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2023年12月17日日曜日

Zfを購入しました(使用感編)

報告編はこちらです。

キャッチコピーは「愛おしさを形に」です。

FM2がなかったのでFEと比較してみました

FM2にインスピレーションを得て洗練された外観デザインとダイヤル操作により、Zfは目にした瞬間、触れた瞬間から、カメラ表現への探求心を掻き立てます、とあります。


私はD70からずっとデジタル一眼を使い続けていますのでZfのUIは説明書をほんんど読まずになしで使えてしまいます。目新しさを感じたところは、赤色画面表示とタッチFnくらいでした。

タッチFnは、ファインダー表示を見ながら背面LCDのタッチパネルを操作するZfで初めて搭載された機能でブラインドで操作することになります。ニコンでサブセレクターと呼ぶAF測距点を選択する十字キーが無くなった代わりに搭載された感じです。試しにAF測距点選択に使用してみましたが非常に使いにくい!まずは左手親指でやってみましたがレンズを持つ手を持ち替えなければならない為作業性が悪いです。ならば右手でとやってみたものの今度は親指が届きにくいし、測距点の動きもスムーズさに欠けていてこれもダメでした。測距点選択はマルチセレクターでやるのが一番スムーズでタッチFnには選択エリアの拡大(100%)を割り当てています。しばらく使ってみてまた感想を述べようと思います。

Zf+Z 24-120mm f/4S

ボタン機能の入替として録画ボタンには選択エリアの拡大(50%)、Fnボタンにはレンズ手動焦点距離の選択を割り当てています。これは長年の使ってきた設定でカメラごとに異なると混乱するので基本的には変える気はありません。


ダイヤル操作を主としたUIで使いやすさよりも心地よい使いにくさと言った方がしっくりくる操作系です。ダイヤル類は拘りの真鍮製ですが、ISOオートで絞り優先AEがメインの私の使い方では露出補正ダイヤルは使いますがISO感度ダイヤルとシャッター速度ダイヤルはほとんど使用しません。
その露出補正ダイヤルは回転トルクが重すぎで親指だけで1クリックごとに回すのはコツが必要です。親指の腹で回そうするのではなく引っ掛けるような回し方をすると良いみたいです。力を入れ過ぎると必要以上に回ってしまいます。人差し指を添えて掴むと回しやすいですがその際に録画ボタンに触れてしまいがちです。メインコマンドダイヤルで回すという解決方法もありますが露出補正したかどうかがひと目でわからなくなりますのでやりたくないですね。

Zf+SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (A005)

ホールド性についてはヘリテージデザインのカメラなので言うまでもなく悪いです。ただしDfの時はサブコマンドダイヤルが回しにくいというか回せないというレベルで酷かったですが今回は回転方向を見直したため実用上問題ないレベルまで改善しました。
ダイヤル類はクリックでカチカチという音がしますが、ボタン類は一切音がしません。ボタンの操作感についてはこれまでのニコンのカメラと統一感のある重さ感触に作られていてとても良いです。

Zf+Z 26mm f/2.8

ファインダーは倍率が高く大きく見やすく解像感が高いのでピントは合わせやすいです。ただし、デザイン重視でファインダーの張り出しを抑えたため右手が邪魔に感じることが多いです。ちなみにZ6は見やすさ重視で搭載位置がかなり後方へせり出していたので操作系との干渉は少なかったです。

バリアングルモニタは慣れないというかスチルでは使いにくいです。水平がわかりにくいチルト式で良かったと思います。欲を言えばZ8と同じ4軸チルトがいいですね。

Zf+Z 24-120mm f/4S

記録媒体はSDとmicroSDのデュアルスロットです。CFexpressのZ6/Z7シリーズを使っていた人からすると退化したように感じますがSDカードであっても特に困ることはありません。microSDのスロット位置がかなり奥まった位置にあり、バッテリーを取り出さないと出せない仕様になっているのは残念なところです。microSDは突然の容量不足かメディアを入れ忘れた時の保険として入れておくという使い方になると思います。

Zf+SPEEDMASTER 50mm F0.95III

手ぶれ補正は公称8段ということでようやく他社並みになりました。補正効果は明らかに向上しています。三脚使用が禁止されている場所で手持ちで軽快に撮影できるのはとても嬉しいです。残念ながらVRロック機構が省略されました。信頼性を重視するニコンらしい機能だと思っていたのですが小型化を優先するためなくなったのでしょう。  

Zf+PANCOLAR 50mm F1.8

センサゴミ問題は今はあまり深刻ではありません。拭き取りやすいフッ素コート、ゴミを寄せ付けない導電コートを採用しているとありますので少しは進歩しているようです。ニコンのイメージセンサクリーニング機能は伝統的に役立たず(理由はOMDSの特許絡みだと思います)なので今回も期待はしていません。

デザイン重視のカメラに見えて中身は確実に進化していました。使いやすさや速写性を重視する人には微妙ですがじっくり構えて撮るのであれば良い選択になると思います。

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