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2022年7月30日土曜日

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art |を購入しました

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artを購入しました。買ったのはEマウントです。
私はEマウントのカメラを持っていません。もちろんそのままでは使えませんのでZ6にMegadap ETZ21を介して運用します。


まずは、70mm F2.8 DG MACRO Artについて紹介します。

初代は70mm F2.8EX DG MACROという製品でフローティングのついた繰り出し式のマクロレンズでキレのあるシャープな写りから通称カミソリマクロと呼ばれていました。

70mm F2.8 DG MACRO Artはそのコンセプトを受け継いだ製品です。光学性能を重視した結果、繰り出し式は踏襲しつつ、フォーカスはDCモータでフォーカス群を駆動するバイワイヤ式になりました。ミラーレスになってからはバイワイヤは当たり前になりましたが一眼レフ用としては珍しいと思います。そして今回はメーカー自らがカミソリマクロを名乗るようになりました。こういう愛称はユーザーが勝手につければいいと思うのですが…。


一眼レフ用の光学系を踏襲してEマウント化としたものになりますのでフランジバックを伸ばした分形状は少し間延びした印象を受けますが、極端にバランスは崩れてはいません。メーカーホームページや販売サイトに掲載されている写真は一眼レフ用でEマウント用はデザインが異なりますので注意が必要です。(希に写真とデザインがちがうとクレームつけてくる人がいるみたいです)似たような例としてTOKINA FiRIN 100mm F2.8 FE MACROも同様に一眼レフ用の光学系を踏襲しています。

レンズ構成は、変形ガウス型をベースにした対称型レンズ構成です。最近のレンズでは珍しいくらいの対称に近い形でこれを見ただけでも高性能なんだろうな、という期待感が上がります。



面白いなと思ったのがNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctにレンズ構成が似ているということです。



MTFでも周辺まで高い値を示していて、サジタルとメリジオナルの傾向も良く揃っていることからボケ味も期待できそうです。
マクロレンズのライバルと言えばタムキューことタムロン90mmマクロですが、なんと現行品はありません!一眼レフ用が2020年で生産終了となりミラーレス用は発売されていないのです。


外観の一部に金属が使われていて質感は高いです。
フォーカスリングはバイワイヤ式のためトルク一定で早く回すと移動量が大きくなり、ゆっくり回すと移動量が小さくなる設計です。マクロ撮影でピントの微調整がやりやすいように配慮された結果ですが慣れるまで少し時間を要します。前群繰り出し式の場合、繰り出した際の鏡筒ガタつきがないか気になりますが一切感じらません。本体のビルドクオリティは高いです。


鏡胴に撮影距離と撮影倍率の併記するようになっていておおよその目安がわかるようになっています。フィルター径は49mmで最近の一眼カメラ用としてはかなり小さいサイズです。

バヨネット式フードは、質感は非常に良いのですが着脱時のクリック感が弱めでロックが緩いです。本体の出来がいいだけに少し残念です。フードを装着をすると繰り出した鏡筒はフード内で伸縮する設計になっています。鏡筒を守るという点ではメリットですが、鏡筒に書かれた撮影倍率の表記は全く見えなくなります。


写りは、ピントが合ったところの解像感とヌケの良さ、ボケの滑らかさが見事に両立しています。色収差は倍率、軸上共に見つけられないほど少ないです。コントラストは高すぎず低すぎず、RAW現像でレタッチするとシャドウのトーンもしっかりと残っています。しかも絞り開放からキレキレです。なるほどカミソリマクロとは上手い表現です。
ただし条件によっては少し二線ボケっぽい描写をすることがあります。基本的には高性能なレンズですが若干苦手なシーンがあるようです。



70mmF2.8DG Macroは、ミラーレス用AF対応マクロレンズの中では安価に入手できるレンズですが描写は素晴らしいの一言。元々一眼レフ用のレンズなのでフランジバック延長分大きくなっているのが残念です。
今後シグマがZマウントに参入したとしても一眼レフの光学系を踏襲したこのレンズが出る可能性は低いと思われます。


ミラーレス専用にリニューアルされたらもっとコンパクトに作れるんじゃないかな?そんな気がします。






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