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2026年9月26日土曜日

Super-Takumar 50mm F1.4に黄変を元に戻してみました

酸化トリウムを使ったレンズであるSuper-Takumar 50mm F1.4後期型は黄変が発生しやすいことで有名です。

原因はレンズに含まれている二酸化トリウムが放射性元素であり、微量の放射線(主にアルファ線やガンマ線)を出し続けています。この放射線がガラスの原子に衝突すると、電子が叩き出されます。この弾き飛ばされた電子がガラス内部の原子欠陥(結晶格子の隙間)に捕らえられると、「F中心(F-Center)」と呼ばれる光吸収構造が形成されます。このF中心は、可視光線のうち波長の短い「青色の光」を強く吸収する性質を持ちます。青色光が遮られ、残った波長(黄色〜茶色)の光が透過するため、レンズが黄色に変色して見えるのです。私が所有するレンズも例に漏れず黄変していました。

黄変を戻すには紫外線または熱を加えてF中心を分解して元の原子配置に戻します。

紫外線(UV)ライトは市販されていてしかも結構安価に入手できます。ネイル用に売られている?形をしたライトを使って黄変が戻るか実験してみました。

ということで実験前後の写真です。同じ光源を使用しカラーモードはニュートラル、ISO100、WB5000Kです。

紫外線照射前

紫外線24時間照射後

24時間程度照射することでかなり色味が変わりました。これなら撮った写真が黄色味を帯びることもなさそうです。

ちなみに見た目はこんな感じです。まだ少し黄変が残っているように見えますが以前よりもクリアになりました。残る黄変がトリウムレンズによるものなのかレンズの経年劣化なのはわかりません。

黄変したオールドレンズならではの発色は失われてしまいますのでこういうのが好きという人はやらない方がいいです。

簡単かつ効果が期待できるので興味のある人はぜひやってみてはいかがでしょう。

2026年9月19日土曜日

TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2を使ってみました

TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2(Model A065)を使用した感想です。借り物ですがZ 70-180mm f/2.8や70-180mm F/2.8 Di III  VXD(Model A056)を使った経験があります。

製品スペック等の詳細は以前の記事を読んでください。

外観はプラスチック製、マウントはアルミ製と思われます。外観塗装はA056より光沢感が増してキズに強くなりました。ただ写真で見るより実物の質感は低い印象で高級感があるとは言い難いです。梨地塗装のZ 70-180mm f/2.8の方が質感は良好です。
外観スイッチはフォーカススイッチとフォーカスセットボタンの2つのみです。フォーカススイッチであらかじめ割り当てた機能を選択してフォーカスセットボタンで機能を作動させます。AF/MF切替スイッチがないのでこの機能をフォーカスセットボタンに割り当てておくと便利です。
ズームリングの回転角度は約45度、繰り出し量は約30mmです。テレ側に繰り出しても重力バランスはほとんど変わりません。質量865gは軽量とは言えませんが体感的にはもっと軽いレンズを扱っている感覚で取り回せます。従来のナナニッパからすると革新的な取り回しの良さです。私のようにAF-S 70-200mm f/2.8G VRIIをまだ使ってる人は小さく軽く寄れて写りも良く手ぶれ補正が抜群に効くのでオススメです。

写りは解像感とボケのバランスの良いです。

蓮の花びらの鮮やかさとディテールをしっかりと捉えてシャープだけどカリカリになり過ぎない写りがよく合っています。

焦点距離70mmで最短撮影距離まで寄ってみました。撮影距離をキープしたままズームリングを回すと焦点距離85mm近く(指標がないので目測)までは0.3mまで寄れます。そこからは0.1m位後ずさりしないとピントが合わなくなりました。マクロ領域も開放から使える画質です。
ひまわりをボケを意識した撮り方をしてみました。輪郭が自然にボケて行く様は見事。2線ボケの傾向もなし。ボケのどこにもに色付きが見られません。

褒めすぎちゃった。ホントに良いんだから褒めちゃいます。焦点距離200mmと180mmの差はありますがトリミングで対応できる範囲内です。
ここが凄く良いという特徴もないけどモノ足りない所もない優等生🤓です。強いて欠点を言うのであればナナニッパのような堅牢性がないのとテレコンバータが使えないことです。

ナナニッパが高嶺の花になってしまった今、ナナイチハチがニュースタンダードになっていくんじゃないでしょうか。

2026年9月12日土曜日

八景島シーパラダイス

八景島シーパラダイスの水族館に写真を撮りに行ってきました。八景島シーパラダイスは人生初だと思ってたんですがどうやら物心付く前に行ったことがあったようで、気持ちだけは初めてな気分で訪れました。

Z5II+Z 14-30mm f/4S

魚の名前がわからないので説明文が出てきません(笑)だから記事にならないんです。唯一名前がわかるキイロハギだけ載せます。

Z5II+Z 24-70mm f/4S

迫力のある巨大水槽は皆足を止めて見ていきます。真ん中に人を入れてスケール感が分かるように撮ってみました。
Z5II+Z 14-30mm f/4S
水槽内を上がっていくエスカレーター。見てるのは楽しいけど写真に撮るとその楽しさがあまり伝わりません。(下手くそなだけです)

Z5II+Z 14-30mm f/4S
イルカショーは買ったばかりの70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2で撮りました。でももう少し望遠の方が良かったです。仕上げにトリミングが必要でした。

Z5II+70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2

Z5II+70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2

Z5II+70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2
ふれあいラグーンのショータイムは始まる直前に土砂降りの雨が降ってきて急遽予定変更!雨でもやるイベントになってましたが頭からずぶ濡れになるのは想定外!?

