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2025年11月1日土曜日

DR SUMMICRON 50mm F2を購入しました

今回はDR SUMMICRON M 50mm F2について取り上げたいと思います。

普通のSUMMICRONではなくDR SUMMICRON 50mm F2にしたのはレンズ単体の近接撮影能力が高いということとヌーキー(近接メガネ)が欠品していると安く手に入ることが多いので敢えてヌーキーなしを狙って購入ました。Mマウントのカメラを買うことは恐らく一生ないですから😅

安いものはクモリ、カビが多くて自分の思うようなものに出会うまでは時間がかかりました。入手した個体は1968年製の後期型でレンズ内小クモリがあり、絞り数値と指標にズレがありました。半世紀以上前の品物ですから完璧なものというのは難しいですね。

レンズ構成は6群7枚、被写体側の凸レンズを2枚に分離した変形ダブルガウス型です。像面側の凸レンズを分離するのはよく見ますが、被写体側を分離するのは見ない形です。

DR SUMMICRON M 50mm F2のDRはDual Rangeの略で通常使用の最短撮影距離は1m、近接撮影用眼鏡であるヌーキーを装着することで最短撮影距離が0.48mまで短縮できます。ヌーキーなしでも撮影距離を切り替えることが可能です。その方法は、①ピントリングを1mまで回して突き当たった状態でピントリングを引っ張りながら更に近接側に回す。②レンズ12時の位置にある金属製の丸いボタンを押す。③ピントリングを近接側に回す。ちょっと面倒な作法が必要です。ヘリコイド付きのマウントアダプターを使っていればそっちを回してしまった方が手っ取り早いです。構造上1mから0.9mの間はロック機構があるためピントを合わせることができない範囲になっています。これもヘリコイド付きマウントアダプターを使えば解決します。正直レンズ側の近接機構は使いづらいのでヘリコイド付きマウントアダプターを使っても寄りが足りない時の最後の手段として使うようにしています。

DR SUMMICRON M 50mm F2はSUMMICRON 50mm F2の第1世代に当たりその評価には定評があります。Geminiに聞いてみると3つのキーワードが出てきました。

①独特の描写と高い解像力
②豊かな階調
③高いビルドクオリティ

何だかレンズカタログの見出しみたいな内容になりました😄1つ1つ作例を交えながら見ていきましょう。

絞り開放ではフレアがありながら解像はしている柔らかい写り、絞るとフレアが取れてきてシャープでキレのある写りになります。

後ボケには二線ボケがはっきりと出ます。綺麗とは言えませんがオールドレンズとはいい持ち味が出てます。

人々の目線の先は渋谷スクランブル交差点です。何が珍しいのかよくわかりませんが、多くの外国人が横断歩道を歩く人々の様子を撮っていました。F4まで絞っているので結構シャープな写りになりました。最新レンズには及ばないものの絞ると切れ味のある写りになるので実用レンズとして結構使えてしまいます。


逆光ではコントラスト低下とゴーストが出てオールドレンズらしい描写になります。こういう時にエモい感じの作例が撮れればいいんですがつまらない写真になりました。修業が足りませんね。

ということで「独特の描写と高い解像力」は事実です。 

飽和しやすい花びらの質感をしっかりと捉えています。色乗りはフレアの影響も相まって浅めです。ヘリコイド付きアダプターを使った禁断の近接撮影距離にしても大きな破綻をせずそれなりに撮れてしまいます。「豊かな階調」も事実ですね。

ビルドクオリティについては絞り指標がズレているなどオリジナルクオリティから恐らく外れていますのでノーコメントとします。クロームメッキの質感、刻印文字の仕上がりはとても良いです。

味わいと性能のバランスが絶妙な雅なレンズです。当時他社がベンチマークにしたというのも納得できる。定評があるレンズを使うことで目が養われて勉強になります。さすがに費用対効果という面では高すぎると言わざるを得ません。私はオールドレンズの魅力は手頃な価格で楽しめる写りだと思ってますので今後こういったレンズを買うのは稀だと思います。


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