CP+2026のタムロンブースでタッチ&トライさせてもらった時にこれは買いだなと思いました。発売はEマウントが2023年10月、Zマウントが2025年10月発売です。
長くAF-S 70-200mm f/2.8G VRIIを使ってきましたがその大きさ重さ故に持ち出す機会は少なかったです。正直Z 70-180mm f/2.8出た時は取り回しの良さにこれは買い!だなと思いました。しかしその3ヶ月後にタムロンから改良版とも言える70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2のEマウントが発売になって一気に購入熱が冷めてしまいました。でも2年後に70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 Zマウントを発売してくれました。とてもありがたいことです。
このレンズの最大のポイントは小型軽量であることです。4群ズームを採用することが多い70-200mmF2.8(ナナニッパ)クラスに3群ズームを採用しています。3群ズームのメリットは構造が比較的シンプルでレンズ全体の小型化や軽量化がしやすいこと。一方デメリットは、ズーム操作に伴って鏡筒が伸びるため、重心バランスが変わりやすいことや焦点距離による光学収差(歪みや色の滲み)の変化が大きく大口径化が難しいことが上げられます。
その結果、ナナニッパに比べて質量は約2/3、価格は約半額を実現しています。
ということを光学系の知識がなくともわかりやすいようにGeminiが教えてくれました。便利ですね。
手ぶれ補正の有効段数は記載されていません。最新のソニー、ニコン製フルサイズデジタル一眼が全てボディ内手ぶれ補正機能を備えているためレンズ単体での性能表記が難しいからだと思われます。手ぶれ補正のON/OFF切り替えはカメラ側からしかできず、レンズ側のみ手ぶれ補正OFFにすることは不可能な仕様になっています。CIPA2024規格に対応したZ5IIボディ単体での手ぶれ補正は焦点距離120mmで最大7.5段となっていますので120mmで7.5段程度、180mmで計算上6段程度は効果はあると見て良さそうです。とは言えCIPA2024になっても手ぶれ判定は甘い(像面上で20μm、4~5Pixel分に相当)ので実写では4~5段分、シャッター速度にして1/8から1/15秒位まで手持ち撮影が可能と考えておけばよいでしょう。
Z 70-180mm f/2.8との違いを表にまとめました。主な違いは手ぶれ補正とフォーカスセットボタンの有無、テレコンバーター使用可否、AFモーターの違いです。最短撮影距離は焦点距離70mm時でA065が0.3m、Z 70-180mm f/2.8が0.27mと0.03mの差ですが、最大撮影倍率はA065が0.48倍、A056が0.38倍とかなり差があります。ただしZ 70-180mm f/2.8の70mm最短撮影距離近辺での開放絞りでの撮影は周辺の像の流れが見られることがあるという注釈付きです。気が向いたらZ 70-180mm f/2.8比較テストをしようと思います。
純正のZ 70-180mm f/2.8は初代モデル70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)のOEMということが公然の事実となっています。但しAFモーターが異なり、Z 70-180mm f/2.8はステッピングモーター、70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)はリニアモーターと単なるリハウジングモデルではありません。
Z 70-180mm f/2.8と70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)の光学系はタムロンが出願した特許7373331の実施例1に似ています。一方70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2(A065)の光学系は特開2025-033505の実施例1によく似ています。
それぞれの実施例の収差補正図を比較してみるとA065の方が球面収差と非点収差が小さく抑えられています。歪曲収差はカメラ側の補正を前提とした設計で広角側でA056が約-2%、A065は約+2.5%、望遠側はA056、A065共に約+5%となっています。
鏡筒にはフォーカススイッチとフォーカスセットボタン、ズームロックスイッチがあります。フォーカススイッチの内容はTAMRON Lens Utilityを使うことでカスタマイズが可能です。私は何番に何をセットしたか覚える自信がありませんが…。
使ってみてのレビューはまたの機会にしてみようと思います。

