AEのみでもないと機能上の制約が多い上、Zマウント版はレンズ補正機能に非対応なことでAdobe Lightroom Classicのレンズプロファイルデータもありません。EマウントかRFマウントならレンズ補正機能に対応しています。


価格は20万円近くするものの実用的な写りの大口径レンズとしては安価です。


Z 50mm f/1.2SとSPEEDMASTER 50mm F0.95IIIを使用したことがある経験から言わせてもらうと、大きさと重さを許容できるのであればあと数万円出せばAFと圧倒的高性能が手に入るZ 50mm f/1.2Sを買うべきです。SPEEDMASTER 50mm F0.95IIIと比較すると機能面は僅差で決め手は開放の盛大なフレアが発生する癖玉が好きかどうかになると思います。

2025年4月12日土曜日

ニコンZ5II

ニコンZ5IIが発表になりました。Z6とZfユーザー目線で見ていきたいと思います。




Z6Z5Z6IIIZfZ5II
センサ裏面照射型CMOSCMOS部分積層型CMOS裏面照射型CMOS裏面照射型CMOS
有効画素数2450万画素2432万画素2450万画素2450万画素2450万画素
総画素数2528万画素2593万画素2679万画素2528万画素2528万画素
ボディ手ブレ補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正イメージセンサーシフト方式5軸補正
補正段数(最大)約5.0段約5段約8.0段約8.0段約7.5段
記録媒体CFexpress(Type B)、XQDSDデュアルCFexpress(Type B)、XQD、SDSD、microSDSDデュアル
ファインダー0.5型、約369万ドット0.5型、約369万ドット0.5型、約576万ドット0.5型、約369万ドット0.5型、約369万ドット
視野率約100%約100%約100%約100%約100%
倍率約0.8倍約0.8倍約0.8倍約0.8倍約0.8倍
アイポイント接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm接眼レンズ面中央から21mm
視度調節範囲-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1-4~+2m-1
シャッタースピード1/8000~30秒、Bulb、Time、X2001/8000~30秒、Bulb、Time、X200
電子シャッター1/16000秒
1/8000~30秒、Bulb、Time、X2001/8000~30秒、Bulb、Time、X200
連続撮影速度約5.5コマ/秒
拡張時約12コマ/秒
約4.5コマ/秒
約8.1コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約7.8コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
約7.8コマ/秒
拡張時約14コマ/秒
測光範囲-4~17 EV-3~19 EV-4~17 EV-4~17 EV-10~19 EV
ISO感度ISO 100~51200ISO 100~51200ISO 100~64000ISO 100~64000ISO 100~51200
AF検出範囲-3.5~ 19EV(ローライトAF 時:-6~ 19EV)-3.5~ 19EV(ローライトAF 時:-6~ 19EV)-10~19EV-10~19EV-10~ 19EV
フォーカスポイント273点273点273点(シングルポイントAF)
299点(オートエリアAF)
273点273点
モニターチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットバリアングル式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドットチルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット
処理エンジンExpeed6Expeed6Expeed7Expeed7Expeed7
使用電池EN-EL15bEN-EL15cEN-EL15cEN-EL15cEN-EL15c
ボディ材質マグネシウム合金(前カバー/トップカバー/背面カバー)マグネシウム合金(前カバー/トップカバー)マグネシウム合金(前カバー)
Sereebo® P(トップカバー/背面カバー)
マグネシウム合金(前カバー/トップカバー)マグネシウム合金(前カバー/トップカバー/背面カバー)
寸法(幅×高さ×奥行き)約134×100.5×67.5mm約134×100.5×69.5mm約138.5×101.5×74mm約144×103×49mm約134×100.5×72mm
質量約675g約675g約760g約710g約700g

仕様表を比較するとZfとほぼ同じであることが分かります。イメージセンサー、シャッター、EVF、LCDのユニット部品は恐らく同一でしょう。外観はフロント、トップ、リヤにマグネシウム合金が使われています。Z8、Z6IIIで使われていたCFRTPのセリーボが今回は使われていません。評判が悪かったのか放熱の問題かよく分かりませんが今後の動向が気になるところです。