Z5II+70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2

Z5II+70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2
当日は雨が降ったりやんだりの天気で雨の合間を見ながら八景島シーパラダイスの各施設を回りました。結果的に傘を一切使わずに済ませられたのは雨男ながら頑張ったと思います。
Z5II+Z 14-30mm f/4S

2026年9月5日土曜日

TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2を購入しました

70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2(Model A065)を購入しました。

CP+2026のタムロンブースでタッチ&トライさせてもらった時にこれは買いだなと思いました。発売はEマウントが2023年10月、Zマウントが2025年10月発売です。

長くAF-S 70-200mm f/2.8G VRIIを使ってきましたがその大きさ重さ故に持ち出す機会は少なかったです。正直Z 70-180mm f/2.8出た時は取り回しの良さにこれは買い!だなと思いました。しかしその3ヶ月後にタムロンから改良版とも言える70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2のEマウントが発売になって一気に購入熱が冷めてしまいました。でも2年後に70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 Zマウントを発売してくれました。とてもありがたいことです。



このレンズの最大のポイントは小型軽量であることです。4群ズームを採用することが多い70-200mmF2.8(ナナニッパ)クラスに3群ズームを採用しています。3群ズームのメリットは構造が比較的シンプルでレンズ全体の小型化や軽量化がしやすいこと。一方デメリットは、ズーム操作に伴って鏡筒が伸びるため、重心バランスが変わりやすいことや焦点距離による光学収差(歪みや色の滲み)の変化が大きく大口径化が難しいことが上げられます。その結果、ナナニッパに比べて質量は約2/3、価格は約半額を実現しています。ということを光学系の知識がなくともわかりやすいようにGeminiが教えてくれました。便利ですね。

手ぶれ補正の有効段数は記載されていません。最新のソニー、ニコン製フルサイズデジタル一眼が全てボディ内手ぶれ補正機能を備えているためレンズ単体での性能表記が難しいからだと思われます。手ぶれ補正のON/OFF切り替えはカメラ側からしかできず、レンズ側のみ手ぶれ補正OFFにすることは不可能な仕様になっています。CIPA2024規格に対応したZ5IIボディ単体での手ぶれ補正は焦点距離120mmで最大7.5段となっていますので120mmで7.5段程度、180mmで計算上6段程度は効果はあると見て良さそうです。とは言えCIPA2024になっても手ぶれ判定は甘い(像面上で20μm、4~5Pixel分に相当)のでパソコンで等倍鑑賞する人は4~5段分、シャッター速度にして1/8から1/15秒位まで手持ち撮影が可能と考えておけばよいでしょう。

70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2(A065)

70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)

Z 70-180mm f/2.8との違いを表にまとめました。主な違いは手ぶれ補正とフォーカスセットボタンの有無、テレコンバーター使用可否、AFモーターの違いです。最短撮影距離は焦点距離70mm時でA065が0.3m、Z 70-180mm f/2.8が0.27mと0.03mの差ですが、最大撮影倍率はA065が0.48倍、A056が0.38倍とかなり差があります。ただしZ 70-180mm f/2.8の70mm最短撮影距離近辺での開放絞りでの撮影は周辺の像の流れが見られることがあるという注釈付きです。気が向いたらZ 70-180mm f/2.8と比較テストをします。

名称Z 70-180mm f/2.870-180mm F/2.8 Di III VXD70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2
メーカNikonTAMRONTAMRON
レンズ構成14群19枚(EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズ3枚)14群19枚(LDレンズ5枚、XLDレンズ1枚、非球面レンズ3枚)15群20枚
(LDレンズ3枚、XLDレンズ1枚、非球面レンズ3枚)
最短撮影距離[m]0.27m(70mm)、0.33m(85mm)、0.42m(105mm)、0.58m(135mm)、0.85m(180mm)AF時 0.85m
MF時 0.27m (70mm)/0.85m (180mm)
0.3m (70mm)、 0.85m (180mm)
最大撮影倍率0.480.22
MF時0.48(70mm)/0.22(180mm)
0.38 (70mm) / 0.21 (180mm)
フィルター径[mm]676767
絞り羽根枚数[枚]999
手ぶれ補正××〇
テレコンバーター〇××
AFモータSTMVCMVCM
サイズ[mm]φ83.5 × 151φ81 × 149φ83 × 158.7
質量[g]795810865
製造国中国ベトナム日本
実売価格¥165,800¥148,000¥158,400

純正のZ 70-180mm f/2.8は初代モデル70-180mm F/2.8 Di III  VXD(A056)のOEMということが公然の事実となっています。但しAFモーターが異なり、Z 70-180mm f/2.8はステッピングモーター、70-180mm F/2.8 Di III VXD(A056)はリニアモーターと単なるリハウジングモデルではありません。

Z 70-180mm f/2.8と70-180mm F/2.8 Di III  VXD(A056)の光学系はタムロンが出願した特許7373331の実施例1に似ています。一方70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2(A065)の光学系は特開2025-033505の実施例1によく似ています。

それぞれの実施例の収差補正図を比較してみるとA065の方が球面収差と非点収差が小さく抑えられています。歪曲収差はカメラ側の補正を前提とした設計で広角側でA056が約-2%、A065は約+2.5%、望遠側はA056、A065共に約+5%となっています。

鏡筒にはフォーカススイッチとフォーカスセットボタン、ズームロックスイッチがあります。フォーカススイッチの内容はTAMRON Lens Utilityを使うことでカスタマイズが可能です。私は何番に何をセットしたか覚える自信がありませんが…。


使ってみてのレビューは次の機会をお楽しみに。