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2024年6月1日土曜日

中華製ZマウントフルサイズAFレンズを調べてみました

今回は中国メーカーのフルサイズ対応ZマウントのAFレンズを調べてみました、というめちゃくちゃマニアックな企画です。ここまで条件絞るとかなり少ないかなと予想していましたが意外とありました。

名称10mm F2.8 ZERO-D FFAF 20mm F2.8ZTTArtisan AF 32mm F/2.8YN35mm F2Z DF DSMAF 40mm F2.5Z
メーカLAOWAVILTROX銘匠光学YONGNUOVILTROX
レンズ構成9群15枚
(非球面レンズ2枚、
EDレンズ3枚)
8群10枚
(低分散レンズ2枚、
非球面レンズ2枚、
高屈折レンズ1枚)
6群9枚
(異常低分散レンズ1枚
非球面レンズ2枚
高屈折低分散レンズ3枚)
8群9枚
(低分散レンズ1枚、
非球面レンズ1枚、
高屈折レンズ2枚)
6群10枚
(低分散レンズ1枚、
非球面レンズ1枚、
高屈折レンズ3枚)
最短撮影距離[m]0.120.190.50.350.34
最大撮影倍率0.240.17非公開0.130.14
フィルター径[mm]7752275252
絞り羽根枚数[枚]57777
サイズ[mm]Φ82 x 70.8Φ64.9×59.6Φ63×50Φ68×73Φ65×60.8
重量[g]420152195290181
価格¥148,500¥23,700¥26,820¥43,500¥23,700

名称YN50mm F1.8Z DF DSMAF 50mm F1.8 ZAF 85mm F1.8 Z STMYN85mm F1.8Z DF DSM
メーカYONGNUOVILTROXVILTROXYONGNUO
レンズ構成8群11枚
(低分散レンズ1枚、
非球面レンズ1枚、
高屈折レンズ4枚)
10群11枚
(低分散レンズ2枚、
非球面レンズ2枚、
高屈折レンズ1枚)
7群10枚
(EDレンズ4枚、
短波長と高透明レンズ1枚)
8群9枚
(低分散レンズ1枚、
高屈折レンズ4枚)
最短撮影距離[m]0.450.550.80.8
最大撮影倍率0.150.100.100.13
フィルター径[mm]58557258
絞り羽根枚数[枚]9997
サイズ[mm]Φ68×87Φ70x89.9Φ80x92Φ68×89
重量[g]417390540405
価格¥46,600¥46,670¥51,870¥52,200

YONGNUOとVILTROXが多いです。特にVILTROXはAPS-Cまで含めるとAFレンズラインナップが充実しています。


スペックはどこもこれも微妙で純正に対して優れている点が見つかりません。特にVILTROXは皆揃って寄れないという謎仕様です。YONGNUOはこの中ではまともで純正とほぼ同じ仕様で勝負している印象です。LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FFは唯一無二のスペックで比較対象がありませんので価格も強気です。ちなみにズームレンズはまだどこも出していません。

国内メーカのコシナ、シグマ、タムロンが製品紹介の中に「ニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造・販売されています。」という記述があるのに対して中国メーカにはそういった記述が一切ありません。ニコンはリバースエンジニアリングを禁止していませんので必ずしもライセンス契約が必要というわけではないと思われますが、カメラ側のFWアップで動かなくなるリスクはありますし、画像処理による収差補正が前提のレンズ作りが当たり前になっている今日では不利であることは間違いないでしょう。

価格は純正より安価に設定されています。適切価格かどうかは製品を使ったことがないので何とも言えません。


個人的にはVILTROX AF 20mm F2.8 Zが気になっています。小型軽量で安価なのが魅力的です。 作例を見た感じはそんなに悪くなさそうです。

2024/6/4追記
VILTROX AF 40mm F2.5 Zが発売になっていたので追加しました。

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