Z5からはイメージセンサー、AF、手振れ補正、モニターのスペックアップが実感できそうです。
ZfとZ5IIの違いを上げるとするとファンクションボタンが2つあるサブセレクターがある、リモートコードと縦位置グリップが使える、背面UIの左上のレリーズモードボタンと右下の再生ボタンの場所が入れ替わっています。センサーは使い古されたIMX410系、手振れ補正段数が落ちているのはCIPA規格が変わったからで性能自体は同等と思われます。


スペック的にはZfで十分だけどヘリテージデザインのせいでホールド性が良くないのが欠点だと思っていた人には朗報です。価格はZfより3万円ほど下がっています。Zfにあったコストのかかる削り出しのダイヤル類や貼り革の工程がなくなったことによる違いと思われます。ユーザーが実感できるコストダウンが行われているかは実際に実物を手にしてみないと何とも言えませんね。

目新しい機能が一切ないけど必要な機能は一通りそろっていて比較的手頃な値段なので売れそうな気がします。しかし、話題が値段しかないのは新製品としては寂しいです。キャッチコピーは「さあ、どう撮ろう」じゃなくて「さあ、どう売ろう」なんじゃないかと。

これまでZfを持っている人がZ5IIを買う意味はないと結論付けていながらZ5IIはほぼ間違いなく買うと思います。熱りが冷めてキャッシュバックキャンペーンが始まるか中古価格がこなれた頃に買う予定です。それまでにZ6は売却かなぁ。

2025年4月5日土曜日

わに塚の桜

毎年恒例のわに塚(王仁塚)の桜へ行って来ました。わに塚の桜は、山梨県韮崎市の農地の中にある樹齢330年と言われるエドヒガンサクラの1本桜です。今年は開花してから寒の戻りと悪天候で開花してからの進みが遅かったので開花から満開まで1週間ほど要しました。

ときは4/4(金)、晴れるという予報を信じて未明に出発。夜明けと共に韮崎に到着したときに綺麗な富士山と八ヶ岳が見えた時は「ありがとう、ありがとう」と意味もなく拝んで連呼していました。個人的には3年ぶりのすっきりした晴れです。
富士山ビュースポットは朝から大混雑です。駐車場もほぼ満車でした。平日でこれですから休日はもっと凄いと思います。

Zf+Z 70-180mm f/2.8

今回写真を撮ったのは大体この辺りです。



A付近で撮ると富士山をバックに撮れます。富士山ビュースポットはAよりもさらに北側です。富士山と鉄塔の位置関係が選択のポイントになります。

Zf+Z 70-180mm f/2.8

八ヶ岳ビュースポットはBです。地図には書いていませんが田んぼの中に遊歩道が整備されているので行けばすぐにわかる場所です。いつもと違った雰囲気を期待してNikkor-H・C 5cm F2で撮ってみました。モノクロ時代のレンズなのでカラーバランスが青に偏ってますが思った以上に綺麗に撮れてしまい別の意味で期待外れでした😁F5.6だと絞り過ぎたかも…

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

こっちは普通のレンズです。よく写っているなあと思ってもS-lineのレンズとは全く違います。

Zf+Z 24-70mm f/4S

個人的には好きなのは朝日の斜逆光で桜が映えるの辺りです。

Zf+Z 24-70mm f/4S

D付近でも富士山は見えますが広角レンズで撮ることになるため迫力のある写真は撮れません。昨年からCとDの間に遊歩道が整備されて撮りやすくなりました。

Zf+15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

E付近りは午前中は逆光でいい感じです。あえて逆光に弱いレンズをつかうのもアリかと思います。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2

定番はBとDです。Aは富士山が見えない日は行く価値がほとんどないかも!?ちなみに私はせっかく来たのでいつも1周回ります。背景もそうですが撮る方向によって樹形が違って見えるのも楽しんでます。ライトアップの写真とか星空とのコラボレーションも撮りたくなります。あとは満開の時期だけじゃなくて四季折々の写真があってもいいんじゃないかとか、色々撮ってみたくなってきました。

Zf+Nikkor-H・C 5cm F2